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【FX破産回避】5つの潜在的リスクと具体的対応策

  • FXにどんなリスクがあるのか?
  • そのときにどういった対応をすべきか?

あなたは自分の中でしっかりと整理できていますか?

リスク管理というと、何となく地味ですし、どうしても人はあまり関心を抱きません。

しかし、相場の世界では、たった一度の大きなドローダウンで、市場撤退を余儀なくされることも少なくないのです。

リスクを想定しておくことで、前もって対応できることがあります。完全にそれを回避することはできないにしても、事前に備えておくことで、被害を最小限に抑えることができます。

この記事では、FXの5つの潜在的リスクとそれに対する具体的対応策について解説していきます。

トレードするなら、まずは知っておくべき知識であり、これらの知識は市場での生存率を確実に向上させてくれるはずです。

では、さっそくいきましょう。

1.相場変動リスク

26427968もし、あなたがトレードをすでに始めているのであれば、損切りの大切さは十分に理解していると思います。

しかし、確かに損切りを置くことはとても大事なことですが、損切りを設定してさえすれば、確実に自分のお金が守られると思っていたら、それは大きな間違いです。

なぜなら、その考えは「損切りがその価格で確実に約定する」ことを前提としているからです。

実は、市場では注文した価格で約定する保証はどこにもありません。特に、ビックイベントがあると、注文した価格から大きく乖離した価格で約定する場合も多々あります。

これを象徴する出来事として、2015年1月15日の「スイスフランショック」があります。

2015年1月15日、スイス国立銀行は2011年9月から1ユーロ=1.2スイスフランに設定していた対ユーロ上限を撤廃し、為替介入を廃止することを突然表明した。これにより同日には一時1ユーロ=0.8517フランの過去最高値を付け、ユーロに対して41%の上昇となった。このスイスフラン暴騰に連鎖して株式市場の下落や為替業者の倒産などの混乱が発生した。引用元:wikipedia

この際、注文したストップ価格から大幅に乖離した価格で約定されたことで、損失が業者に預託した証拠金を超え、投資家が大きな損失を出しました。

そうなると、口座残高はマイナスになり、業者から追加の証拠金を要求されることになります。これを「追証」といいます。

これは、金融先物取引業協会が発表している未収金の金額ですが、日本人では、あまり取引されないスイスフランで、19億円もの未収金が発生しているのがわかります。mishuukin

引用元:金融先物取引業協会

これを避ける方法としては、次の2つが考えられます。

1-1 流動性の高い通貨の選定

多くの人が取引をしていれば、その通貨ペアの流動性は高くなります。

需要量と供給量が多い、例えばドル、ユーロ、円などは、注文した価格で約定する確率が高くなります。

逆に、流動性が低く、市場が閑散としている通貨ペアの場合、急激な変動が起こると買いと売りがマッチングしないということが起きやすくなります。

1-2 ゼロカットシステム

ゼロカットシステムとは、最大損失が口座残高に限定されている仕組みのことをいいます。

ただ、国内でこのゼロカットシステムを採用している業者はなく、国内業者の場合、口座残高以上の損失が生じた場合、当然ながら追証が発生します。

つまり、原理的には口座残高がマイナスになり、そのマイナス分は投資家に請求されることになるのです。

海外のFX業者であれば、これを採用している業者が多いため、特に、高いレバレッジでトレードする人は検討するべきでしょう。

2.金利変動リスク

27767504 - stock market index graphs background.FXでは、ポジションを保有している場合、各国の通貨の金利差に応じてスワップポイントの受け取りがあります。

