さて、今日は、目標達成するための心理的な障壁のお話です。
- 自分はもっとできるはずなのに・・・
- 理想はあるけど、達成するスキルがない・・・
とか、何かしら目標を持って挑戦していれば、絶望は感じるものです。
しかし、あまりにその絶望が深いと、行動自体をやめてしまう可能性もあります。絶望や苦しみと上手く付き合っていく必要があるのです。
今回は、そんな絶望や苦しみとの付き合い方、そしてその乗り越え方についてお話ししていきます。
そして、これは自分の成長スピードを加速させる話に繋がってきます。
この記事を最後まで読んでもらい、実践してもらうことでより早く、そして、より楽に目標達成できるようになるはずです。
では、さっそくいきましょう。
絶望の正体は何か?
目標達成のための行動をしている際に感じる絶望や苦しみの正体は何なのでしょう?
なぜ、絶望や苦しみを感じるのでしょうか?
それは、理想と現実のギャップを感じるからです。このギャップが絶望の正体です。

例えば、
理想では「仕事ができる自分」を思い描いているのに、現実は「上司に怒られてばかりいる情けない自分」であったり、
理想では「経済的・精神的・時間的自由を手に入れ、自分の人生を自由に生きている自分」を思い描いているのに、現実は「会社や人間関係に縛られ、自由からは程遠い生活をしているサラリーマンの自分」であったり、
今の生活とかけ離れた理想と現実のギャップが絶望や苦しみを生んでいます。
理想と現実とのギャップ。これが絶望や苦しみの正体です。このギャップが大きければ大きいほど深い絶望になります。
そして、自分を変えたい、現状を変えたいと願う多くの人が、この理想と現実の狭間で苦しんでいます。
そういった苦しんでいる多くの人は、自分を変えたいとか、成長したいとか、人一倍強く願っています。
そして、その感情の源泉となっているのが、深い絶望です。深い絶望が「自分を変えたい!」「早く成長したい」このような前向きで強い気持ちを生み出している源泉となっているのです。
絶望や苦しみは人の成長には不可欠なのです。
人間が持つ「2つの力」
筋トレは、負荷をかけて筋肉を破壊し、筋肉を増大させます。
「ダンベルを楽に持ち上げられる理想の自分」と「ダンベルを必死で持ち上げる現実の自分」、このギャップが筋トレの負荷であり、その負荷があるから筋肉は大きくなる。
つまり、負荷の大きさというのは、絶望や苦しみの度合いとも言えるでしょう。

この筋肉が強化されるプロセスとスキルの向上や人の成長のプロセスもまったく同じです。
ギャップがないと人は現状を変えようと思いませんから、強いモチベーションは生まれません。わざわざ成長しようと思わないのです。
そして、人間の面白い特性の一つに、人は逃がれられない環境に置かれると、その環境に何とか適応しようとする特性があります。
そして、この力が人の成長に繋がるのです。
このギャップを埋めようとする力、そして、環境に適応しようとする力、この2つの力を利用することが次のステージへステップアップするためには重要になってきます。
この2つの力を利用することで、より早く成長することができます。
では、どのようにして理想と現実のギャップを埋めようとする力とそして、環境に適応しようとする力、この2つの力を利用するのか?
それは、自分がすでに理想の状態になっているつもりで日々過ごすのです。
例えば、
- 仕事ができる自分
- 尊敬される自分
など、あなたには思い描く理想の自分がいるはずです。
その理想の自分に今すでになっていて、その意識で日々行動するということです。
なぜ、意識だけで行動が変わってしまうのかと言うと、それは人が持つセルフイメージを利用するからです。
自分がすでに理想の状態にすでになっているつもりで日々過ごすことは、一種のセルフイメージを書き換える作業なのです。
自分が持つセルフイメージどおりの未来が訪れるというお話をこれまでしてきました。
身長が足りないからつま先立ちをしていたら、いつのまにかその目線が普通になっていた。この話はそんなイメージです。
注意すべき3つコト
自分がすでに理想の状態にすでになっているつもりで日々過ごす。これを実行する上で3つほど注意点があります。
①常に意識して行動すること
常に意識すべきことがあります。
それは、
その理想の状態であることを想像し、その状態であればどのような思考・感情・行動パターンなのだろうか?
これを常に考え、それに沿った言動・思考・行動をするように努めることです。

