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要注意!!スワップポイント狙いの恐ろしい3つのリスク

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もし、あなたがスワップポイントを狙ったトレードをしているのなら・・・

あるいは、これからしようとしているのなら・・・

ぜひ、この記事を読んで少し考えてみてください。それからでも遅くないはずです。

ご存知のとおり、FXで収益を上げる方法としては、為替差益とスワップポイントの2つの方法があります。そして、スワップポイントは、FXの大きな特徴の一つです。
高金利通貨として有名なオーストラリアドルやニュージーランドドル、南アフリカランドドルなどの通貨を取引して、スワップポイントを得ようとする”スワップトレーダーも多く存在します。

ただ、スワップポイントを目的とするトレードには、大きなリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。

単純にレバレッジを下げて、外貨預金感覚でスワップポイントを受け取れると考えていると、大きな損失を被ることがある。

この記事では、スワップポイントとは何かという基礎的な知識からスワップポイント目的のトレードのリスクを解説していきます。

さっそく説明していきましょう。

1.スワップポイントとは

16271478 - ballpoint pen resting on world currency figuresスワップポイントとは、一言でいうと2国間の金利差から得られる利益です。

これは、低金利国の通貨で高金利国の通貨を買うと、そのポジションを保持しているだけで、毎日その金利差分がFX業者から支払われるというもの。

日本は2015年11月時点で政策金利がわずか0.1%の超低金利国です。日本円の金利が0.1%で豪ドルの金利が2.0%のときに、日本円で豪ドルを買えば、差し引き1.9%の金利が得られることになります。

逆に豪ドルで日本円を買うと、1.9%の金利を支払う必要があり、ポジションを持っている限り損をしていくことになります。このスワップポイントはFX業者によって違うので、自身が使っているFX業者のホームページで確認してみてください。

2.スワップポイントの計算

豪ドル円を1万通貨ロングした場合、1年でいくらくらいになるのか見てみましょう。スワップポイントは、1日当たり50円だとして、スワップポイントに変動がないと仮定します。

ロングポジションを持ち続けている限り、スワップポイントをもらえるので、単純に50円×365円=18,250円となります。実際には、スワップポイントは日々変動するので、単純計算できませんが、銀行の定期預金よりもはるかに大きい金額を得ることができます。

このように、ポジションを持ち続けている限り、確実にお金が貯まっていくということで、外貨預金感覚でスワップポイントを狙う個人投資家も多いのです。

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3.スワップポイントを狙った運用のリスク

22441919 - concept of problem and difficulty of a businessmanもしかして、スワップポイントが預金感覚で安定した収益に見えるかもしれません。しかし、スワップポイントを狙った運用は、次の3つのリスクが潜んでいます。

3-1 金利の逆転

現時点でスワップポイントを受け取れるポジションだったとしても、通貨ペアの金利差が縮小や逆転があった場合は、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずるリスクがあります。

世界や国内の経済状況によって金融政策は変わり、そして政策金利が変わります。その時々で、国同士の金利差というのは変わってくるのです。

今、高金利通貨だからといって、これからずっと高金利であるわけではありません。例えば、豪ドルはかつて8%を超える政策金利でした。しかし、今では2%台になっています。下の図を見てもらえばわかるように、金利は意外と変動があるものなのです。aus-seisakukinri

それでも世界中どこを見回しても低金利政策ですから、まだ相対的に高くなっているが、今後は米ドルのほうが金利が高くなる可能性も出てくるでしょう。

2015年11月時点では、ユーロは、日本よりも金利が低いです。かつて円を売って高金利通貨を買う円キャリートレードが有名でしたが、今ではユーロを売って高金利通貨を買うユーロキャリーが主流になっています。このようにその時の世界の金融情勢によって、資金調達通貨は変わるのです。

3-2 マイナススワップ

スワップポイントは、なにも支払いを受けるばかりではありません。。逆に高金利の通貨を売った場合、スワップポイントをFX業者に支払わなければなりません。

前述した豪ドル円の例でいくと、豪ドル円ショートであれば、金利1.9%分のスワップポイントを毎日支払う必要があり、ポジションを持っている限り損をしていくことになります。

金利の逆転があることはすでに説明しましたが、例えば、長期保有している際に金利の逆転があった場合、スワップポイントを逆に支払う立場になります。

3-3 為替変動リスク

5538536 - chart in german newspaper with euro豪ドル円レートが90円で、スワップポイントが1万通貨当たり50円つくと仮定します。1万通貨のポジションを保有していれば毎日50円のスワップポイントが付くので、1年間では50円×365日=18,250円がもらえるという計算になります。

これが、2万通貨、4万通貨となれば、スワップポイントは倍々となっていくことになりますが、ここで注意が必要なのは、ポジション量が増えると為替変動リスクも増えていくことです。

スワップポイントに目をとられていると、スワップポイント以上の為替差損を受けた場合、トータルではマイナスとなってしまうこともあります。

例えば、豪ドル円が90円の時、1万通貨買ったとすると1年後に約2万円のスワップポイントが入ったとしても、為替レートが1豪ドル=85円になっていたとしたら、為替差損は5万円ですから、スワップポイントを加味したとしても約3万円の損失となってしまいます。

