今回は、今の自分のセルフイメージを理想のセルフイメージに書き換える3つの方法についてお伝えしていきます。
セルフイメージは自分自身の評価というもの以上に、人の目標達成や成功に最も強く作用するものです。
なぜなら、セルフイメージはノウハウやテクニックなどの下にくる、もっと根本的で本質的なものだからです。
セルフイメージを書き換えることができれば、あなたの日々の生活、もっと言うとあなたの人生、生き方に大きな変化が訪れます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
未来は自分のセルフイメージがつくる
セルフイメージとは、一言で言うと、自分が自分をどう見ているのかというイメージです。
人は、直接、自分自身を見ることができません。
もちろん、鏡を使えば見ることはできますが、常に見ているわけではありませんし、自分を客観視するということにそもそも慣れていません。
ですから、自分が勝手に思っているイメージで自分を評価しています。
今までの経験や体験、人の反応などさまざまな要素によって、ゆっくりと時間をかけて自分に対するイメージが形作られてきました。

もちろん、それには数字のような客観的な事実に基づくものもあれば、その体験を通じて自分がどう感じたかという主観的なものも含まれます。
つまり、自分に対する自分の思い込みもかなり強く作用して自分に対するイメージはできています。
冒頭でも言ったように、セルフイメージは、人の目標達成や成功に強く影響します。なぜなら、人は自分が持っているセルフイメージに引っ張られるように行動するからです。
これは、あなたの能力や才能など関係なしに、あなたが今持っているセルフイメージによって、未来が良くもなり、悪くもなるということです。
人は自分が持っているセルフイメージどおりに日々の行動や選択をし、自然とそのイメージに近づいていきます。
自分が持っているセルフイメージ通りの人間であるかのように振る舞い、行動するのです。
- 仕事ができる人と仕事ができない人
- 異性にモテる人とモテない人
- 勉強ができる人とできない人
- お金がある人とお金がない人
- 幸せそうな人と幸せそうじゃない人
世の中には、さまざまな人がいますが、その決定的な違いはセルフイメージです。セルフイメージの差が現実の差を生んでいます。
こう言うと、もしかしてあなたは能力や才能、努力も結果にはかなり作用するはずだと思うかもしれません。

もちろん、それらも作用して結果が生み出されますが、能力や才能、努力といったものが生み出される源泉、もっと根本的なものがセルフイメージだということです。
能力や才能、根性や努力は、セルフイメージによって生み出された産物なのです。
成功している人と成功していない人の差はセルフイメージの差
セルフイメージが能力や才能、努力にどう影響していくのかをもう少し詳しく説明しましょう。
例えば、自分は勉強ができるというセルフイメージを持っているAさんと自分は勉強ができないというセルフイメージを持っているBさんがいたとします。
最近英語のテストがあって、Aさん、Bさんともに赤点ぎりぎりの40点でした。
この時の二人の心情を比べてみます。
Aさんは、「私らしくもない。何がダメだったんだろう?今度はしっかり勉強しよう。」
Bさんは、「いつもこんなもんだよね。まあ赤点にならなかっただけよかった。」
このように同じ点数だとしても、心情にかなりの差があることがわかるでしょうか?

この二人の心情の違いは、能力や才能、環境ではありません。自らが持っているセルフイメージの差です。
人は日々、セルフイメージどおりの行動、選択を行います。この一つ一つの選択によって、人は自然とイメージどおりの人間に近づいていくのです。
Aさんは、いつも成績が良かったのにもかかわらず、今回は赤点ギリギリの成績でした。だから、次はもっと勉強しようと思うでしょう。
では、Bさんは、どうでしょうか?
Bさんはいつも赤点ギリギリなので、いつものことです。今後何かを改善しようとは思わないでしょう。
人は現実とセルフイメージとの間にギャップが生まれると、そのギャップを埋めようとします。埋めようと工夫したり、努力したりするのです。
このような流れで、自分が思っているような人間に人は自然となっていきます。
セルフイメージは過去のキッカケから
ここまでお伝えしてきたように、成功している人と成功していない人の差はそれぞれのセルフイメージの差です。
現実とセルフイメージにギャップが生じると、自然と人はその差を埋めようと行動するからです。
では、このセルフイメージの差はどうやって生まれるのか?
それは、過去の小さなきっかけが原因となっています。過去の小さなきっかけがセルフイメージを形作っていきます。
ここで言う、過去は文字どおり、生まれてから今までです。

