「仕事ができるかできないか」は、さまざまなビジネススキルの差によって生まれます。
コミュニケーション能力や仕事上で必要なスキルや知識、時間管理など。その中でも仕事を効率的にできるかどうか、つまり、仕事が早いか遅いかというのは大きなファクターの一つです。
仕事が早いということは、時間を生み出せるということです。
空いた時間で、次の新しい仕事のアイディア、新たな人脈作り、部下の教育、自分への投資など、次のステップへ移るための下準備に十分時間を割くことができます。
そうすることで、より生産性が高めることができ、より成果を出しやすくなるのです。
しかし、逆に仕事が遅いとどうなるのか?
とにかく目の前の仕事に忙殺され、他のことに目を向ける暇さえありません。次のステップへ移る準備ができませんから、ずっと忙しいままです。
私もこれまでいかに生産性を高めて仕事をするかを考えてきました。今回は、 これまで私が実践してきた3つのアプローチをご紹介します。
既にあなたが知っているものや実践しているものもあるかもしれません。あなたに合うものをピックアップして自分の生活の中に取り入れていただければと思います。
もし、仕事を効率的にできれば、より多くの仕事ができますし、次の仕事のアイディアを練ることもできます。自分へ投資する時間も増えるでしょう。
それによって、あなたの評価が高くなったり、家族との時間が増えたり、他に困っている人の手伝いができたり、より自分が成長できるなど、とにかく、時間を生み出すことができるということは、良いことしかありません。
もちろん、仕事だけではなく目標達成の行動全てに応用することができます。
あなたの目標達成のためにも大切なお話になりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
人間は感情の生き物
まず、生産性を向上させることを考える上で覚えておいてもらいたいことがあります。
それは、「人間は感情の生き物である」ということです。
人は目標を立てると、その目標に向けて論理的で合理的な計画を立てることができます。
目標に対して自分は何が必要で、どういう順番で行動をすべきかを論理的・合理的に考えることができるのです。
しかし、いざ、実際に行動するとなると、そのときの気分が大きく影響します。
それまで、いくらしっかりとした計画を立てたとしても、実際にやるときは、その時の気分に依存してしまうのです。
つまり、目標が達成されるかされないかは、行動する際の気分や感情で決まってしまうということです。
モチベーションを維持し続けるには 、根性論や感情論ではありません。工夫や準備によって自分の感情をコントロールすることが必要です。
「生産性を高める」ということは、「感情をコントロールする」ということと大きく関係しています。
私が実際にやってきて効果があると思う3つの方法をご紹介します。
パフォーマンスを最大化する3つの方法
①朝を効果的に使う
人は、睡眠時に記憶の整理をすると言われています。ですから、朝は、1日の中で最も頭がすっきりしている時間帯です。
夜の作業を減らし、朝の作業を増やす、これだけで1日の生産性が驚くほどアップします。
私自身、最も負荷がかかるワークを朝に行います。集中力が必要なタスクを朝のうちに全てこなしてしまうのです。
昼と夜の時間は、この朝の時間を増やすため、集中できる環境を整えるために注力していると言っても過言ではありません。
夜に疲れて集中できないのであれば、ぜひ夜は早く寝て朝1時間だけでも活動してみてください。生産性が夜と全く違うのを実感してもらえると思います。
とはいえ、どうしても朝が弱いという人もいると思います。
冒頭でお話ししたとおり、人間は感情の生き物です。ネガティブな感情を持っている状態で作業をすると、途端に生産性は落ちます。
そうならないためには、自分でうまく自分の機嫌を取ってあげることが大切です。
朝が嫌いであれば、朝に自分の好きなことを配置してあげるだけで、朝のストレスが軽減できるでしょう。
例えば、カフェが好きな人であれば、朝からやっているカフェに行って、コーヒーを飲むというイベントを配置することで、朝が楽しくなると思います。
朝からやっているカフェが近くになければ、自分で挽いたコーヒーを飲むのもいいでしょう。
そんな一工夫を加えるだけで、朝のハードルはグッと下がりますし、一日の良いスタートを切ることができます。
②質の高い睡眠をとる
