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「やりたい仕事がわからない」たった一つの解決法

もし、あなたがタイムマシンに乗って就職活動中に戻れるとしたら、どんな仕事に就きたいでしょうか?

「自分のやりたいことがわからない・・・・」

これはあなただけではなく、多くの人が悩んでいることでしょう。就職活動中の学生はもちろん、もう既に働いている会社員でも悩むことです。

「やりたいことをやっていれば人生幸せ」これに異論はないと思います。自分が好きなことをやっている時間が多ければ多いほど人生は豊かになるはずでしょうから。

ただ、問題は「自分のやりたいこと」がわからないことです。自分のことなのに、自分が何をやりたいのかわからない。これは不思議なことですよね。

「欲しいものは?」と聞けば、ポンポン出てくるけど、「何をやりたいの?」と聞くと、途端に口をつぐんでしまう。これはなぜでしょうか?

自分のやりたいことが、会社に入る前に見つけられる人はとても恵まれていると思います。なぜなら、ほとんどの人は就職活動の前にそれを見つけられませんし、就職してからもその答えは明確に出せないでいるからです。

就職して、結婚し、子どもが生まれてしまうと日常に流され、自分がやりたいことなんて次第に考えなくなっていきます。「お金のために働く」、「家族のために働く」そう割り切って、家と会社の往復の毎日を過ごすのです。

自分は本当は何がしたくて、どんな仕事をすれば成功できるのか?

確かに、これは考えてもすぐには答えが出ない難しい質問です。そして、多くの人にとって、絶対に向いていない仕事とか絶対にできない仕事なんてなかなかなくて、ある程度のレベルでできてしまうから、ある意味仕事は何でもいい。入った会社で一生懸命頑張ればいいじゃないかという発想になります。

あなたが世の中にある職業をすべて知ることができたなら、あなたのやりたいことは見つかるでしょうか?

想像してもらえばわかるとおり、仕事の選択肢を増やしても、あなたのやりたい仕事は見つかりません。なぜなら、選択肢を増やすと、より迷ってしまうからです。

今ですら選べないのに、更に選択肢を増やしてしまったら、絶対に選べません。数多くの選択肢を知らないことがこの問題の本質ではないのです。

問題の本質は、「自分の軸」が定まっていないことにあります。そもそも、自分についてあまり知らないから、「何をしたいのか?」「自分に合う仕事は何か?」「どんな仕事なら能力を最大限発揮できるのか?」がわからないのです。

自分の軸

ここで言う「自分の軸」とは、どのような採点基準で仕事を選ぶのかということです。会社を選ぶ際には、「自分の軸」に照らし合わせて会社を選ぶことになります。

「軸」は、人によって違います。

例えば、

  • 地元の会社
  • 規模が大きい会社
  • より給料がいい会社
  • 若くても積極的に経験させてくれる会社
  • 女性が活躍する会社
  • 業界のリーディングカンパニー

など、会社に求める採点基準は人それぞれ違ってくるでしょう。

自分の中での基準が明確であれば、選ぶ会社も必然的に決まってきます。基準がなければ、選ぶことはできないのです。選択肢がいくら合っても、比較できないから選べない。だからこそ「自分の軸」が大切になってきます。

「自分の軸」がないのは、これまで自分を見つめてこなかった何よりの証拠です。

日本の社会では、個人の意見とか考えよりも全体性が尊重されます。だから、私達は周りの空気を読んで、他のみんなが選ぶようなことを自然と選ぶように教育されてきました。

これは逆に言うと、自分の意見や考えを押し殺し、無視してきたということです。

「自分はこう思うけど、みんなと同じようにしよう」、そうやって育ってくると、次第に自分の意見とか考えなんて持つことが馬鹿らしくなってきます。結局は自分の考えは周りの考えに優先され、自分の考えが行動に移されることはないからです。

だから、大人になるにつれ、どんどん自分の考えに興味がなり、最終的には考えなくなってしまうのです。ただ、ふらふらと漂う何の意見もない人になっていき、次第に自分について深く知ろうなんて考えなくなります。

そして、そのツケを最初に払うことになるのが職業選択を迫られる就職活動の時です。

「軸」がないから、自分のやりたいことがわからない。自分の能力を発揮し、輝かせる会社に目星をつけることができないというわけです。

例えば、あなたが付き合い始めたばかりの恋人にプレゼントをあげるとして何をあげるでしょうか?

