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「強み」と「情熱」でキャリアをつくる

仕事をがんばっていれば、いつか出世するはず・・・

もしかして、あなたはこんなことを考えているでしょうか?

会社は、社員に仕事を提供し、その仕事の遂行を求めます。そして、適当にローテーションさせて、幅広い会社の業務を教え込み、都合のいいゼネラリストを作ろうとします。

そういった環境の中、「自分のキャリアを作る」という明確な意識がなければ、最終的に何の潰しの効かない中途半端な社員になってしまうでしょう。

もちろん、終身雇用の時代においては、それも一つの働き方としてあったでしょう。

しかし、今は時代が違います。人生100年時代と言われ、定年退職や年金受給がどんどんと先送りされていく中で、70歳まで働かなければならないというのも、かなり現実味を帯びてきています。

自分のキャリアを考えず、ただ目の前の仕事をこなすだけでは、将来あなたは間違いなく後悔するでしょう。

それを避けるためにも、何の考えもなしにただ会社に貢献するだけではなく、自分の強みを生かしたスキルを業務の中で習得する意識を強く持つ必要があります。

キャリアを戦略的に考える思考こそが、今後あなたを飛躍させるために絶対に必要です。キャリア戦略とは、「仕事における自分の特徴や強みを把握し、それをどうスキルに生かすか?」ということであり、その思考そのものなのです。

この記事では、確かなキャリアを形成したいあなたにキャリア戦略の土台となる自身の特徴と強みを見つける方法をお伝えしていきます。

ぜひ、最後までお付き合いください。

戦略とは何か?

キャリア戦略の「戦略」とはそもそもどういう意味なのでしょうか?まずは、「戦略」という言葉の意味から考えていきましょう。

「戦略」とは、戦争からきている言葉です。戦争で勝つために、謀(はかりごと)をするのが「戦略」です。

では、具体的にはどういったことなのか?

それは、一言で言うと、自分の持っている資源を配分することです。 有利に戦いを進めるために、自分の持っている資源を配分することが戦略の本質です。

なぜ資源を配分しなければならないのか?それは、資源は有限だからです。

戦争で勝つためには、人員、兵器、弾薬が限られた中、自軍の被害を最小限に抑え、敵の被害を最大化させなければなりません。

戦略という言葉をきちんと定義するとすれば、目的達成を果たすために、有効な資源を適切な割合で配分すること、これが戦略です。

勝てる場面を作るために資源を集中投下するということであり、勝てる場面を作ると同時に負ける場面を作ることでもあるのです。

目的がなければ戦略は必要ありませんし、資源も無限に出てくるのであれば、戦略は必要ありません。しかし、人が関わるどのような活動においても目的はありますし、資源は常に有限です。

ですから、何も戦争だけに限らず、人が関わるすべての活動において戦略的思考は必要であり、重要なのです。

キャリア戦略の目的

戦略には、必ず目的があるとお伝えしました。ですから、キャリア戦略を考える際にも、まずその目的を明確にするところから始めなければなりません。

現時点でのあなたのキャリアの目的を考えてみましょう。

ここで言う目的とは、「何のために働くのか?」「何のためにキャリアをつくるのか?」ということです。

突然、働く目的、キャリアの目的と言っても、困ってしまうかもしれません。そんなことをこれまで考えたこともないことでしょうから。

ただ、目的を定めない限り、戦略は立てられませんから、とりあえずの暫定でも設定すべきなのです。

ここであなたが考えるべきなのは、あなたにとっての至福の瞬間です。あなたの目指す理想の状態を考えてみるのです。

あなたの人生における至福の瞬間とはどんな瞬間でしょうか?どんな最高の場面を想像するでしょうか?

目標達成を果たし、 仕事仲間と達成感を味わっている場面でしょうか?それとも家族みんなで笑っている場面でしょうか?