小さなきっかけで作られたセルフイメージがどんどん固められ、それぞれのセルフイメージとなります。
先ほどのAさんも過去に、
- クラスでも常に成績が上位だった
- 先生や親に勉強ができると言われたことがあった
など小さな出来事の積み重ねによって、自分は勉強ができるというセルフイメージができました。
結果の差は、能力や才能や努力の差に思えますが、実際はみんな同じところからスタートしています。
生活環境、教育環境、人間関係など人を取り巻くさまざまな要素が作用してセルフイメージが作られ、そのセルフイメージが結果に大きく作用するのです。
これは、自分を変えたい、現実を変えたいと思っている人にとって、願ってもない朗報です。
なぜなら、理想のセルフイメージを持つことができれば、理想的な人間になることができるし、理想の未来を手に入れることができるということだからです。
お金持ちになりたいとすれば、お金持ちのセルフイメージを持てばいいし、人に尊敬されたいと思えば人に尊敬されるセルフイメージを持てばいいのです。
セルフイメージは何でできているのか?
セルフイメージは、過去の成功体験や失敗体験などの実体験、家族や先生、友達の小さな言動や振る舞いをもとに作られます。
つまり、あなたが接してきた人達に強く影響され、セルフイメージができているということです。

そして、過去、そして現在、あなたが接してきた人たちもそれぞれが自分のセルフイメージを持ち、そのセルフイメージどおりの行動や言動をしています。
ここで何が言いたいのかと言うと、あなたの周りの人のセルフイメージにあなたのセルフイメージは強く影響されるということです。
例えば、ネガティブな思考を持っている同僚が、あなたの周りにたくさんいたとします。
すると、そのセルフイメージを持った同僚の行動や言動によってあなたのセルフイメージは影響されます。
会話の中で出たネガティブな同僚の発言であなたのセルフイメージは無意識に影響されます。
もちろん、その同僚と24時間一緒にいるわけではないし、他の人や家族ともしゃべります。
ですから、影響はそこまで大きくはありませんが、少しずつですが、確実にあなたのセルフイメージに作用していきます。
あなたが普段接する同僚、家族、恋人、SNS上の友達、テレビ出演者など日常的に接する人々のセルフイメージがあなたのセルフイメージに反映されるのです。
セルフイメージは周りの環境に影響されて、少しずつ作られていくものなのです。
理想のセルフイメージを 獲得する3つの方法
自分のセルフイメージは周りの人のセルフイメージに影響される、これを聞いてあなたはどう思ったでしょう?
強い嫌悪感を抱いたということであれば、あなたは鋭い感覚を持っています。
なぜなら、あなたの成功は、あなたが日常的に付き合っている人のセルフイメージに左右されるということだからです。

もちろん、あなたにとって理想的なセルフイメージを持っている人ばかりであれば、あなたの目標達成も早まるでしょうが、現実はそうではないでしょう。
あなたの理想とはかけ離れたセルフイメージを持った人もいるはずです。
もし、あなたの周りに人生観が違う、価値観が違う嫌いな人がいたとすれば、その人に接すれば接するほど、その嫌いな人にあなた自身が近づいていってしまいます。
これは、結構恐ろしいことです。
自らの目標達成のためにも、自分が嫌いな人間にならないようにするためにも、対応策を考えるべきでしょう。
では、ここからいよいよ本題の理想のセルフイメージを獲得するための3つの方法をお伝えしていきます。
その3つの方法とは、
- 成長し変化し続けることができることを認識する
- 自分の環境を見直す
- 理想と現実のギャップを知る
この3つです。一つずつ見ていきましょう。
①成長し変化し続けることができることを認識する
では、まず一つ目です。
これは、自分自身を勝手に定義付けして固定化しないということです。

例えば、
- 自分はコミュニケーション能力がない
- 自分はお金を稼ぐことができない
- 自分は仕事ができない
- 自分は英語ができない
- 自分は根性がない
あなたにこんなセルフイメージがあったとしましょう。
自分に、もしこのようなネガティブな現状があったとしても、それをわざわざ脳内で言語化して自分自身のイメージを固定化しないようにしようということです。
もし、
- 自分はコミュニケーション能力がある
- 自分はお金を稼ぐことができる
- 自分は仕事ができる
- 自分は英語が得意だ
- 自分は根性がある方だ
こういったセルフイメージを持っている人がいたとして、それらを最初から持っていたのでしょうか?
そんなことはありません。最初は何も持っていなかったはずです。
あなたは今、それらを持っていないかもしれません。持とうとしている過程の段階にいます。

