目標はあるけど、いつも途中でやる気がなくなってしまって続けられない・・・
このような「続けられない」という悩みは、多くの人の悩みです。
あなたも自分には根性がないと自己嫌悪に陥ってみたり、自己洗脳に近い”思い込み”によって、行動を継続させようとしてみたり、いろいろ試してきたのかもしれません。
そして、挫折を繰り返しその都度、「いつも中途半端」、「三日坊主」、「何をやってもダメな奴」、そんな風に自分を評価していませんか?
継続できない問題に対して、精神論や根性論でアプローチするのは間違いです。
今回は、いつも途中でやる気がなくなってしまって続けられないと悩んでいるあなたに、
- 本当に自分のしたいことを見つける目標設定の方法
- 自分の行動を客観的に管理する自己管理の方法
をお伝えしていきます。
最後まで読んでいただくことで、なぜ、行動を続けられないのかを理解でき、自分の行動をしっかりと管理することができるようになるでしょう。
そして、目標達成は、根性ややる気で無理やり続けようとするのではなく、続けられる仕組み作りが重要なのだということを理解していただけるのではないかと思います。
その結果、あなたの目標達成に対する向き合い方も変わり、大きく目標に近づくことでしょう。
必ず、あなたの目標達成の役に立つはずです。ぜひ、最後までお付き合いください。
継続を阻害する2つの可能性
まず、なぜ人は行動を続けられないのか?を考えていきましょう。
この継続できない理由としては、
- 自分が本当に望んでいる目標ではない
- 自分の行動を客観的に見ることができていない
この2つの可能性があります。
本当に望む目標ではない
もし、あなたが目標達成のため、日々頑張っているとして、その目標が心から達成したいと思うようなものでなければ、次第にモチベーションは下がっていくでしょう。
人は真に情熱を持っているもの、未来に強く憧れるようなものでないと、人は行動できません。
心の底から本当に達成したいと思うからこそ、人は行動できるのです。
自分の行動を客観視できていない
自分の行動を客観的に見ることができないと、本当に目標へ向かっているのか不安になって、行動が続けられません。
人はやる意味を持てないと、行動できない生き物なのです。
また、自分の行動を客観的に見ることで、確実に目標に近づいているという実感を持つことができます。それがモチベーションに繋がり、続けやすくなるのです。
つまり、不安を解消するためにも、モチベーションを上げるためにも、定期的に目標に向かっているのかを確認する必要があります。
当然、目標に向かって行動しているはずが、実はまったくの見当違いなことであれば、目標にたどり着くことはできません。
自分の行動を客観的に見ることによって、その方向性と作業量をしっかりとチェックする仕組みが必要です。
目標達成のためには、自分の現在地と目指すべきゴール、これらを明確にしておかないと、”どこからどこへどうやって向かったらいいのか”という戦術を決めることができません。
だから目標達成のためには、何よりも先に”今の自分”と”理想の自分”を明確にしておく必要があるのです。
途中でやる気がなくなってしまって続けられない、そんな悩みを持つ人の多くはこれらを軽視し、深く考えないうちに行動に移してしまいます。
人は感情の生き物ですから、何となく今目の前にある「いいな」と思った方向へ無意識に向かいますから、自分自身の軸がなければ、次第にブレていきます。
確固たる軸を持っていれば、ブレることもありませんし、迷うことはありません。
少し環境が変わったとしても、最終的にたどり着くべき目的地が分かっていれば、道が逸れても自分で修正し、ゴールに近づくことができます。
目標を実現するための6つのステップ
さて、目標達成を阻む壁として、
- 真に望む目標でない
- 自分の行動を客観視できていない
この2つの障壁についてお話ししてきました。
これらを踏まえて、目標達成するための目標設定と自己管理の方法として次の6つのステップをお伝えしていきます。
STEP1 思考を展開してみる
まずは、ブレインストーミングをします。つまり、思考の可視化をするということです。
人は、自分が思っているよりもはるかに頭の悪い生き物です。
脳内にある大量の思考や感情があることで、自分の中に明確な目標があったとしても、それを達成するための合理的で論理的な行動の取捨選択をできないのです。
外部にいったんすべて出力し、それを客観的に評価する作業が必要です。
それが、これから説明する作業になります。
まず、あなたがすべきことは、
- 10の問いに答えること
- ①を展開すること
この2つです。これらの作業をできるだけ落ち着いた、集中できる環境でやってみましょう。
まずは、最初のステップです。次の10の問いに答えてみてください。
①自分への10の質問
- あなたのやりたいことは何ですか?
- あなたのやりたくないことは何ですか?
- あなたは将来どうなりたいですか?
- あなたは将来どうなっていたくないですか?
