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もう何年も前の話です。

私がシステムトレードにハマっていた時、「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」からヒントを得て、一つのトレーディングシステムを作りました。

独、米の2年債国債の金利差を取り、金利差の20日間の最高値・最低値をブレイクしたら、ユーロドルの売買サインを出すというシステムです。

フィルタとして、20日間のトレンド判定を入れていて、逆のサインが出たら、決済です。

このシステムのポイントは、ピラミッティングでした。ポジションを取った後、サインが出るたびにポジションを積み増していくのです。

ピラミッティングによって、ファンダメンタルによる長期トレンドが発生した場合、大きなリターンが得られます。

バックテストの結果は、想像以上。その結果を見て「とんでもないものを作ってしまった・・・」そう思いました。

バックテストを終え、50万円のリアルトレードをスタートさせました。スタート直後は絶好調。さっそく含み益が20万円ほど積み上がります。

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しかし、1か月後、私は自身の撤退ルールに基づき、反対決済をしていました。結局、損益マイナス20万円で終了です。

その原因は、急激なボラティリティの拡大でした。1日としては記録的な大きな下げとなったのです。

この時の私の最大の過ちは、保有ポジションの総量制限を設けなかったことです。

「大きなポジションを持って、逆行したらダメージはデカい」そんな当たり前の視点がすっぽりと抜けていたのです。

バックテストの結果があまりに良かったので、逆行した時の含み損の大きさを考慮に入れていませんでした。どれ程の含み損に耐えれるか、そんな当たり前の視点が抜け落ちていたのです。

83216092 - points of project

  • より大きな利益を得るためにはどうすべきか
  • より精度を高めるためのフィルタはどんなものか
  • よりいいエントリータイミングはどこか

そんなことしか考えていませんでした。

バックテストをしているときは、いいデータしか見えません。テストの結果がいいものだけを採用するのですから当然です。

しかし、あくまでもテストはテスト。テスト通りになることもあるし、ならないこともある。当時の私はそんな当たり前のことさえ考えられなかったのです。

システムトレードに没頭すると、どうしても、過剰最適化(カーブフィッティング)になりがちです。

52797731 - stock market chart on tablet pc

過剰最適化(カーブフィッティング)とは、ある銘柄である期間のある特定の相場の動き。それだけを切り出して、システムを設計することをいいます。

過去の相場に合うようにシステムを作りますから、当然、バックテストの成績は良くなります。

しかし、バックテストは、あくまでも過去の相場の動きに基づくもの。これからの相場の動きも同じようになるとは限りません。

例えば、ドル円が110円~115の期間が長い期間があったとして、そこの期間に最適なシステムを作ろうとした場合、110円で買って115円で売りのサインを出すシステムだと、とても優秀なシステムができるでしょう。

しかし、あくまでもその期間だけの話です。トレンドが発生した途端、そのシステムは全く機能しなくなります。

46636705 - candle stick graph chart of stock market investment trading

私は、最適な数値を導き出し、最高のシステムを作ったと思っていました。しかし、それは市場を自分の見たいように見ていただけでした。

私の恥ずかしい失敗ですが、何かしら参考にしていただければと思います。

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