”自分は英語ができない”とか”自分は根性がない”とか、言語化して自分を固定化してしまうと、潜在意識下で自分はそういう人間だと自己洗脳してしまいます。
潜在意識下にそのイメージを刷り込んでしまうと、そのように人は行動します。日々の生活の一つ一つの判断をそうなるように自然と下していくのです。
固定化してしまうと、自らにストッパーを設定してしまうのです。
世の中のすべてのものは変化し続けているし、自分自身、これからいくらでも成長することができます。
自分をネガティブな定義付けをしてしまうと、これからもずっとそうだと思えてきます。
もし、今あなたが望んでいない現状にあるなら、
自分は今【ネガティブイメージ】だけど、これからは【ポジティブイメージ】していく予定です
このテンプレートに当てはめて考えてください。
例えば、自分は英語ができないということであれば、「自分は学生時代にまったく英語を勉強してこなかったので、今はまったく英語を話すことができないけど、これからは英語圏でビジネスを展開していくため、今後勉強していく予定です。」というように、ポジティブなイメージに変換して現状認識することで、だいぶセルフイメージが変わると思いませんか?
これから一生懸命英語を勉強すればいいと思えますよね。
「英語ができない」というように完結されてしまうと、できないという前提で他の選択肢を探してしまいます。そうなると選択肢はどんどん少なくなってしまいます。
ポジティブに現状認識をすることで、今はまだ過程なのだという意識が生まれます。
その意識が、目標までの解決策を考える原動力となり、人は勝手に動き出します。
②自分の環境を見直す
次は、自分の環境を見直してみるということです。
あなたのセルフイメージは、日常的に接している人々のセルフイメージに大きく影響を受けるということは、既にお伝えしたとおりです。

ですから、 理想のセルフイメージを持つためには、自分の理想のセルフイメージを明確にし、そのセルフイメージを棄損するメディアや人と距離を置くことが必要です。
メディアであれば、割と簡単にできるかもしれませんが、家族や同僚だった場合はどうするべきでしょう?
確かに、家族や同僚の関係をいきなり断ち切るというのは現実的ではありません。しかし、ここで距離を置くというのは、関係を断絶するということではありません。
自分の価値観や自分の理想といった、自分のコアな部分の共有を断つということです。
日常生活において、自分価値観や理想について共有できなくても人と人との関係は壊れません。
そんな重要な部分を日常的に確認し合うわけではないからです。その人とは共有できる部分で共有すればいいのです。
人が争うときというのは、自分の価値観を人に強要したとき、その摩擦によって起こります。それは、国際問題や夫婦喧嘩すべて同じ原理です。
だから、価値観を共有したいとか、自分をわかってもらいたいとか自分のエゴを強く出さない限り、問題は起こりません。
共有できる部分で共有すればいいというのはそういうことです。

だから、今までの人間関係を壊す必要なんてなくて、”この人は自分の考えとは違う価値観や理想を持っている人“と認識した上で、付き合えばいいのです。
自分は自分だし、他人は他人だということです。
ただ、そもそも人間的に合わない人やテレビなどのメディアは、積極的に関係を断っても問題ないでしょう。
このように選択的に関係を断ち、逆に、自分の理想のライフスタイルを体現している人の情報には積極的に接するようにします。
実際に会えるのであれば会いに行けばいいし、ブログやフェイスブックなどの情報に多く触れるのです。
その人の影響を直に受けることができるような環境を準備しましょう。
③理想と現実のギャップを知る
そして、最後になりますが、今自分が持っているセルフイメージと理想のセルフイメージのギャップを知るということです。
そのためには、まずセルフイメージを書き出すことです。
今の自分が持っているセルフイメージから書いていきます。これは紙やパソコンで可視化するのが一番効果的です。

ただ、自分のセルフイメージといっても漠然としすぎて、書き出そうとしても何も出てこないでしょうから、テーマを分けて、そのときの自分をイメージしてガンガン書き出していきます。
例えば、
- 対人関係
- 人生観
- 性質・能力
- 見た目
- お金
というようにテーマを分けて、そのときの自分をイメージを考えつく限り紙に書き出していくのです。
整理したり、清書したりするのは後でゆっくりやることにして、とりあえず思いつくまま書いてみましょう。
客観的事実やこういう場面ではこう思ったとか、喜怒哀楽や嫉妬、恥ずかしさ、希望、高揚感など些細な心の揺らぎなど、もれなく書いていきます。
そして、次に理想のセルフイメージを書き出します。これは、先ほどの現在のセルフイメージをベースに書いていきます。
- 今のセルフイメージをどう変えたいのか?
- 目標達成のために持つべきセルフイメージはどんなものか?
これらを考えながら思いつくままに書いていきます。
ここでの目的は、現在どういうセルフイメージを持って、どのようなセルフイメージを持つべきかを認識することにあります。
今持っているセルフイメージ、目標達成に必要なセルフイメージを明確にし、そのセルフイメージを持つことができれば、理想の自分に一歩近づくことになります。
さて、
- イメージを固定化せず、成長し変化し続けることができることを認識すること
- 周囲のセルフイメージに強く影響されるので、自身の環境を見直すこと
- 今のセルフイメージと理想のセルフイメージを認識し、そのギャップを知ること
さて、ここまで理想のセルフイメージを獲得するための3つの方法についてもお伝えしてきました。
自らのセルフイメージは自分で書き換えることができます。つまり、未来は自分でデザインできるものなのです。
今回、ご紹介した3つの方法を参考にしていただき、自分を見つめ、周囲の環境を見直し、理想のセルフイメージを明確にして、目標達成に近づくように選択的に行動していきましょう。
参考になれば幸いです。