今回のお話は、ただ理想の自分になったと思い込むだけで、現実になるとかそういう話ではありません。当然ですが、ただ思い込んだだけでは、現実は変わらないのです。
すでににそういう状態であるという認識を持ち、しっかりと行動を起こすことが大切です。
思考をトレースして実際の行動に反映させる。
理想的なことを言うと、あなたの理想や憧れの人が身近くにいればそれがベストです。なぜなら、思考パターンをイメージしやすいからです。
- あの人だったらどう行動するだろう?
- 何て言うだろうか?
- こういうときどういった決断をするだろうか?
思考をイメージできるくらい、身近な人がいれば本当はベストです。
自分の想像力をフルに使って、その人の思考をトレースするように行動するのです。
とはいえ、まだ現実的には自分は何も変わっていない状態です。ですから、当然大きなギャップを感じ、深い絶望を感じると思います。
しかも、すでに理想の状態と思い込んでいるので、なおさら強く感じるでしょう。
不快な環境に身を置くことは確かに苦しいことです。ですが、不快な環境にしか成長や進化はないことも事実です。
ギャップを埋めようと考え、行動を起こしているうちに、そのギャップは自然と埋められていきます。
英語を最も早く習得する方法は、思い切って海外で働いてしまうことと言われています。例えば、店員でもウェイターでも英語を話せない状態で働いてしまうのです。

当然、コミュニケーションが取れないので、最初はかなりのストレスだし、怒られることもあるでしょう。
しかし、そのくらい大きな負荷をかければ、人は否応なく学びます。何しろ、適応しないとクビになってしまいますから。
まったくしゃべれない状態で行ったとしても、1か月くらいすれば不思議とコミュニケーションがとれるくらいになっていると言われています。
②定期的に理想の自分をアップグレードする
人は常に成長し続けるもので、昨日の理想が今日の現実であったりします。
常に成長し続けるためには、つま先立ちしてやっと見えるくらいの高い理想を常に持ち続ける必要があります。
理想の自分を常に意識するためには、それを言語化し、目の届くところに置いておくのが一番です。
おすすめはいつも持ち歩いている手帳に自分の理想像を箇条書きで書き、それを定期的に確認するルーティーンを持つことです。
そして、定期的にその理想像を見直し、アップグレードする時間を設けるのです。
③現状認識をしっかりとすること
理想の自分になったつもりで行動するということは、不遜な態度をとることや驕ることではありません。
あくまでも、しっかりとした現状認識した上で、日々の思考や様々な選択を理想の自分であればどうするだろうか?と置き換えて考えることが大事です。
ですから、今の自分の立ち位置も同じように、直視する時間を設けることが重要です。
常に不快領域に身を置くことで、圧倒的なスピードで成長することができます。

最初のうちは確かにきついと感じるかもしれませんが、じきにそれが普通になるはずです。
筋トレが好きな人は筋肉痛になっていないと不安を感じるそうです。
それは、筋肉痛の先には筋肉の成長があり、それがなければ、ただ筋肉が衰えるだけだと知っているからです。
苦労や苦悩を感じることが快感になってくれば、成長スピードも自然と速くなってきますし、楽しめるようになるはずです。
常に高い理想を掲げ、苦しい環境に身を置き、行動を続けていく。それが目標達成のスピードを加速させる秘訣です。
まとめ
では、一旦まとめます。
- 絶望の正体は、理想と現実のギャップである。
- 絶望や苦しみは人の成長には不可欠。
- すでに理想の状態であるつもりで日々の行動をしてみる。
- その際に注意すべき3つのコト
①常に意識して行動すること
②定期的に理想の自分をアップグレードする
③現状認識をしっかりとすること
さて、いかがだったでしょうか。
今回のお話は、自分の今の状態と理想の状態を常に意識し、行動していくということにまとめられるかと思います。
結果は、日々の小さな判断の積み重ねです。
今のあなたのポジションも、体形も、貯金額も。一つ一つの過去の小さな判断の積み重ねの結果なのです。
その判断の際に、常に自分の理想を意識できるかが、目標達成には重要だということです。
ぜひ、現状と理想を意識し、絶望とうまく付き合いながら目標達成を目指していきましょう。