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5分でわかる!ロスカットとマージンコールの仕組み

ロスカットの仕組み、ちゃんと理解していますか?

「ロスカット」とは、保有ポジションの含み損が膨らむことで、強制的にポジションを解消させられることをいいます。

自分の想定とは違うところで強制決済させられますから、どうしても不本意なトレードになってしまいます。

特にデイトレードなど短期トレードの場合、大きなポジションを持ちますから、突発的な為替変動が起こるとロスカットとなる可能性が高いのです。

市場から強制退場させられるロスカットとその警告であるマージンコールがありますが、トレードするならどちらもしっかりと理解しておく必要があります。

この記事では、ロスカットとマージンコールについて詳しく解説していきます。

もし、理解が十分でないのなら、ぜひこの機会に復習しておきましょう。

1.ロスカット

「ロスカット」は、顧客の損失が拡大しないよう損失が一定の割合に達したら、FX業者がポジションを強制的に決済し、清算するシステムです。

ロスカットは、FX業者から強制的に取引をやめさせられる、いわばレッドカードのようなものです。

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保有しているポジションに対し、レートが逆行した場合、含み損が発生します。

この含み損が大きくなると、証拠金を全額を失うどころか証拠金以上の損失を被る可能性が出てきます。

証拠金を追加入金できないと、口座がマイナスになり、FX業者への債務が発生することになります。

ロスカットは、こういったことを避けるため、投資家保護の観点から備え付けられている仕組みです。

強制決済させられれば、最低限の資金は残されますから、原理的には証拠金の範囲内に損失は留まることになります。

2.ロスカットの条件

では、次にロスカットの発動条件について見ていきましょう。

次の算式で導き出された「証拠金維持率」が一定の割合以下に割り込んだ場合、ロスカットが発動されます。

有効証拠金 ÷ 必要証拠金額 × 100 = 証拠金維持率(%)

有効証拠金・・・証拠金に評価損益を加味した金額
必要証拠金額・・・1lot当たりの必要証拠金額×lot数

ここで言う「一定割合」はFX業者によって違いますから、詳細はFX業者のホームページを見てください。多くの場合、30%~50%となっています。

3.マージンコール

証拠金維持率がある一定のラインまで低下すると、FX業者が証拠金の追加を求めてきます。これが「マージコール」です。

ロスカットによって一発退場の前に、マージンコールによって警告されるわけです。

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このマージンコールのあるFX業者では、毎日特定の時間に各顧客の証拠金維持率の計算をします。

そこで、規定の証拠金維持率よりも下回ると、登録したメールアドレスにFX業者から警告のメールが届くわけです。

もし、マージンコールとなった場合、証拠金を引き上げる必要がありますが、証拠金を引き上げるには、次の2つの方法があります。

3-1 ポジションを一部決済する

ポジションを一部決済してしまうことで、必要証拠金を減らし、証拠金維持率を引き上げることができます。

3-2 証拠金を追加入金する

証拠金を追加で入金することで、有効証拠金を増やし、証拠金維持率を引き上げることができます。

いずれこれら2つの方法で証拠金維持率を高める必要があります。

4.具体例

48194312_mロスカットとマージンコールについて理解を深めるために、具体的な例を出して見てみましょう。

・口座入金額(証拠金)は10万円、レートは1ドル=100円
・ドル円1万通貨のロングポジションを保有(必要証拠金は4万円)
・マージンコールとロスカットルールは下図のとおりの設定

このような設定で、どれだけレートが逆行したら、

  • 新規注文ができなくなったり、
  • マージンコールが発生したり、
  • ロスカットが発動されたりするのか

これらを具体的に計算してみましょう。
losscut4-1 新規注文ができなくなるのは

証拠金維持率が100%以下となったら、新規注文ができなくなるといった場合、いくらレートが逆行すればその状況になるのでしょう?

前述した、

有効証拠金 ÷ 必要証拠金額 × 100 = 証拠金維持率(%)

に代入すると、

有効証拠金÷4万円(必要証拠金額)×100=100(証拠金維持率(%))となり、4万円がこの基準金額となることがわかります。

証拠金がこの4万円に達するまでの余力金額を計算すると、

10万円(証拠金)-4万円(基準金額)=6万円(余力金額)

となります。

6万円(余力金額)÷1万通貨(ポジション量)=6円

となり、6円以上下落した場合、新規注文できなくなることがわかります。

4-2 マージンコールが発生するのは

証拠金維持率が70%以下となったら、マージンコールが発生する場合、いくらレートが逆行すればその状況になるのでしょう?

上記の計算例を参考にして計算すると、

有効証拠金÷4万円(必要証拠金額)×100=70(証拠金維持率(%))

となり、2.8万円がこの基準金額となることがわかります。

証拠金がこの2.8万円に達するまでの余力金額を計算すると、

10万円(証拠金)-2.8万円(基準金額)=7.2万円(余力金額)

となります。

7.2万円(余力金額)÷1万通貨(ポジション量)=7.2円

となり、7.2円以上下落した場合、マージンコールが発生することになります。

4-3 ロスカットとなるのは

証拠金維持率が50%以下となったら、ロスカットとなる場合、いくらレートが逆行すればその状況になるのでしょう?

上記の計算例を参考にして計算すると、

有効証拠金÷4万円(必要証拠金額)×100=50(証拠金維持率(%))

となり、2万円がこの基準金額となることがわかります。

証拠金がこの2万円に達するまでの余力金額を計算すると、

10万円(証拠金)-2万円(基準金額)=8万円(余力金額)

となります。

8万円(余力金額)÷1万通貨(ポジション量)=8円

となり、8円以上下落した場合、ロスカットが発動されることになります。

5.ロスカットの注意点

ロスカットの注意点としては、次の3つがあります。

5-1 急激な為替変動リスク

急激な為替変動が起きると、思わぬ価格で約定してしまうことがあり、証拠金以上の損失が出る可能性があります。

大きな為替変動が起こるケースとしては、

  • 重大な金融政策の突然の変更
  • 米雇用統計など重要指標の発表
  • 週末の要人発言や政治情勢

などが考えられるでしょう。

5-2 スプレッド

証拠金の限界までポジションを持った場合、そのポジションを取る際にスプレットによって評価損が発生して、すぐにロスカットになる場合があります。

証拠金と必要証拠金額をしっかり把握し、余裕を持ってポジションを持つようにしましょう。

5-3 出金

33993073_m口座から出金してしまうと、証拠金が少なくなり、ロスカットは執行されやすくなります。

特にポジションを保有している状況での出金には注意が必要です。

どうして出金しなければならないのなら、出金した場合に証拠金維持率がどれくらいになるか事前に計算しておきましょう。

6.まとめ

ロスカットは、「証拠金以上の損失が生じる前に市場から撤退してください」というFX業者からの最後通告です。

原理的には、このロスカットによって証拠金以上の損失を防ぐことができます。

いわば安全装置のようなものですが、リスクを抑えるには、やはり証拠金に対して余裕を持ってポジションを持つことに尽きます。

車に例えると、ロスカットという最終的には止まる自動ブレーキがあるのを理解しつつ、スピードは自分でコントロールしていくというイメージでしょうか。

ロスカットとマージンコールは、FXを始めるのならまずは知っておくべき重要なルールですから、ぜひしっかりと理解してください。

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