- あなたが手に入れたいものは何ですか?
- あなたは何をしているとき楽しいですか
- あなたは最近何で悲しんだり怒ったりしましたか?
- あなたの今の悩みは何ですか?
- あなたが不安に思っていることは何ですか?
- あなたの強みは何ですか?
この10個の質問に対する答えを思いつく限り、紙に書いてみます。
まさに頭の中にある思考をすべて書き出すのです。量がすべてです。中途半端にやるとこの後の作業が意味のないものになってしまいます。
もう無理!というくらいがんばって絞り出してください。
②それを展開していく
10の問いで大量にアイディアが生まれました。
言語化してみると、「こんなことを考えていたんだ」と新しい自分に出会ったような感覚になると思います。
次の作業では、問いの答えに「なぜそう思うのか?」自分に問いかけてください。問いの答えを深堀していく作業です。
「なぜ?」がまったく出なくなるまで徹底的に出していきます。これによって、潜在的に持っている自分の願望や感情、恐れに気づくきっかけになります。
それがあなたの望む理想や達成したい未来の根幹となるのです。
この作業には、マインドマップがとても有効です。セントラルテーマにそれぞれの問いを設定し、大量に考えを派生させていきます。
そして、なぜそう思うのか徹底的に書き出していきます。
「こんなの人に見られたらどうしよう?」とか、「こんなことを書き出すのは恥ずかしい」とか、そんなことを考えてしまうと、どうしても思考が制限されてしまいます。
ここでは、見られることなんか意識せず、すべてを書き出すことを意識して頭に浮かんだことをガンガン書いていきましょう。
STEP2 整理してみよう
さて、続いては、STEP1で書き出したものを整理していきます。
膨大な量の情報を整理し、自分が本当に望む理想の状態を考えていくのです。この作業でもマインドマップを使います。
さて、ここでは、「自分の理想や目標は何なのか」という視点で考えてきます。
その時に、意識すべきなのが自分にとっての「至福」です。
あなたにとっての至福な時は、どんな時でしょう?何をしている時、至福を感じるでしょう?
自分に問いかけながら理想の状態を探してください。
面倒だと思うかもしれませんが、ここまでの過程を飛ばしてしまうから自分が本当に望むことがわからないのです。
今の置かれた環境や社会通念に流された本当に自分で考えたのかわからないような目標を立ててしまう。
だから、最後まで続けられないのです。あなたは真に自分が望んでいる目標を目標とすべきです。
ここまででやってきて出た答えが、あなたがこれから向かうべきゴールになります。
ゴールが変われば、それに向かう手段や方法。注ぎ込むべき時間、身に付けるべきスキル、それらすべてが変わってきます。
あなたにとっての「至福」があなたの中で大きければ大きいほど、継続的な行動に不可欠なモチベーションに強く作用します。
とにかく、ここまでの過程を、時間をかけ、手を抜かず徹底的にやってみてください。
それが今後、行動を続けるためにはとても重要なのです。
STEP3 短期・中期・長期目標を立てよう
自分の理想の状態が見つかったら、次に長期・中期・短期的な目標を考えていきます。
日々のすべきことを決めるために、長期、中期、短期の3つのフェーズに分けて考えます。
もちろん、目標によって、考えるべきスパンはそれぞれです。イメージしやすいよう例を挙げるとすれば、
- 長期目標・・・一生かけて達成したいこと
- 中期目標・・・1年先に達成したいこと
- 短期目標・・・1か月先に達成したいこと
こんな感じになるでしょうか。
これらスパンを決め、長期目標を達成するための中期目標、中期目標を達成するための短期目標、そんな風に考えていき、最終的に今日何やるかまで落とし込んで、ToDoリストにします。
これで、長期目標を達成するために、今日何をすべきなのか明確になります。
STEP4 行動を工夫しよう
行動を続けるためにはいくつか秘訣があります。コツとも言えますが、そのコツを掴むことで、誰でも行動を続けられるようになります。
いずれも、人の行動をしやすくする、行動するための心理的障壁を取り除くものです。これらを意図的にやっていくことで、行動しやすくなります。
① 最適な環境づくり
行動するための環境づくりは大切です。
自分のお気に入りの時間、場所を見つけ、そこで行動するようにするようにしましょう。
例えば、お気に入りのカフェを見つけ、そこで勉強するようにするとか、お気に入りのランニングコースを見つけるとか、そういうことです。
②行動をできるだけ小さくする
いわゆる「ベイビーステップ」と呼ばれるものです。
行動できない理由として、タスクが大きすぎるということがあります。
タスクを小さくしてしまえば、やるのが面倒くさいという心理的障壁をなくすことができ、一気に行動しやすくなります。