このように、スワップポイント狙いの運用は、常に為替変動のリスクに晒されているものと認識しておく必要があります。

4.スワップトレードの変遷

スワップトレードは、近年約10年でブームに火が付き、そして世界の経済環境の変化よって一つの終わりを見ました。ここで、少しスワップトレードの歴史を振り返ってみましょう。

4-1 円キャリートレードの熱狂

27708415 - silhouettes of concert crowd in front of bright stage lights2006~2007年前半は、”高金利通貨を買ってスワップポイントで利益を上げる”円キャリートレード全盛の年でした。

その理由としては、

・円はゼロ金利政策で低金利に抑えられていた
・オーストラリアやニュージーランドは、インフレ抑制のために高金利であった

という2つの金融環境が揃っていたのです。

当時の豪ドルの金利は6.25%、NZドルの金利は8.00%、円は0.00%。NZドルでいえば金利差8.00%であり、NZドルを買うだけで、年利8.00%の金利がついていました。

また、当時の日本では、FXというのはあまりよく知られておらず、

・高金利通貨を買う(スワップポイントが目当て)
・基本的に損切りは入れない(スワップポイント目的だから)
・含み損があっても関係ない(円安トレンドが強く、下げてもいずれ戻ってくる)

といった、日本人の金融知識のなさが生んだ”甘さ”もありました。雑誌でも特集が組まれ、日本中でスワップトレードが流行していたのです。

これが日本だけではなく、世界でも円キャリートレードが流行し、世界中の投資家がこれに追従することで、レートはさらに円安方向へと進むことになったのです。swap-1

4-2 サブプライム住宅ローン危機

そして、2007年7月をピークに、高金利通貨が下落し始めます。

これは、アメリカの”サブプライム住宅ローン危機”が表明化したことが原因です。

サブプライム住宅ローン危機(サブプライムじゅうたくローンきき、英: Subprime mortgage crisis)とは、2007年末から2009年頃を中心としてアメリカ合衆国で起きた、住宅購入用途向けサブプライム・ローンの不良債権化である。サブプライム・ローンへの投資を証券化し金融商品として取引可能にした「サブプライム・モーゲージ(subprime mortgage)」は、金融市場で価格が下落するなどして、リーマン・ショックを代表例とする経済問題に発展した。(引用元:Wikipedia

2007年7月に107.7円の高値を付けた豪ドル円は、わずか3ヶ月の間に21円も値を下げて86円まで下落します。それまで円安になっていた為替相場が一転し、急激な円高に振れてしまったのです。

ここで、ロングして損切りを入れないスワップトレーダーは、ロスカットに追い込まれ、市場から退場していきました。これ以後、相場は不安定になり、大きな乱高下を繰り返します。

4-3 リーマンショックの衝撃

3798234 - newspaper headlines - financial crisis on 2008その後、2008年9月15日にアメリカの投資銀行リーマンブラザーズの破たんに端を発した、世界的金融危機の”リーマンショック”が起きることで、さらに犠牲者を生んでいきました。

リーマン・ショックは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻(Bankruptcy of Lehman Brothers)したことに端を発して、続発的に世界的金融危機が発生した事象を総括的によぶ。2007年のサブプライムローン(サブプライム住宅ローン危機)問題に端を発した米国バブル崩壊を切っ掛けとして、多分野の資産価格の暴落が起こっていた。リーマン・ブラザーズも例外ではなく多大な損失を抱えており、2008年9月15日(月)に、リーマン・ブラザーズは連邦倒産法第11章の適用を連邦裁判所に申請するに至る。この申請により、同社が発行している社債や投信を保有している企業への影響、取引先への波及と連鎖などの恐れ、及びそれに対する議会政府の対策の遅れからアメリカ経済に対する不安が広がり、世界的な金融危機へと連鎖した。日経平均株価も大暴落を起こし、9月12日(金)の終値は12214円だったが、10月28日には一時は6000円台(6994.90円)まで下落し、1982年10月以来26年ぶりの安値を記録した。(引用元:Wikipedia

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2008年7月に104.40円を付けていた豪ドル円は僅か3か月後の2008年10月に55円という値段を付けて底を打ちます。この大暴落により、スワップ金利を狙ってトレードしていたほとんどの投資家は、資金のほぼ全額を失う事になりました。

5.まとめ

スワップトレードの変遷を見てきましたが、こうして見ると一種のバブルを見ているかのように思えてかます。今では世界的に低金利政策を進めているため、先進国間での金利差は目立ちませんが、環境が変われば金利差が出て、またスワップトレードが注目される日がくるのだと思います。
そのとき、またスワップトレードが流行し雑誌やニュースで騒がれるのだと思いますが、

  • それに踊らされるか、
  • それをうまく活用するか

過去の歴史の教訓から何を学ぶにかかっています。一つの教訓として覚えておいておいてください。
いずれにしても、スワップポイントを狙った運用にはリスクがあります。

  • 金利の逆転
  • マイナススワップ
  • 為替変動リスク

の3つでした。

スワップポイントは、一見して安定した収益に見えます。ですから、どうしても大きなリスクを抱えているのを忘れてしまいがちです。

投資において、「こんなはずじゃなかった」と言っても誰も助けてはくれません。当然ですよね?

自分を守るのは自分しかいません。

リスクを十分押さえた上でそれ以上のリターンがあると踏んだ場合のみトレードを行いましょう。

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