ここで出てきた答えが、あなたにとってのキャリア戦略の目的となります。その目的を達成するためにあなたのキャリアは存在します。

私自身の過去を振り返ってもそうですが、高校生、大学生に「どんな仕事をしたい?」と聞いてもなかなか浮かんでこないと思います。

それは、そもそも自身の知っている職業が少なく、働いた経験がないのでどんな仕事をしたらいいのか見当もつかないのです。

しかし、たとえ学生だったとしても、自分がどうなれば幸せなのか、最高なのかは明確にできるはずです。そこを明確にしてから、それを実現するために何が必要で何をすべきなのか、具体に落とし込んでいけばいいのです。

自分の理想の状態から、目的を抽出し、そこから戦略、戦術を導き出し、目の前の行動へ落とし込んでいく。

キャリア戦略と言っても何も難しいことではありません。単純に言うとこういうことなのです。

「資源の把握」と「選択と集中」

さて、キャリアの目的が定まったところで、次は戦略について考えていきましょう。

戦略とは、資源配分そのものであるとお伝えしました。ビジネスの世界で資源とは一般的にヒト、モノ、金、情報、知的財産と言われています。

経営者は、会社にあるこれら有限な資源をいかに有効に配分するかが求められているのです。

資源を配分する際に重要なのが、「資源の把握」と「選択と集中」です。

資源の把握

資源を分配するためには、まず自分にはどんな資源があるのか把握する必要があります。会社のどこかにいる優秀な社員、会社のどこかにあるお金は、認識していなければ使うことができません。

まずは、持っている資源を正しく認識する必要があるのです。

ここで、重要なのは、経営資源は経営者が認識することによって増やすことができるという点です。

人が足りない、お金が足りない、設備が足りないと多くの経営者は自社の経営資源の少なさを嘆きますが、まずは自分達の持っている経営資源を徹底的に掘り起こすべきです。

自分の持っている経営資源を掘り起こし、最大限生かす。 足りないのなら、足りるようにする。 これは案外、多くの経営者が見落としがちな視点です。

選択と集中

また、経営資源を正しく認識していたとしても、あれもこれも手を出してしまって資源を分散してしまっては、結局どれも中途半端になってしまい、勝てる所も勝てなくなってしまいます。

資源を投下する局面を選ぶことで、勝利する確率を上げる必要があります。足りない資源を集中させることで、足りるようにする。何を生かして、何を捨てるのか決めるのです。

根性論で全てをやろうとすることは、「やらない」というシビアな選択から逃げているだけです。結局は資源を分散させてしまい、負け戦を増やすだけなのです。

資源を浪費して負け戦を増やすだけなら、 資源が保全される分、何もしない方がまだマシです。

この選択と集中は、あなたの一日の仕事の仕方においても重要です。

あなたは、与えられた仕事を全てやろうと考えていませんか?本当に全てやる必要があるでしょうか?

おすすめなのは、今日すべき重要な仕事を3つ選び、午前中のうちに集中してこなすことです。午後は、その3つの仕事のうちできなかった分、もしくは重要ではない他の仕事に費やすのです。

あなたの持っている知力、集中力、時間をあなたのキャリアのための本当に重要な仕事に集中投下するのです。

もちろん、全ての仕事を完璧にこなせるリソースがあなたにあれば、全てやればいいでしょう。しかし、仕事量とあなたのリソースを見積もった結果、どうしても不足してしまうのであれば、優先順位の低いものから「やらない」と明確に決める必要があります。

極端な選択と集中がなければ、まあまあの平均点の社員にはなれても、突出した業績を上げることができる社員にはなれません。極端にリソースを偏らせることで、初めて極端な結果を出すことができるのです。

あなたの最重要資源

では、あなた個人が持つ資源とは何でしょう?キャリアの目的を達成するために最も重要視すべき資源とは何でしょうか?

それは、自身が持つ「強み」です。強みとは、一言で言うと、自分はどのようなことで他者へ貢献できるのかということです。

自身の持つ強みを生かし、いかに磨き上げるか。これがキャリア戦略において最も重要な鍵となります。

原石である強みを磨き上げ、光り輝くスキルへと昇華させるために、そこにいかに情熱を注げるか、多くの時間をかけられるかが重要です。

結局の所、強みを伸ばせるかどうかは、自分が好きかどうか、情熱があるかに依るところが大きいのです。

ヒトは興味がないことは続けることができません。その逆に、自分の好きなこと、情熱があることは、時間を忘れて没頭できるものです。

自分の強みと情熱。これが重なった所で勝負できるなら、あなたは最強です。あなたのキャリア形成にとって、それが最も効率が良く、あなた自身も幸福なことです。

「得意なこと>好きなこと」は正しいか?