このスワップポイントは、短期金利に対応しているので、日々変動があります。

そのため、ポジションを立てる時点で期待した金額を将来受けられなくなる可能性があります。

例えば、金利差が逆転してしまうと、スワップポイントの受け取りから支払いに変わってしまう可能性もあります。

また、為替レートは、各国の金利に大きく左右されます。そのため、政策金利が変更されることで、大きな為替変動を伴うリスクもあります。

対策は難しいですが、

  • スワップポイントは増減する可能性があること
  • 政策金利の変更に伴い、大きな為替変動があること

少なくともこれらは頭に入れておくべきでしょう。

ニュースやレポートで政策金利の変更の可能性についての情報をキャッチしておくのも立派な対策の一つです。

3.流動性リスク

繰り返しになりますが、流動性が低い通貨は自分の希望するレートで取引が成立せず、意図しないレートで約定することがあります。

これは、流動性の低下により、スプレットが急激に拡大することが原因です。

この流動性リスクの要因として、次の2つがあります。

3-1 イベント発生要因

34992867 - politician at press conference例えば、

  • 各国の大きな金融政策の変更
  • 経済指標の発表
  • 要人の発表

これらイベント発生前には流動性が低下します。

なぜなら、市場参加者は結果がどうなるかわからないため、トレードを控えるからです。

そのイベントが市場からの注目度が大きければ大きいほどその傾向は顕著になります。

3-2 時期的要因

単純に流動性が高い通貨だからといって、安心することはできません。

例えば、

  • クリスマス休暇など祝日
  • ニューヨーク・ロンドン市場が休場の日

このような日は、流動性が高い通貨でもこれら要因によって、一時的に流動性が低下する場合があります。

4.システムリスク

FXは、インターネットを通して行われます。

ですから、システム障害により取引のタイミングが遅れることや、取引ができないなど支障が生じる場合があります。

また、端末やアプリケーションなどの障害も当然あり得ます。

適切な売買タイミングを逃すことにより、利益確定を逃したり、損失が拡大する可能性も想定しておく必要があるでしょう。

システムリスクとしては次の5つが考えられます。。それぞれの対応策と併せて、詳しく見ていきましょう。

4-1 ネット回線の障害リスク

66662157_mFXはインターネット回線を使用してトレードを行っているので、当然ネット回線に障害が生じた場合トレードができなくなります。

例えば、

  • スマートフォンでの発注
  • テザリングの活用

など、インターネットに接続することで、すぐに決済できるようにしておく対応策が考えられるでしょう。

4-2 サーバーの障害リスク

これは、FX業者のサーバーに障害が生じた場合のリスクです。FX業者のサーバーがダウンしたことで、新規注文、決済注文ができなくなることも想定できます。

ただ、どうしてもこれは自分でコントロールできないリスクになります。サーバーが安定しているFX業者を選ぶくらいしか対策のしようがないでしょう。

4-3 アプリケーションの不具合のリスク

トレードをするには、FX業者の用意したアプリケーションを使ってトレードすることになりますが、このアプリケーションに不具合が生じた場合、トレードできなくなります。

対応策としては、java版、flash版、スマートフォン版など取引ツールにバリエーションがある場合、もしもの時を考えて、さまざまなツールをインストールしておくのも手です。

すべての取引ツールに共通した不具合が起きていなければ対応することができます。

4-4 停電のリスク

4866792_m停電になった場合、パソコンでのトレードができなくなります。

日本では、停電は滅多にありませんが、東日本大震災の際には、広域で停電となった上、一瞬にして大きな為替変動が起きました。

災害によって停電となる場合もあるので、スマートフォンでトレードできるようにしておくなど、緊急手段を確認しておきましょう。

4-5 パソコンの障害リスク

これは、自分のパソコンに障害が起きた場合のリスクです。

コンピューターウィルスや、スペック不足のフリーズ、故障などが考えられます。

これには、日々のウィルス対策や、PCのメモリを確保しておくことが大事になってくるでしょう。

この対策としては、次の2つがあると思います。

  • トレード専用のパソコンを1台用意する。
  • リモートデスクトップでトレードする。

トレードだけ行うパソコンを用意することで、余計なソフトを入れることを防ぎ、リスクを軽減することができます。

また、EAを24時間稼働させたいというニーズもあり、仮想デスクトップサービスが一般的になっています。FXトレーダーをターゲットにしたプランまでできているほどです。

この仮想デスクトップサービスを使うことによって、パソコンがもし使えなくなったとしても、スマートフォンでリモートデスクトップにアクセスして発注することができます。

5.信用リスク

31351156 - bottom view of modern skyscrapers against blue skyFX業者は、大きな為替変動に伴う未収金によって損失を被る場合があります。仮に破綻すれば、預託している証拠金が取り戻せない可能性があります。

もちろん、それを防ぐために証拠金を業者の資産とは別の勘定で信託銀行に信託分別管理するといった保全管理をしているのがほとんどですが、信託保全しているとしても、一部の信託保全なのか、100%信託保全なのか、またどこの銀行に信託保全しているかも重要です。

ぜひ、自分が取引ている業者の約款を確認してみてください。

この信用リスクについては、平成25年に破産した”イニシア・スター証券”の行政処分の例があります(参考:金融庁

この事件では、区分管理すべき顧客資産を運転資金等に流用している状況が明るみとなりました。

つまり、本当に信託保全されているかどうかは、どうしても業者のモラルに依存してしまうのです。

また、業者が破綻しなくても、FXサービスから撤退・サービス提供を中止することがあり、この場合、未決済ポジションを強制的に決済させられることがあります。

6.まとめ

さて、FXには

  • 相場変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 流動性リスク
  • システムリスク
  • 信用リスク

これら5つのリスクがあることを説明してきました。

「しっかりリスク管理している」という人でも、案外、為替変動リスクしか考慮していない人が多いようです。

しかし、ここまで見てきたようにFX取引には無数のリスクが眠っています。

完璧には無理だとしても、できる限りのリスクを把握し、自分でコントロールできる部分をしっかりと押さえ、対処しておくことが大切です。

滅多に起こらないことだからこそ、もしそれが現実に起きた時、ダメージは深刻になります。

自分が抱えているリスクを把握し、いつ起こるかわからない有事に備えておきましょう。

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