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いまさら聞けない!FXのレバレッジについてまとめ

FXにおける「レバレッジ」をあなたはちゃんと理解できていますか?

レバレッジは、FXにおける大きな魅力の一つです。相場が思惑通りに動けば、レバレッジ効果によって、わずかな資金だったとしても大きな利益を上げることができます。

しかし、思惑の逆に相場が動くと、大きな損失を招く”諸刃の剣”でもあります。

もちろん、だからと言って単純にレバレッジを低くすればいいというわけではありません。

なぜなら、レバレッジが低ければ、損失額は減りますが、同時に利益額も減ることになるからです。

その結果、一向に資金が増えず、大切な資産を無駄に市場に晒し続けることになるのです。

この記事では、「レバレッジって何?」というところから、レバレッジの種類、レバレッジ規制についてまで、レバレッジについての概要を詳しく説明していきます。

ではさっそくいきましょう。

1.レバレッジとは

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レバレッジとは一言で言うと「テコの原理」のこと。

FXは、取引業者に証拠金を担保にその証拠金の何倍もの金額の外貨を取引をすることができます。

レバレッジ1倍とは、レバレッジが何も利いていない状態です。

レバレッジ5倍は、自己資金に対して5倍の金額の取引ができるということです。つまり、レバレッジ1倍に対し、5倍の投資効果があるというなのです。

具体的な数字を使って考えてみましょう。

レバレッジ1倍で1万ドルの外貨預金をする場合を考えてみます。為替レートが1ドル=100円なら100万円必要です。

では、FXの場合はどうでしょう。FXはわずかな証拠金を預託するだけで大きな金額の取引を行うことができます。

例えば、1万ドルの取引をするためには、たった4万円の資金で済むのです。(レバレッジ25倍)

FXは投資金額に対する自由度が高く、資金効率が非常に良いと言えるでしょう。leverage-shoukokin-chigai

外貨預金は、等価ですからレバレッジ1倍となります。レバレッジが大きくなるにつれて、取引金額に対して必要証拠金が小さくなっていきます。

このようにレバレッジをかけることで、少額でも大きな金額の取引できるのです。

2.2種類のレバレッジ

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レバレッジには、「最大レバレッジ」と「実効レバレッジ」という2種類のレバレッジがあることはご存知でしょうか?

一つずつ説明していきます。

2-1 最大レバレッジとは

「最大レバレッジ」とは、取引金額に対しての必要証拠金の最大倍率をいいます。上記の図で示したレバレッジがこれです。

具体的な例を用いて、最大レバレッジの算出方法を見ていきましょう。ドル円レートが100円、1万通貨を取引する場合を考えてみます。必要証拠金は、約定代金の4%相当の日本円という設定です。

最大レバレッジの算出は、以下のとおりとなります。

最大レバレッジ = 取引金額 ÷ 必要証拠金・・・①

取引金額は、100円/米ドル×1万米ドル=100万円。必要証拠金は、100万円×4%=4万円

これらを①に代入していくと、100万円(取引金額)÷4万円(必要証拠金)=25(最大レバレッジ)となります。

2-2 実効レバレッジとは

「実効レバレッジ」は、口座の証拠金全体に対して、どれくらいのポジションを持っているかというもので、次の算式で計算されます。

実効レバレッジ = 未決済のポジション ÷ 有効証拠金・・・②

未決済のポジション量は、現在保有している未決済のポジションの想定元本で、有効証拠金とは、口座の証拠金に未決済ポジションの評価損益を加味したものです。

例えば、100万円分のポジションを保有していて、50万円の有効証拠金だとしましょう。

これらを②に代入すると、100万円(未決済ポジション)÷50万円(有効証拠金)=2(実効レバレッジ)となります。

この実効レバレッジが最大レバレッジと異なる点は、”保有ポジションに対して口座にある証拠金を意識しているかどうか”という点です。

ポジション管理の観点から言うと、意識すべきは「最大レバレッジ」よりも「実効レバレッジ」です。saidaileverage-jikkouleverage

2-3 実効レバレッジとリスクリワード

レバレッジが高いと、利益額と同時に損失額も増大します。

下の図は、証拠金100万円のときに1ドル=100円で取引金額のポジションを保有した場合のレバレッジによる損益の影響を示したものです。

わかりやすくするため、評価損益は加味していません。jikkouleverage-soneki-eikyou 同じ1円の為替変動でも、証拠金100万円に対する損益の比率はまったく違うものになります。