自分が好きなことで他者に貢献できる強みを見つけられれば、それが最高です。その強みを生かすスキルをひたすら磨いていけば、必ず結果はついてきます。

しかし、現実には、情熱はあるけど強みではないこと、情熱はないけど強みとなっていることがあるかもしれません。

自分が好きなことと、自分が得意で他者に貢献できることは違うのです。

大人になるにつれ、人は「好きなこと」よりも「得意なこと」を優先するようになります。私は、少なくとも高校生の時点で「好きなこと」よりも「得意なこと」を優先するようになっていました。

私は、物理が面白くて好きだったのですが、テストの点数では化学の方が良かったのです。じゃあ、受験のためにどっち選ぶかっていうと、点数を取れる化学なわけです。

自分の好きなことではなくて、得意なことを選ぶ。これは、自分の好きだという感情を押し込めて、最終的に自分が得をするように選択した結果です。

今年3歳になる子どもが遊んでいる姿を見ると、ひたすら好きなことをやっています。よくも飽きずに遊び続けているなと思いながら、ふと自分も昔はそうだったなと思い出すのです。

私たちが「好きなこと」よりも「得意なこと」を重視するようになったのは、いつの頃からでしょうか?

大人になると、自分が好きか嫌いかよりも、人よりも上手くできるものは何かを考えるようになります。これは、受験でも就職でもそうだと思います。

会社も本人の希望よりもその人の長所を重視して人員配置します。それが、組織にとって最も合理的な資源配分だからです。

私たちは、大人になる過程において、損得で物事を決めるように徹底的に教え込まれます。個人のやりがい、達成感なんて二の次、三の次です。

しかし、自分が好きかどうかは長期的に見ると実はとても大切なことです。

突き抜けた結果を出すためには、気がついたら勝手にやっていたというくらいの自分が没頭できることで、それが自分の強みとなっている必要があるのです。

「強み」と「情熱」を探す4つのステップ

では、具体的にあなたの「強み」と「情熱」を探す方法を考えてみましょう。

繰り返しになりますが、強みとは、自分はどのような行動で他者へ貢献できるのかということであり、情熱とは、自分が何をしている時が夢中になれるのかということです。

ここから、簡単な4つのステップを踏み、あなたの強みと情熱の重なった部分を探っていきたいと思います。

では、次の質問をしてみて、自分の情熱と強みについて、考えていきましょう。

あなたの強みと情熱を探すヒントは共通してあなたの過去にあります。あなたの幼少期から今に至るまでの過去に必ずあなたの強みと情熱があるのです。

STEP1 強みを探す

まずは、強みを探す質問を自分自身にしてみましょう。

この質問を幼少期、小学校、中学校、高校、大学のこれらの年代に合わせて、それぞれ思いつく限り並べてみてください。

ここで大切なのは、より多くの数を出すことです。そして、より本質的な答えを出すようにしてください。

昔のアルバムを見たりしながら、過去のシーンを思い出しながら、答えていくといいと思います。

【質問1】どんなことをして褒められたことがありますか?それはどんな行動でしたか?

(例)よく面白い子だと言われていた
→人と違う発想をするのが得意
→人を笑わせること得意
→人を和ませること得意

【質問2】 あなたが人よりも上手くできたことは何ですか?それはどんな行動ですか?

(例)絵画コンクールで金賞を獲った
→絵を書くのが得意

STEP2 情熱を探す

次に情熱を探す質問をしてみましょう。

同じように 幼少期、小学校、中学校、高校、大学、これらの年代に合わせて、それぞれ思いつく限り並べてください。

とにかく数を出すよう意識して、たくさん出すよう心掛けてください。

【質問1】 あなたが夢中になっていたことは何ですか?夢中になった理由は何でしょう?

