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成り行き注文・指値注文・逆指値注文の特性とその考察

あなたはイメージどおりのトレードができていますか?

トレードが上手い人というのは、自分のイメージどおりのトレードができる人です。

いくら入念にテクニカル分析をして、思惑通りの値動きをしたとしても、エントリーとエグジットが自分のイメージどおりでなければ、そのトレードはうまくいかないでしょう。

様々な発注方法を理解できていれば、トレードの戦略にも幅が出ます。多くのトレードプランに対応することができるのです。

基本的な注文方法は、次の3つがあります。

  • 成り行き注文
  • 指値注文
  • 逆指値注文

この他にもIFD注文、OCO注文、IFO注文など、様々な注文方法がありますが、この3つが基本形となっています。

他はこの3つの組み合わせによる発展形ですから、まずはこの3つの注文方法をしっかりと押さえておきましょう。

このページでは、この3つの注文方法の特徴とそれぞれのメリットとデメリット、どこでどういう注文方法をとるべきかを考察していきます。

1.成り行き注文

48118345_mまずは成り行き注文です。

成り行き注文は、まさに今”買いたい”、”売りたい”という時に使用する注文方法です。

実際に値動きの動意を見ながら、タイミングをとって売買する場合は、この方法を採用します。

1-1 成り行き注文のメリット

成り行き注文のメリットとしては、

  • 価格の動意を見ながら、自分のタイミングで売買できる
  • ほぼ確実にポジションを持てる

ということが挙げられます。

指値・逆指値注文は、注文しておけば、勝手に売買が成立しています。

これは、一見便利ですが、売買判断の重要な要素の一つでもある”値動きの動意(勢い)”を見ることができません。

また、指値・逆指値注文は、注文した価格に到達しなければ当然売買は成立しません。

例えば、ほぼ上がる(下がる)と確信があるのであれば、押し目や戻しを待たずにとっととポジションを保有するべきでしょう。

なぜなら、勢いが強ければ、押し目や戻しもなく、一気に値が伸びてしまうことも多いからです。

このように、自分の中で確信を得ているような場合、値が伸びてしまう前に成り行き注文でポジションを取ってしまったほうがいいという考え方もあるのです。nariyuki-sashine-gyakusashine

1-2 成り行き注文のデメリット

成り行き注文のデメリットは、約定してからでないと約定レートを知ることができないということです。

実は、発注レートと約定レートは常に一致するわけではありません。「スリッページが発生することで、発注レートよりも不利な約定レートで取引がされる場合があるのです。

下の図で説明すると、ドル円を100.00円で買おうと思って、成り行き注文のしましたが、実際の約定価格は100.02円だったという場合です。

スリッページによって、2銭高い値段で買わされたことになります。

では、なぜこのスリッページが生じるのかを詳しくみていきましょう。

下の図を見てください。

slippage2

まず、インターバンクから提示されたレートがFX業者に配信されます。(上図①)

そして、そのレートをFX業者が顧客に提示します。(上図②)

顧客はその提示されたレートで成り行き注文しますが、その顧客からの注文がFX業者に届くまでに、インターバンクからFX業者へ提示されるレートが変わっていることがあるのです。(上図③④)

その場合、そのインターバンクから提示されたレートで約定することになり、スリッページが発生するわけです。(上図⑤)

この流れを見てもらえばわかるように、スリッページの原因は、注文のタイムラグです。

このスリッページの発生は、成り行き注文の大きな特徴と言えるでしょう。

特に、米雇用統計や重要イベントがあるときは、瞬間的に大きく値が動くため、スリッページが発生しやすく、注意が必要です。

2.指値注文

指値注文は、”今よりも安い価格で買いたい”、”今よりも高い価格で売りたい”という自分に有利な注文方法です。

この価格になったら”買う”、”売る”というのが明確である場合、指値注文しておけば自動的に売買が成立します。

自分が想定した価格水準で売買したい場合は、この方法を採用することになります。

買い指値注文からの売り指値決済について、下の図で説明しましょう。

buy-sashinechuumon

例えば、1ドル=100円だったとしましょう。円安になることを予想し、押し目買いを狙います。(1ドル=99円で新規の買い指値注文)

その後、約定してドル円ロングポジションを持ちました。

直後、予想どおりレートは上がり、101円で決済をしようと考えます。(1ドル=101円で売り指値注文)

無事、約定して2円の利益となりました。

次に売りの指値注文からの買い指値決済を見てみましょう。下の図を見てください。

sell-sashinechuumon

例えば、1ドル=100円だっとしましょう。

円高を予想し、戻り売りを狙います。(1ドル=101円で新規の売り指値注文)

