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なぜあなたの給料は上がらないのか?

  • 頑張っても、頑張っても給料は安いまま・・・
  • もっと自分を評価してもらいたい・・・

あなたは日々こんなことを考えていませんか?

給料は、多少勤務態度が良いくらいでは、すぐに上がるようなものではありません。単純に社員としての評価だけではなく、 社会構造や業界構造に大きく依存するものなのです。

ですから、実際には、あなたが今の会社に入社を決めた時点で、あなたの生涯年収はある程度の幅を持って決まってしまっています。

そして、その幅はあなたの勤務態度や会社への貢献度はもちろん、会社規模や業種、あなたの職種や持っているスキル、習熟レベルなど様々な要素によって決まります。

この記事では、知られざる給料の決定要因について考えていきます。

「給料はどのように決まるのか?」、これを理解することで、あなたが今後どのようにして給料を上げていくべきかという戦略のヒントも自然と導き出されるはずです。

ぜひ最後までお付き合いください。

給料の決定要因

あなたの給料はどのように決まっているのでしょうか?

給料が決まる要素としては、

  • 勤務態度
  • 会社への貢献度
  • 会社規模
  • 業種・職種
  • スキル

大きく分けるとこの5つがあります。

勤務態度や会社への貢献度があなたの評価となり、給料に反映されることは説明するまでもないでしょう。ここからは、会社規模、業績・職種、スキルについて詳しく見ていきます。

会社規模

次の表を見てください。国税庁が毎年実施している民間給与実態統計調査の平成29年分の業種別・事業所規模別の一覧です。

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(第12表)企業規模別の平均給与

「平均給与」の列を見てください。資本金2,000万円未満の会社の平均給与は371万円、 資本金2,000万円以上5000万円未満は412万円、資本金5,000万円以上1億円未満は411万円 、資本金1億円以上10億円未満は463万円、資本金10億円以上は590万円ときれいな右肩上がりとなっています。

会社規模が大きくなれば給料水準はそれに比例して上がる傾向にあります。会社規模と給料には相関関係があるのです。

業種と職種

会社の属する業種や職種によって、給料には差があります。次の表は、平成29年分民間給与実態統計調査の業種別の平均給与の一覧です。

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(第6表)業種別の平均給与

会社の業種によって、給与に大きな差があるのがわかると思います。例えば、「電気・ガス・熱供給・水道業」は、「宿泊業、飲食サービス業」の3倍もの給与となっています。

また、次の表は毎年人事院が発表している職種別民間給与実態調査の平成30年の調査結果です。

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職種別平均支給額(事務職)
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職種別平均支給額(研究・医療職)

職種によって給料に明らかに差があるのがわかるでしょう。

例えば、平均年齢が44.9歳の事務係長の月平均給与は46.4万円ですが、 それよりも若い平均年齢の43.7歳の主任研究員は55.8万円となっています。また、平均年齢が46.6歳の研究室(係)長の月平均給与が55.6万円であるのに対し、それよりも若い 平均年齢が44.6歳の歯科医師は69.2万円となっています。

このように業種や職種によって給料には差があります。

給料は、会社の経営者が自由に設定できるようで、実はあまり自由がきくものではありません。なぜなら、会社は市場の影響を受けるからです。

例えば、製造業であれば、原材料費が大きなコストとなりますが、同じ業種であればその仕入れ値は市場平均に近づきますから、原材料費は似通ってきます。

商品の販売価格も消費者の相場感覚とかけ離れている価格設定はできませんから、販売価格も似通ってきます。

給料もそれらと同じように、他社と比較した時にあまりに低いと優秀な人材を確保できませんから、どうしても似通ってくるのです。

一見、社員の給料は社長の裁量で自由に決められるように思えますが、会社組織が市場の中で活動している以上、同じ業種、同じ職種なのであれば、市場の影響を受け、必然的に同じような給料となります。

