勉強しているけど、全然トレードが上手くならない・・・
もしあなたがこんな悩みを抱いているのであれば、ぜひ、この記事を読んでみてください。
この記事では、なぜ勉強してもトレードが一向に上達しないのか?その原因と一つの解決策を示しています。
読んで、実践してもらえば、あなたのトレードスキルは確実に向上するはずです。
1.IT化が生んだ情報洪水
総務省の調査によると、1996年から2006年の10年間で選択情報可能量、つまり、人々が接することができる情報量は530倍に増加しました。
人が処理する情報量はたった10年間で爆発的に増えました。これは、言うまでもなくパソコンの普及、インターネットの普及が原因です。
Windows95が出たのが1995年ですから、時期的にも一致します。
今では、パソコンがスマホへ変わり、さらに幅広い世代がインターネットに接続するようになり、情報量自体も年々増えています。
情報を誰でも簡単に手に入れる時代です。例えば、会話の中で知らないキーワードが出てきても、すぐにスマホで検索して話についていくことができます。
もはや、人が学ぶ意思さえあれば、その場ですぐに学ぶことができます。
ただ、問題なのは、いつでも誰でも簡単に学ぶことができる恵まれた環境の中で、人の成長もそれに伴って早くなっているのか?ということです。
私は、逆にこの情報過多の環境の中で、出口の見えない迷路に迷い込んでしまっている人が多くなっているのではないかと思うのです。
2.成長を阻害するマインド
情報洪水に溺れ、勉強しているのになかなか成長できないという人は実際に多くいます。
そういった人の多くは、知れば勝てると思い込んでいます。この思考に本当に多くの人が陥っていると感じます。
このような思考になってしまう原因を考えてみると、FXを始める多くの人は、ある程度まともな学校教育を受けてきた人が多いからではないかと思うのです。
2-1 学校教育の弊害
学校では、この範囲をちゃんと勉強すれば確実に点数がとれるという明確なルールがあります。
つまり、ちゃんと勉強しさえすれば確実に点数が取れる。言い換えると、”知る”だけで結果が出る世界です。
学校の延長線で、トレードに取り組むと、どうしてもこれさえやっておけば大丈夫という「正解」を探す思考になるのは当然かもしれません。
どこかに正解があって、それさえ知ることができれば自分も成功できる、そう思い込んでしまうのではないでしょうか。
だから、FX商材を買い漁ったり、Youtubeでトレード動画を探し、日々インターネットを漂流して、より情報を求めようとするのではないかと思うのです。
2-2 知るだけでは勝てない
私がこれまでトレードに取り組んできて思うのは、トレードは知るだけでは勝てないということです。
トレードと自転車に乗ることはよく似ています。自転車の乗り方について、人にいくら教えてもらっても、乗れるようにはなりません。
いくら理屈を教えてもらっても、自分の頭で理解できても体がついていかないのです。
原理を知り、実際に乗る練習をして初めて自分で乗れるようになります。
これと同じように、トレードがうまくいかない多くの人は、知識ばっかりを増やし、実践が足りていません。
- 相場の環境分析
- 最適な手法の選択
- トレードルールに則ったエントリー&エグジット
- ポジションサイジング
これら知識をスキル化し、実践できてないのが、うまくいかない一番の原因でしょう。
何年もトレードをやっていれば、技術的なことで知らないなんてことはほとんどないはずです。
問題は、知識の量ではないのです。
3.トレード上達の3つのステップ
さて、ここからは、これまでお伝えしてきた内容を踏まえて、私が考えるトレード上達の3つのステップをご紹介していきます。
このシンプルな3つのステップは、普遍的なもので、他のスキル習得についても応用ができます。
- STEP1 知る
- STEP2 やる
- STEP3 モノにする
この3つのステップです。
やることはとてもシンプル。一つ一つ説明していきましょう。
3-1 STEP1 知る
自転車の正しい乗り方を知らなければ、最初どう乗ればいいのかもわからないでしょう。
当然、知識も大切です。
ここで大切なのは、知識を得る際の姿勢です。知ることを目的にするのではなく、使うことを目的にするのです。
多くの人は知ることで満足します。知ることで自分のトレードが上手くなった錯覚します。
しかし、トレードの知識を得るのは、その知識を使い、自身のトレードに生かすためであって、トレードのうんちくを話せるようになることではありません。
自分のトレードで実際に使えるエッセンスだけを取り入れ、実際にやってみる。もし、うまくいくようなら、それを自分のトレードスタイルに取り込む。
知識を得る目的をしっかりと意識して情報収集することです。
3-2 STEP2 やる
”やる”というのは、練習、訓練、実践のことを言います。
得た知識を使って実際にやってみるのです。知っていることと実際にやってみることは全然違います。
多くの人は、”知る”ことで満足してしまいますが、実践が圧倒的に少ないため、結果が出にくいのです。
ここで、意識してもらいたいのは、
- 1トレードを丁寧に実践する
- あとで検証可能なようにする
- うまくいかない理由をしっかり考える
バックテストでかなり練習しているけど、なかなか成果がでないという人が多くいますが、話を聞くとやりっぱなしとなっていることが多いようです。
ただ、バックテストを流して利確になった、損切りになったということを延々とやっていても、いつまでもスキルは向上しません。
- 自分は今何を検証しようとしているのか
- 結果はどうなったか
- 損切りであれば、やむ負えない損切りだったか
一つ一つ丁寧に実践するのです。
できれば、そのときのトレード画像をとっておき、後で何回も見ることをおすすめします。
3-3 STEP3 モノにする
最終ステップの”モノにする”ですが、ここでは、実際に検証を終えたテクニックや手法を自分のトレードスタイルに取り込んでいく段階です。
ここでは、検証し、改善し、より良いものにしていくというPDCAサイクルを意識しましょう。
- PLAN・・・トレードプランを立てる
- Do・・・トレードプランに従い、エントリー&エグジットする
- Check・・・トレードプラン通りにトレードができたか評価する
- Action・・・改善点を出し、次に生かす
ここで特に重要なのが「Check」と「Action」です。
私は、トレード画面をスクリーンショットして、Evernoteで管理をするようにしています。
Evernoteで管理することで、いつでもスマホで確認ができるのでおすすめです
トレード画像とともに、
- 何がまずかったか(原因)
- どう改善すべきか(改善策)
これらをすべて書き出し、繰り返し確認することで、次のトレードに生かします。
同じミスを二度としないようにすることで、確実にトレードスキルは向上していくはずです。
4.まとめ
さて、ここまで「勉強してもトレードがうまくならない人の陥りがちな思考」と「確実にトレードが上達するための3つのステップ」を解説してきました。
この3つのステップは、とてもシンプルで当たり前のことを言っているように思うかもしれませんが、実践するのはなかなか難しいものです。
特に”やる”、”モノにする”は、時間も使いますし、地味で面倒くさい作業ですから、モチベーションも湧きません。
だからこそ、多くの人がつまづいてしまうポイントでもあります。これをやることで大衆よりも一歩先に出ることができるでしょう。
ぜひ、”知る”で終わらず、”モノにする”まで徹底的にやる意識を持ってやってみてください。