その後、約定してドル円ショートポジションを持ちます。

予想通り、レートが下がり、99円で決済をしようします。(1ドル=99円で決済の買い指値注文)

無事に約定し、2円の確定となりました。

2-1 指値注文のメリット

指値注文のメリットとしては、モニターをずっと見ていなくても、注文した価格に達すれば勝手に約定することです。

これは、次に説明する逆指値注文も同じことが言えるのですが、注文を置いておけば勝手に約定してくれるというのは、トレードする時間がない人にとっては、ありがたいことです。

具体的にどう使うべきか、下のチャートで説明します。

下のチャートは、オーストラリアドルの4時間足です。日足レベルの大きな時間軸では下落トレンドですから、レジスタンスライン付近で売りたいとしましょう。

この場合のように、明確にその価格になったら取引したいという価格水準がある場合、指値注文が便利です。sashinechuumon-exそして、レジタンスラインのすぐ下の水準で売りの指値注文を出し、約定したのが下の1時間チャートです。

幸い、売り指値注文が成立してから下落し、どこで決済しようかと考えた結果、目立った安値であるラインで決済することにしたとします。

このように例のように明確に決済する価格が決まっている場合も指値注文が使えます。

指値決済を置いておけば、モニターの前にいなくても自動的にその価格に達したら決済されるのです。sashinechuumon-ex2

2-2 指値注文のデメリット

指値注文のデメリットは、当たり前の話ですが、注文したレートにならなければ、ポジションを持つことができないことです。

つまり、いくらその方向へ相場が行くと確信を持っていたとしても、売買が成立しないので、その状況を指を咥えてみているしかないのです。

3.逆指値注文

次は、逆指値注文について説明していきましょう。

指値注文は、”今よりも安い価格で買いたい”、”今よりも高い価格で売りたい”という自分に有利な注文方法になるのに対し、逆指値注文は、”今よりも高い価格で買いたい”、”今よりも安い価格で売りたい”という自分に不利な注文方法です。

なぜ、わざわざ不利になるような注文をするのか不思議に思うかもしれません。

この逆指値注文を使う場面は大きく分けて3つあります。この3つのケースを見てもらえば、その理由を理解していただけるはずです。

3-1 トレンドに乗りたい場合

20470270まず一つ目が、”前日高値を超えたら買いたい”や”ここのラインを抜けたら買いで入りたい”など、トレンドに乗っていきたい場合です。

ダウ理論での上昇トレンドの定義は、「高値と安値がともに切り上げている状態」です。

この定義を頭に入れた上で、下の図の現在値の部分を見てください。

gyakusashinechuumon-ex

高値を切り上げていますが、2つ目の安値が確定していないため、まだダウ理論上の上昇トレンドは言えない状態です。

この2つ目の安値の切り上げを確認できること、つまり直近の高値を上抜けることが上昇トレンドの条件になります。

つまり、直近高値の少し上に逆指値注文を置いておけば、上昇トレンドが確定した時点でトレンドに乗ることができます。

”トレンドに乗っていきたいときに使用する”というのはこのような意味です。

また、下のチャートのように、レンジが続いている場合、そのレンジの外側に逆指値注文を置いておけば、レンジブレイクアウトが起きた場合、トレンドの初期に乗っていけます。

もちろん、最終的にダマしになる可能性もゼロではありませんから、そこは注意が必要です。

gyakusashinechuumon-ex2

3-2 ストップ注文として使う場合

価格が自分の想定と逆行した場合、逆指値注文を置くことで、損失を最小限に抑えることができます。これは、ストップ注文とも呼ばれます。

下の図は、上昇トレンドに乗ろうとポジションを保有したのですが、自分の想定とは裏腹に下落してしまったケースです。

この場合、上昇トレンドに乗ろうとしたのですから、安値を切った時点でそのエントリー根拠はなくなるので、そこに逆指値注文を置くべきです。gyakusashinechuumon-ex3

3-3 利益を確保させる場合

また、利益が出ているときであれば、利益を確保するのにも逆指値注文が使えます。

下の図を見てください。上昇トレンドで、現在利が乗っている状態です。

直近安値の下に逆指値注文を置いておけば、上昇トレンドが終わるときに、利益を残してトレードを終えることができます。

このように、逆指値を引き上げることで、利益確保するのも有効な出口戦略の一つです。gyakusashinechuumon-ex4

4.まとめ

さて、以上3つの注文方法について説明してきました。

たった3つの注文方法ですが、様々な状況に使うことができます。また、組み合わせによって売買パターンは無数に出てきます。

使える注文方法のバリエーションが多ければ多いほど、トレードスタイルにも幅が出ます。また、色々なトレードプランに対応できるようになるのです。

ぜひ、参考にしていただければと思います。

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