転職によるキャリアアップといえば、自分のスキルを生かせる同じ業種で同じ職種への転職をイメージしがちですが、この観点から言うと、給料は市場構造で決まっているので、転職しても実際にはそれほど大きく給料を上げることはできません。

転職によっても大きく給料を上げるコツは、自分のスキルを生かし、給料の上げ幅が大きい他業種、他職種への転職です。

スキル

ここまで説明してきたように、市場構造によって個人の給料はある程度決まっています。これは、個人ではどうしようもない構造の問題です。

これに対し、個人が持つスキルはそれぞれの給与にダイレクトに影響します。

例えば、同じ会社規模、業種、職種であれば、専門的スキルを持っている人の方が給料は高くなる傾向があります。

なかなか意識されないのですが、モノと同様、スキルの価値も市場価値、つまり、需要と供給で決まります。

スキルとしての需要が増えればその価値は高くなり、供給が増えると価値は下がります。同様に、希少なスキルであれば価値は高く、誰でも持っているようなありふれたスキルだと価値は低くなります。

需要と希少性から鑑みたスキルの市場価値が、給料に大きく影響するのです。つまり、需要があり、かつ希少性のあるスキルを持つ、代わりのきかない人に対し、会社はより多くの給料を支払います。

先程の「平成30年職種別民間給与実態調査」の結果では、事務職に比べ、研究・医療職の方が明らかに給料の高いということがわかりました。

これは、医療職の方が需要が高く、希少性があるからです。当然、同じ事務職だとしても、営業、企画、人事、会計、財務などに細かく分類すれば、それぞれのスキルの市場価値は変わってくるでしょう。

実際には、あなたが持っているスキルに対し会社は給料を払っていて、そのスキルの市場価値によって給料は決まっているのです。

ですから、もし、給料が上がらないと不満を抱いているのなら、あなた自身の価値が上がっていないことをまずは疑うべきでしょう。

そして、あなた自身の価値を上げるために、あなたの今持っているスキルや今後習得を目指すスキルについて再考する必要があります。

あなたが今持っているスキルやこれから習得を目指すスキルは、市場価値に照らし合わせて今後明るいでしょうか?

もし、そのスキルに市場価値がなければ、会社はそのスキルに給料を払い続けることはないでしょう。

今後のキャリアを考えた時、時代が求めているスキルを先取りして習得を目指すのは賢明な選択です。

そして、次の時代を読む際、世の中の大企業がどの分野により多くの投資をしているのかを見るのは、一つの有力な手段です。

なぜなら、次の時代の覇権を握るため大企業は既に動きだしていて、将来を見据えた投資を積極的に行っている先進的な企業が次の時代の流れを作るからです。

今であれば、AI・ロボット開発に大きな資金が投じられています。もちろん、ここであなたに人口知能やロボット開発のスキルを磨きましょうと言っているわけではありません。

そのような最先端で特殊なスキルでなくても、あなたの持っているスキルが時代に沿い、希少かつ求められるものであれば、市場価値は今後もあり続けるはずです。

あなたが需要と希少性を満たすスキルを見つけ、独自に磨き上げることが大切なのです。

ただ、市場価値のスキルだとしても、それが高い次元で習得できていなければ意味がありません。スキルとして発揮できてこそ価値が出ます。同じスキルだとしても、高いレベルで習得できている人の方が年収は高くなりやすいのです。

市場価値の高いスキルを徹底的に磨き、それをいかに経営者に信じさせることができるかが鍵となります。

「給料」か「好きな仕事」か

さて、会社規模や業種、職種、スキルの市場価値や習得のレベルによって給料が違うことを見てきました。

もし、あなたが「給料を取るか」「好きな仕事を取るか」この究極の二択を迫られたとしたら、あなたならどちらを選ぶでしょうか?