③ 自分にご褒美を与える
行動できたときに、自分にご褒美を与えるのもモチベーションを上げるために有効です。
例えば、早起きしたいのであれば、いいコーヒー豆でコーヒーを淹れるとか、おいしいパンを用意しておくとか、勉強したらデザートを食べてもいいとか。
目標達成に、意志の強さは関係ありません。「動機付けの工夫」が必要なのです。
その工夫の積み重ねが人を行動しやすくし、結果、目標達成をしやすくします。
STEP5 行動を記録しよう
STEP3で作成したToDoリストのとおり、日々行動していくわけですが、その行動をしっかりと記録しておきます。
記録の方法は、自由です。自分のいつも使っている手帳でもいいですし、googleカレンダーなどクラウドサービスを使うのもいいでしょう。
ただ、この時に注意してもらいたいのが、完璧にしようという意識を持たないことです。
完璧主義になってしまうと、結局続かなくなります。最初のうちは慣れるためにざっくりでいいのです。
タスクに負担感があるとどうしても継続できません。続けることに意味があるのです。
記録することには、2つのメリットがあります。
- 行動を客観的に分析できる
- モチベーションを維持できる
特に、行動を客観的に分析できるのは、大きなメリットです。
自分の行動が目標にしっかりと向かっているか確認できますし、PDCAサイクルでどんどん行動を洗練させていくことができます。
STEP6 自分の行動を客観的に評価しよう
さて、いよいよ最後のSTEPです。
基本的には、方向性と継続性、そして相応の作業量をこなせば、大抵の目標は達成されます。
ですから、しっかりと自分の理想に近づいているかをチェックし、適宜修正する必要があります。
自分の行動を次のような観点から徹底的に観察していきましょう。
チェックすべき項目としては、次の3つです。
- 自分の配置したタスクをどれだけこなせたか?
- 生産性はどうだったか?
- 最終目標に近づいているか?
一つ一つ見ていきましょう。
①自分の配置したタスクをどれだけこなせたか?
これは、要するにタスク進捗率です。
目標に対してどれだけタスクが進んだのかを確認します。○%とかざっくりとしたものでいいです。次のタスクの配置や作業ボリュームを調整する際に参考となります。
②生産性はどうだったか?
どういったときに生産性が高く、どういったときに生産性が低かったか?ということです。
これは、環境による自分の生産性の特徴を見るためです。
例えば、朝は生産性が高い仕事ができ、逆に、夜は生産性が低かったのであれば、夜の作業時間をできるだけ朝に配置できるような一日のスケジュールを立てます。
また、音楽を聴きながら作業したら思いのほか作業が進んだのであれば、音楽を聴く環境を整えてから作業するようにすればいいのかもしれません。
生産性が低いという場合は、何らかの対策をすべきです。
例えば、その環境での作業時間をできるだけ減らす、タスクの再配置を行う、タスク自体をもっと細かくしてあげるといったことが考えられます。
ただ、家族やパートナーと一緒であれば、自分の考えだけで環境を変えるのは難しいという人もいるでしょう。
そのようなときは、生産性が低い時間帯や環境で作業はしないと決めるのも一つの手です。
このように自分の生産性の特徴を捉え、時間や環境を工夫することで、生産性を高めることができます。
自分の生産性の特徴を意識するだけで、何の工夫もしないで作業するより、結果は何倍も大きくなります。
③最終目標に近づいているか?
今日一日を振り返ってみて、自分の行動は、最終目標に近づいたのかを確認します。
方向性が間違っていなければ、間違いなく昨日よりは目標に近づいていることになります。
目標に近づいていると実感するだけで、モチベーションの維持が図れますし、脇道に逸れることも防いでくれますので、最低1日1回は、自分の行動を確認する機会を作りましょう。
1週間が終わったら、また次の1週間のスケジュールを立てて、行動し、そして分析します。目標達成まではこの繰り返しです。
まとめ
さて、今回は、 目標を実現するための目標設定と自己管理の6つのSTEPをお伝えしてきました。
目標達成を阻む壁として、
- 本当に望む目標でない
- 自分の行動を客観視できない
という2つの障壁がありました。
そして、これらを踏まえ、6つのSTEPとして、
- STEP1 思考を展開してみよう
- STEP2 整理してみよう
- STEP3 短期・中期・長期目標を立てよう
- STEP4 行動を工夫しよう
- STEP5 行動を記録しよう
- STEP6 自分の行動を客観的に評価しよう
ということをお伝えしてきました。
特にSTEP1,2はあなた自身を見つめ直し、目標を再認識するいい機会になるのではないかと思います。
ぜひやってみてください。