生産性を高めるためには、質の高い睡眠が重要です。質の高い睡眠をとるための工夫をいくつかご紹介しましょう。
いい寝具を使う
できるだけ、いい枕、いいマットレス、いい布団で寝ることです。
人生の3分の1はベッドの上で過ごします。寝具は、最も投資効果が高いものと言えるでしょう。
夜の快眠のためだけではなく、日中の生産性を高めるためにも、ぜひ寝具には投資するべきです。
ストレッチをする
寝る前にストレッチすることで、眠りの質を高めることができます。ストレッチには、心身をリラックスさせる効果があります。
私自身、寝る前にストレッチをするようになってから、睡眠の質が高まるだけではなく、目覚めも良くなりました。10分程度のストレッチで十分です。
瞑想する
瞑想は、リラックスすることができ、頭をすっきりとさせる効果があります。
パソコンも再起動させると、処理速度が早くなりますが、瞑想もそれと同じようなものです。
脳に何も考えない時間を与えることで、精神状態を安定させる効果もあります。寝る前に10分でも瞑想すると、落ち着いた気分で眠りにつくことができます。
寝る前に刺激を与えない
寝る前に脳に刺激を与えると、睡眠に影響を与えてしまいます。特に、寝る30分前は、スマホやテレビを見ないようにしましょう。
寝る前の部屋は薄暗くする
これも寝る前に刺激を与えないということに繋がってくるのですが、部屋を薄暗くすることで、脳が寝る準備をし、寝つきがよくなります。照明は、優しい明かりの間接照明がいいでしょう。
睡眠時間はしっかりと確保する
いくら睡眠の質が良くても睡眠時間そのものが短ければ、生産性は高まりません。
最低6時間、人によってはそれ以上という人もいると思いますが、十分な睡眠時間を確保しましょう。
③集中力をコントロールする
あなたも何か作業をしているとき、自分が集中モードに入ったということが分かると思います。
集中モードに入っている時間が多ければ、多いほど生産性は上がりますから、ここでは意図的にこの集中モードに入るための工夫をご紹介します。
あなたが集中できるときというのはどんな時でしょう? どんな特徴があるでしょう?
自分が集中モードに入りやすい状況や特徴を把握し、それをうまく活用していきましょう。
集中できる音楽
集中モードに入りやすい、落ち着く音楽を聞きながら作業をします。作業によっては、テンションが上がるような音楽もいいでしょう。
気分が上がる動画
モチベーションが上がるような動画をYouTubeで見ます。例えば、自分が目指す世界のプロの動画を見ることで、自分のテンションを上げるのも効果的です。
集中力が高まる飲み物や食べ物
作業をするときは、必ずコーヒーを飲むなど、自分のお気に入りを把握しておきましょう。
自分はどんなもので集中モードに入ることができるのか?これを把握し、意図的に配置することで、生産性は高まります。
また、やる気が出ないときに、これらをうまく配置してあげることで、乗り切れる場合もあります。
生産性が高まる場所を探す
もし、場所を変えて作業ができるのであれば、自分のお気に入りの場所を見つけておきましょう。
会社のスペースやお気に入りのカフェ、図書館など集中できる場所を見つけるのです。これを把握しておくと、より質の高い仕事ができます。
案外、場所を変えるだけで生産性は大きく変わるものです。それだけで、生産性が変わるのですから、作業する場所をしっかりと選びましょう。
集中力を高めるためのコツとしては、お気に入りのものが決まったら、それを習慣化することです。常に「同じ」にすることが重要なのです。
なぜかというと、習慣化することができれば、「この状態のときは集中モードに入る」というように、脳にある種のプログラムが作られます。
ですから、その状態(環境)が揃えば、脳のプログラムが作動してくれて、スムーズに集中モードに入れるのです。
例えば、私の場合、何かの作業をする際には、コーヒーとJAZZ音楽を用意します。この組み合わせで作業に入ると、驚くほどスムーズに集中モードに入ることができるのです。
習慣化によって「この状態は集中モードになる」と私の脳にプログラムされているのです。
まとめ
さて、これまで生産性を高める3つの方法についてお話ししてきました。
自分を理解し、自分の機嫌をうまく取ることが大切です。
ちょっとした工夫だけで、機嫌は変わるものです。自分の機嫌を取ってあげることで、生産性を高めることができ、より自分の目標達成に近づくことができます。
ぜひ、あなたに合う方法を探してみてください。