私だったら、絶対に自分の好きなことを仕事とすることを選びます。なぜなら、自分に合わない仕事をすることに対する精神的コストが高すぎるからです。

仕事は一日8時間、一日で考えると3分の1を占めます。もし嫌な仕事だとすれば、プライベートの時間でも仕事の嫌なイメージが頭を占拠することでしょう。

そうなると、通勤時間や休日を含めると人生の半分くらいは頭を仕事に占領されることになります。

人生の半分を嫌なことに費やす。あなたはそんな人生に耐えることができるでしょうか?私には絶対に無理です。

高いレベルでスキルを習得するためにはある程度時間がかかるものです。ですが、人はなかなか苦しいことを続けられません。いくらお金のためとはいえ続けられないのです。

私は「収入」は「支出」を埋めるために存在すると考えています。そして、「支出」は自分自身でコントロールできるものです。

人は、より多くの収入を求めたがります。

  • もっとモノが欲しい
  • 人に負けたくない
  • 自分を認めてほしい

そんな色々な感情によって、人は今よりも多くの収入を求めたがります。しかし、人が生きる上で絶対に必要なものというのは、あなたが思っている以上に少ないものです。

あなたは、そんなことはないと言うかもしれませんが、「ないと死んでしまうのか?」という基準で考えてみると、多くの場合、余計な支出だということがわかるでしょう。

まずは、自分の最低限の生活費を決めることです。そうすれば、自分に必要な収入は必然的に決まってきます。

支出が少なければ少ないほど、給料は少なくてもいいわけですから、選べる仕事は格段に多くなります。つまり、労せず職業選択の幅が増えるのです。

自分の物欲や承認欲求、見栄でより多くの収入を求めるのは、私は合理的な考えではないと思います。

生きるために必要なお金を得るのであって、より多くの欲を満たすためにお金を得ようとすることは、最終的には自分を苦しめてしまうことになるのです。

なぜなら、ここまで見てきたように給料の額は、市場の制約を受けながら決まる自分ではコントロールできないものだからです。

ですから、自らの欲求に自分自身が蓋をしない限り、「お金がない」状態は続くことになります。

まずは、最低限の支出額を決めること。そして、それに合わせて必要な収入を設定し、その中で自分の好きなことを仕事とすればよいと思うのです。

スキルを売る

もし、あなたの今の仕事がどうしても自分に合わないものだとすれば、転職を考えるのも一つの手段です。

その際、あなたの持っている高いスキルを転職に生かせるのであれば、最高です。また、あなたが市場価値の高いスキルを高いレベルで習得しているのであれば、それをもとに起業することもできます。

例えば、人に教えるというサービスにすることもできますし、ノウハウをパッケージ化してコンテンツとして売ることもできるでしょう。

サラリーマンとしてではなく、自身で経営することになれば、収入の上限はなくなります。成功すればその収入はサラリーマンの給料の比ではなくなるのです。

ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースは、自身の店が新たなバイパスができたことによる客足の減少や店舗の火事によって店を続けられなくなった際、店の人気商品だったチキンのレシピを教える代わりにチキン1本あたり5セントの報酬を得るフランチャイズ契約をしたそうです。

自分自身が働く方法以外にも、カーネル・サンダースのように、スキルやアイディアを商品化して売るという選択肢もあるのです。

まとめ

給料が低いのは、あなただけが悪いわけでも、会社だけが悪いわけでも、社会だけが悪いわけでもありません。全てが複合的に絡み合って今の給料があります。

いずれにしても、 「今の給与は、自分のどんなスキルに支払われているか?」これはあなたにとって、とても重要な問いとなるはずです。

今あなたが持っているスキルを生かし、最低限の生活費を稼げて、かつ自分の好きな仕事は何か?これを見つけることができればあなたは最高です。なぜなら、あとはひたすらスキルを磨くことに注力すればいいからです。

そのためには、

  1. 自分の最低生活費を押さえる
  2. それを満たせる真にやりたい仕事を考える
  3. その仕事に生かせるスキルを見つけて磨きあげる

この順番で考えるのがベストだと思います。

お金がない今の状況を自分の生き方、生き様、人生の意義を考える重要な機会として捉え、ぜひ時間を取ってゆっくりと考えてみてください。

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