レバレッジ1倍であれば、1%しか変動幅がありませんが、レバレッジ5倍だと5%、レバレッジ25倍だと25%の変動幅があります。

レバレッジが高くなればなるほど取引金額は大きくなりますから、証拠金に対しての損益比率は当然上がります。

つまり、価格変動の影響は、レバレッジを高くすればするほど大きくなっていくということです。

3.レバレッジの規制

レバレッジは、法律の規制の対象となっています。その規制の歴史と目的について見ていきましょう。

3-1 法律による規制

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FXの最大の魅力でもあるレバレッジは、過去には法律の規制の対象となったことがありました。

平成22年8月1日に施行された金融商品取引業等に関する内閣府令の改正です。

実は、それまでレバレッジ規制がありませんでした。ですから、200倍や400倍など、FX業者が定めるレバレッジの範囲内で自由に取引ができましたが、規制が入り、平成22年8月1日から1年間は50倍、平成23年8月1日から25倍に段階的にレバレッジの上限が設けられることになりました。

そもそも、なぜ規制しなければならないのか、その理由を理解してもらうために以下に金融庁の考え方を抜粋します。以下の3つの観点から法律の規制の対象となっています。

FX 取引は、証拠金を上回る損失が発生するおそれのあるリスクの高い取引です。特に、高レバレッジの FX 取引については、①顧客保護(ロスカット・ルールが十分に機能せず、顧客が不測の損害を被るおそれ)②業者のリスク管理(顧客の損失が証拠金を上回ることにより、業者の財務の健全性に影響が出るおそれ)③過当投機の観点から問題があると考えています。こうしたことを踏まえ、店頭取引、取引所取引ともに、想定元本の4%以上の証拠金の預託を受けずに業者が FX 取引を行うことを禁止することとしたものです。

規制によって、トレードスタイルの変更を余儀なくされたトレーダーも多くいました。

このように、法律によって自身のトレードスタイルを変更せざる負えないこともあるのです。また、法の規制によって、市場そのものがなくなる可能性だってあります。

為替市場がなくなることはまずないと思いますが、時代の流れや、法律によって、自分の市場がトレードできなくなったり、トレードスタイルの変更を余儀なくされる可能性は認識しておくべきでしょう。

3-2 グローバル化

13654267_mレバレッジの規制は、その国によって度合いが違います。

ただ、2015年1月のスイスショックを受けてレバレッジ規制が注目されるなど、レバレッジに規制をかけるのは、世界のトレンドになっています。

レバレッジ規制によって、FX業者はより規制が緩い国(キプロス、マルタ、オーストラリア、イギリスなど)に活動拠点を移しています。

今は、まだ海外のFX業者を使うのはあまりメジャーではありませんが、今後競争が進み、海外業者のサービスや信頼性が向上することで、より一般的なものになってくるかもしれません。

4.まとめ

レバレッジには、最大レバレッジと実効レバレッジの2種類あるのは、これまで説明してきたとおりです。

今まで、なんとなくレバレッジがピンとこなかったという人は、おそらくこの区分けがしっかりとできていなかったかもしれません。

もちろん「レバレッジ何倍」だから安全、危険という議論にあまり意味はありません。

自分の保有している資金に対して、どれくらいのリスクを取るのかをしっかりと把握し、自分で判断することが大切なのです。

この記事が、あなたにとってレバレッジの理解を深め、適切な資金管理の助けになれば幸いです。

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