まだ付き合ったばっかりなのでまだ相手のことをよく知りませんから、何が好きでどんなものだったら喜んでもらえるかが全くわかりません。「軸がない」ということは、これと似たようなものです。

正解の「当たり」をつけられない。だから、結局、ネットで男性(女性)へのプレゼントランキングなんかを見て、何となくの相場観でプレゼントを買うのです。一般的に「良し」とされるものを何となく選ぶしか選択肢はありません。

自己認識(Self Awareness)

近年、マネジメントの世界では、自己認識(Self Awareness)がよくキーワードとして挙げられます。自己認識(Self Awareness)とは、文字どおり自分を正しく知ることです。

研究によると、自分をより正しく知る人、つまり、Self Awarenessが高い人は、低い人に比べ、

  • 自信がある
  • 創造的である
  • 適切な判断が下せる
  • 強い人間関係を築くことができる
  • コミュニケーション能力が高い
  • 仕事のパフォーマンスが高い
  • 昇進しやすい

このような傾向があると言われています。自分をよく知る人は、リーダーに適し、高いパフォーマンスを発揮し、会社に大きな貢献をするというのです。

実は、このSelf Awarenessは、今の日本の教育環境下ではなかなか育まれない環境にあります。あなたが高校生の時に、理系・文系を選択した際を想像してみてください。

  • 何となく数学の点数がいいから
  • 何となく国語の点数が低いから

このように、点数がいい方で理系か文系を決めたのではないでしょうか?

少なくとも、私はそうでした。私は単純に数学の点数の方が高かったから、理系を選びました。自分は論理的思考だからとか、自分に向きそうだからとかそんなことは一切考えませんでした。

あなたが大学を選んだ際はどうだったでしょうか?あなたの内面と向き合った上で選択したのでしょうか?その時の自分の偏差値で狙えそうな大学や単純に東京にある大学のような短絡的な理由で選ばなかったでしょうか?

このように、自分の内面と深く向き合わずに大学まで暮らしてくるのが普通です。確かに、学生の時はそれでもよかったかもしれません。

しかし、仕事となると話は変わってきます。そこから40年間に渡ってあなたの人生を費やす重要な場所であり、そこでは学生時代とは比べ物にならないくらい辛いこと、苦しいことがあるでしょう。それでも、その戦場で戦い続けなければなりません。

疑問や絶望が押し寄せる中で、何となく選んだ会社、業界で最後まで戦い抜けるでしょうか?最終的には、それまで自分といかに向き合ってこなかったか深く後悔することになるでしょう。

Self Awarenessは、何も仕事を選ぶ時にだけ必要なものではありません。今後より良い職業人生を歩むために、自分自身を知ることは重要です。今からでもおそくはありません。自分自身の内面を見つめる習慣を作るべきです。

あなたの軸は何か?

自分のやりたいことがわからない・・・自分の軸がない・・・。ほとんどの人がそのような状況で日常を過ごし、定年後にふと考えるのです。「自分は何のためにこの会社で働いていたのか?」と。

そうなってからでは遅いのです。会社に入って働くことが目的ではありません。会社は、あなたが幸せで豊かな人生を送るための一つの手段に過ぎないのです。

あなたの軸はあなたの過去の経験から作られます。だから、経験が増えれば軸は変わってきます。

20代、30代、40代、それぞれのあなたの軸は全然違ったものになるでしょう。それぞれの経験、環境によって軸は大きく左右されるのです。

特に結婚や子どもの誕生、親の他界など、人生におけるビックイベントはあなたの軸に大きく影響するでしょう。

自分にとって大切なものも変わります。夢、仕事、スキル、お金、恋人、妻、子ども、親など。ライフステージによって軸は変わりますが、それは自然なことです。

最初から、自分の軸を完全に理解して、その軸にぶれずにゴールに向けて一直線に走れる人なんていません。脇道に逸れながら蛇行しながら走るのが普通なのです。

ただ、自分の軸を意識してさえすれば、方向を大きく間違うことはありません。多少ずれても誤差の範囲内に収まるはずですから、適宜修正を加えればいいのです。

本当にあなたが悩むべきなのは、「どの会社を選ぶべきか?」ということではありません。「自分の軸は何か?」ということです。

軸が明確であれば、どのようなスキルを身に付けるべきなのか、どの会社で働くべきかが明確になり、優先順位を付けることができます。

自分が好きなこと、身につけたいこと、やり遂げたいことを明確にすることで、選択がよりしやすくなるのです。

人のリソースは有限です。あなたの集中力、時間、体力を有効に配分しなければなりません。だからこそ、軸と照らし合わせて仕事を選ばなければならないのです。

まずは、自分の軸を定めることです。そうすることで、あなたが働く職業、職種、会社は自然と絞られてくるでしょう。

これは、これから職業選択を迫られる就活生だけではなく、既に働いているあなたの今後の職業人生にとってもとても重要なことです。

あなたの「軸」は何でしょうか?

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