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最短ルートで目標達成する「シンプル思考」のススメ

やることが多すぎて常に忙しい・・・、やってもやっても成果がなかなか出ない・・・

期限のある仕事で成果を出すためには、資源を集中投下する場面を見極め、そこで取るべき必要な行動をする必要があります。

うまくいく人といかない人の差。それは、いかに戦略的に行動できるか、この一点に尽きます。

しかし、皆が皆、戦略的に行動できれば良いのですが、なかなかそうはいきません。

その理由は、

  1. 重要な所がわからない
  2. 資源を把握していない
  3. 感情が邪魔をしている

大きく分けてこの3つがあるような気がします。

そして、③の「 感情が邪魔をしている」というケースが実は最も厄介なのです。なぜなら、人の本能的な部分で、なかなか行動を変えるのが難しいからです。

この記事では、「行動しているけど、なかなか成果が出ない・・・ 無駄なことばかりしてしまう・・・」と悩む方のために、無駄なことしてしまいがちな人の本能的な思考の傾向と、無駄な行動を無くすための3つの思考法をお伝えしていきます。

最後までこの記事を読み、自らの思考のバイアスに気付き、意識してもらうことで、無駄な行動をなくすことができるはずです。

そして、より多くのことをより少ない時間でできるようになるはずです。必然的に行動の質も高まるでしょう。

ぜひ、最後までお付き合いください。

行動の損切りをする

物事がうまくいく人は、シンプルで本質的な行動を選択し続けるものです。逆にうまくいかない人は、本質からずれた行動をしてしまいがちです。

いかにシンプルで本質的な行動を取り続けるか?

これがとても大切なのです。そして、そのために必要なのが「損切り」です。「損切り」とは、投資の世界で使用される言葉です。

簡単に言うと、値下がりした金融資産を売って、損失を確定させること。つまり、大きな傷にならないうちに、被害を最小限に止めることを言います。

投資は、お金を増やすためにやるものですから、みんな損はしたくはありません。損失はできるだけ抑えたいもの。だから、損失を確定させる行為である損切りは大きな精神的苦痛を伴います。

ただ、損切りしないと傷はどんどん大きくなってしまいますから、できるだけ早く対処する必要があるのです。

これと同じように、もし、あなたが日々やるべきことが膨大で、常に追われている感覚を持っているのであれば、本当に重要なものだけを残し、その他のことを損切りする必要があります。

うまくいく人は、シンプルで本質的な選択をし続けることで、自ら持っている労力、時間などの資源を集中させることができます。

逆にうまくいかない人は、複雑で本質からずれた選択ばかりをし、資源を分散してしまいます。

「もったいない」が無駄をつくる

まず、シンプルで本質的な行動を取るために、自らの感情が障害となっていることを認識する必要があります。

人は無駄なことが嫌いです。労力、時間、お金、自分が持っている資源が無駄に消えていくことに強烈に痛みを感じる生き物です。

特に、お金の「もったいない」という感情は、一際大きいものがあります。

多くの人は、物事を「お金」というフィルタで世界を見る癖がついています。ですから、「お金」という基準で行動しがちなのです。わかりやすいように例を出しましょう。

例えば、あなたは、お昼にラーメン屋に入ったとします。

普通盛りのラーメンが700円、大盛が800円。そこで、あなたはお腹が空いていたので、大盛りを頼むことしました。

出てきたラーメンはあなたがちょっとびっくりするくらいの量で、残さず全部を食べるのはちょっとキツそうです。

案の定、半分くらいでもうお腹がいっぱいになってきました。どんぶりにはまだまだラーメンが残っています。

ここで、あなたには2つの選択肢があります。

  • もったいないので無理して全部食べる
  • もったいないけど残す

もし、この2つの選択肢があったとしたら、あなたはどちらを選ぶでしょうか?

恐らく、多くの人は、もったいないからと無理して全部食べようとするでしょう。

確かにラーメンを全部食べきれば、ラーメンは無駄になりませんし、大盛分の100円も無駄にならなかったことになります。

しかし、午後からの仕事のパフォーマンスは確実に落ちるでしょう。気持ち悪くなったり、眠くなったりして、午後から仕事にならないかもしれません。

つまり、この場合、「大盛分の100円のラーメン」を得て、「午後の仕事のパフォーマンス」を捨てたことになります。

「もったいない」という感情によって、あなたのパフォーマンスは下がり、午後の仕事の効率が下がってしまったのです。

そして、重要なのは、大盛りにした100円が「もったいない」と思うのと同時に、大盛にした自分の選択を否定したくないことで生まれた感情です。

お金を無駄にしたくない気持ちと、自分の選択が間違ったと認めたくない気持ちが出てくる。だから、全部食べようと思うのです。

自分は何を得て何を失うかを一旦テーブルに置いてトータルで考えるべきで、目先の「もったいない」という感情から一旦離れる必要があります。

サンクコストの心理的バイアス

「もったいない」という感情、これに関連して「サンクコストの心理的バイアス」というものがあります。

これは、すでに時間やコストを支払ってしまっていることで、そのままの状態を続けてしまう心理的傾向を言います。ここでやめてしまっては、これまでの投資が無駄になってしまうと思い、望みのない投資を続けてしまうのです。

そして、これは投資額や投資した時間が増えれば増えるほど抜け出すことが難しくなります。

例えば、映画のチケットを買ってしまったことで、つまらない映画を見続けたり、別れるべきとだと思っている恋人となかなか別れることができなかったり、UFOキャッチャーでしょうもないぬいぐるみに何千円も費やしてしまったり、こうした経験はあなたにもあるのではないでしょうか?