(例)読書に夢中になった
知的好奇心を満たすことが好き
新しいことを知ることが好き
学んだことを生かすのが好き
静かな空間で一人で考えることが好き

【質問2】 あなたがやっていて楽しいと思うことはなんですか?そして、それはなぜですか?

(例)人と議論するのが好き
→論理を組み立てるのが好き
→人を言い負かせるのが好き
→人の意見との妥協点を見出すのが好き
→人と話すのが好き

STEP3 共通項を探す

STEP1とSTEP2で出てきた質問の答えで共通するものを見つけてください。できるだけ抽象化することで、統合しやすくなります。

統合できたものが、あなたの情熱のある強みです。この強みを生かしたスキルを習得することこそ、あなたのキャリア戦略上の最優先事項となります。

STEP4 強みを生かすスキルを探す

次にSTEP3で見つけた強みを生かすスキルを考えていきましょう。

考えることが好きな人は、本質を見抜き、深く思考するスキルによって、キャリアを高めていくのが基本戦略になります。

向いている職種としては、事務職全般になります。特に向いている職種としては、研究職、企画職、士業(弁護士、公認会計士、税理士)、作家、クリエイターなどです。

人と関わることが好きな人は、人とのコミュニケーションの中で新たな価値を生み出していくのが基本戦略になります。

向いている職種としては、営業職全般になります。特に向いている職種としては、プロデューサー、広報・企画職、接客業、政治家などです。

人を引っ張っていくことが好きな人は、人に影響を与え、組織を活性化することで、高いパフォーマンスを発揮してキャリアを形成していくのが基本戦略となります。

向いている職種としては、管理職全般になります。特に向いている職種は、経営者、経営幹部、プロジェクトマネージャー、研究開発リーダーなどです。

もちろん、向いている職種が営業職だからといって、今の事務職が絶対に向いていないというわけではありません。

事務職だとしても、必ず人と関わりますし、人と関わる強みを持ったあなたが活躍できる場面は必ずあります。

自分を生かせるスキル、今後伸ばしていくべきスキルを見つけ、それを今の職場で活用する方法を考えるのです。

例えば、今営業職だけど、人とコミュニケーションが取ることが嫌いで、 分析するのが好きだったとしたら、コミュニケーションスキルを磨くよりも、自分なりの分析スキルを生かした営業方法を考えるのです。文章を書くのが好きなのであれば、メールや手紙を生かした営業方法を考えればいいのです。

自分の強みを発揮できる職場、自分が獲得したスキルを習得できる職場に移れるのならそれもいいでしょうが、今の職場で自分の強みを発揮できるスキルを生かした文脈、働き方を探る方が現実的です。

あなたに合ったスキルを見つけ、磨くこと。そして、あなた自身が最大限輝く方法、やり方を見つけて発揮することがとても大切なのです。

まとめ

さて、ここまでの話を簡単にまとめると、

  1. キャリア戦略の目的を考える
  2. 戦略の要となる「情熱のある自分の強み」を把握する
  3. 自分の強みを生かすスキルを磨きながら、スキルを生かせる文脈を見つける

あなたのキャリア戦略は、この手順で考えていくべきです。

会社は、与えられた仕事を従順にこなす社員を求め、都合のいいゼネラリストを作り上げようとします。無意識に働いていたら、将来何の潰しの効かない中途半端な社員になってしまいます。

終身雇用が色濃く残っている時代なら、それでもよかったのですが、もうそんな時代ではありません。

人生100年時代と言われ、定年退職や年金受給はどんどんと先送りされ、会社は70歳まで雇用しなければならない状況にいずれなります。

そして、AIによって中途半端な人材ほどいらない、今後そんな状況になっていく可能性が非常に高いのです。

そんな状況ですから、あなたはできるだけ早く自分のキャリアの目的を明確にして、確固たるスキルを身に付けるべきなのです。

70歳のあなたが笑っているか、それとも泣いているのか、それはその時に一流のスキルを持っているかどうか。そのためにも、今スキルの重要性に気付けるかどうかです。

この記事が、あなたの情熱のある強み、そしてそれを生かしたスキルについて、考えるきっかけになれば幸いです。

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