サンクコストに囚われず、ダメな行動を切り捨てる必要があります。

こんなにお金をかけたのにいまさらやめられないとか、やり続ければいつかは報われるはずだとか。

そう思い込んで続けている行動に心当たりがあるのなら、あなたはサンクコストの罠にはまってしまっています。

授かり効果

損切りを難しくする原因に、「授かり効果」という心理効果があります。

「所有」という概念は、人の心に大きく影響します。それは、小さい子どもを見るとそれがよくわかります。

兄弟二人が遊んでいて、お兄ちゃんのおもちゃを弟が遊んでいると、お兄ちゃんはそのおもちゃに興味がないとしても、弟から自分のおもちゃを取り返そうとします。お兄ちゃんがおもちゃを「所有」していると考えているからです。

これは、子どもだけではなく大人も同じことが言えます。わざわざ買おうと思わないものを一旦所有してしまうと、それを失うのが怖いし、反応します。自分が所有しているものに対して、自然と愛着が生まれるのです。

「授かり効果」とは、自分が所有するものを、所有していないものよりも高く評価する現象です。

昔のものを整理する時、なかなか捨てられないと感じるでしょう?いざ手放すとなると、なかなか捨てられないのです。

もう読むことはないだろう本や使う機会がない食器、買ったけど全然着ていない服など。全然使っていないのに、ただ自分が「持っている」というだけで、捨てるのがもったいないと感じるのです。

自分が持っていないとしたら、それを今からわざわざ買ったりはしないはずなのにです。

授かり効果のような心理的バイアスは、モノだけではなく、行動についても同じように当てはまります。

もったいないこと=悪

私たちは、これまでの人生の中で「捨てることは悪いこと」と教えられてきました。そして、それとは逆に「捨てないで活用することは良いこと」と教えられてきました。

モノを長く使うこと、エコ、リサイクル、再利用、節約、倹約、これらは広く社会で美徳とされています。

逆に、捨てる、浪費、消費、廃棄は悪とされます。このような言葉は、何となくネガティブなイメージを抱きますよね。

先ほどのラーメンの話でいうと、残さず全部食べる=善、食べ物を廃棄する=悪と私たちは直感的に判断します。

もちろん、これは一つのモノの見方ですから、正しいも正しくもないもありません。しかし、それが自分にとって最善の選択となるかは別の問題です。

むしろ、捨てる=悪という定義付けてしまうことで、シンプルで本質的な行動を取る障害となってしまうこともあるのです。

無駄な行動を無くす3つの思考法

では、ここからは無駄な行動をうまく損切りするための3つ思考法をお伝えしていきます。

①「新規でやるだろうか」と考えてみる

まず、一つ目が「新規でやるだろうか」と考えてみることです。

先程、所有と言う概念は、執着を生み、高い評価をしてしまいがちだというお話をしました。ですから、もしまだやっていない状況なら、それでもやるだろうか?と考えてみるのです。

例えば、自分が考えたプロジェクトなどは授かり効果によって、打ち切る決断をなかなかできません。

そうした時に、自分が関わったということから一度離れてみて、もし他人が企画したものとして今からそれをやるだろうかと考えてみるのです。

②「もったいない」を克服する

「もったいない」と捨てないことで、より大きなコストになることを認識しましょう。

先程のラーメンの件だとすれば、

  • 太る
  • 気分が悪くなる
  • 午後のパフォーマンスが落ちる

など、全部食べてしまうことで、様々な副作用が考えられます。もったいないと思ったら、まずはトータルのコストを考え、冷静に比較してみることです。

③自分の過ちを認める

人は自分の過ちをなかなか認めることができないものです。

それは、間違いを認めることが、後悔や自己否定に繋がることを直感的にわかっているからです。

ただ、過ちを認めることは、決してネガティブなことではありません。なぜなら、それを認めることで、それは過去のものになり、一つの経験値となるからです。

そのためにも無駄な行動を切り捨てる勇気を持つことです。

まとめ

さて、ここまで、無駄なことばかりしてしまう人の思考の傾向と、無駄な行動を無くすための3つの思考法についてお伝えしてきました。

「もったいない」という感情が、自らの行動をより複雑にし、目標達成から遠ざけてしまっていることは、案外よくあるものです。

自分の行動の一つ一つにおいて、「何を得て、何を失うのか」を一旦立ち止まって考える癖をつけるようにしてみてください。

そうすることが、目標達成のための最短ルートを高確率で選択できるようになる一つの有効な方法です。

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