
さて、今日はUSDJPY(米ドル/円)です。
今週のドル円は、週初めに107.20円付近から108.20付近まで大きく伸びましたが、日足200EMAが意識され反落。現在、107.50付近で推移しています。
昨日は米国が休日であったことから、相場は閑散。値動きも少なく、来週どう動くかが注目されます。
そんな今日のドル円のトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.07.04【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング
・ショート
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.07.04【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 110
- 105
があります。
トレンドはレンジ。直近の流れを見ても、値動きが小さく、横推移。今月のローソク足は陰線となっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向きで、バンドは内向き。ボラティリティが低下しているのがバンドからもわかります。
現在値は、-1σの上のあたり。ミドルバンドと-1σの間にあります。
- トレンドはレンジ。
- 直近の流れは横ばい。
- 今月のローソク足は陰線。
- ボラティリティが低下している。
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 108
- 106.5
- 106
があります。
トレンドはレンジ。106~106.5はサポートとして機能し、反発しているのがわかります。直近の流れは上昇。今週の足を含めて陽線が続いています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向き。バンドは幅が広いまま下を向いています。
ミドルバンドと108円が重なった部分で、上値を抑えられ、上ヒゲを付けています。
現在値は、このミドルバンドと-1σの間で推移しています。
- トレンドはレンジ
- 直近の流れは上昇
- 今週のローソク足は陽線
- 108円は週足20MAと重なりレジスタンスラインとして機能
- 106~106.5は支持帯として機能
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 107.5
- 107
があります。
トレンドとしてはレンジ。下降トレンドとなっていましたが、107.5円を上抜けたことで、次のトレンドの発生待ちとなっています。
108円を一時上抜けましたが、日足200EMAが意識されて反落。下に落とされています。
こうしてみると、上には、週足200EMA、108円、日足200EMAがあって、上値を抑える要素が複数あることがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは下向き。バンドの先端は急激に内向きとなっていて、ボラティリティが急激に低下しています。
現在値は、ミドルバンドの上、+1σの間にあります。
- 日足ではレンジ
- 直近の流れは下方向
- 108円付近には抵抗要素が複数
トレード戦略
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
日足で見た時、106円~108円でレンジを形成しています。現在、レンジの上限付近にあることから、レンジをブレイクアウト後を狙うロング、レンジ上限から下限に向かう動きをショートで狙っていく2つのパターンが考えられます。
2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

- 【ロング】レンジブレイクアウトを狙うロング
- 【ショート】レンジ上限から下限を狙うショート
ロング
【戦略】: レンジブレイクアウトを狙うロング
【戦略の優位性】:
・日足上昇トレンド
・レンジブレイクアウト(108円突破)
・週足20MA&日足200EMA上抜け
【エントリー】:108.2上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:日足200EMAの少し下
【ターゲット】:109円
まずは、ロング戦略です。
レンジ上限108円、日足200EMAを上抜けることで、さらに上値を試す可能性があります。
そこで、108.2円を上抜け確認後、押し目買いを狙っていきます。損切りは、日足200EMAの少し下。ターゲットは、109円まで狙っていきます。
109円はラウンドナンバー、109円の上には週足200EMAがありますので、109円付近で一旦利食いを入れた方がいいでしょう。
ショート
【戦略】: レンジ上限から下限を狙うショート
【戦略の優位性】:
・2時間足下降トレンド
・直近安値107.36下抜け
・日足20MA下抜け
【エントリー】:107.36を下抜けたのを確認して戻り売り
【損切り】:107.36の少し上
【ターゲット】:106.5円
次にショート戦略です。レンジ上限から下限へ向かうところをショートで狙っていきます。
ショートのタイミングとしては、直近安値107.36下抜け。ちょうど日足20MAもありますので、この下抜けも見ていきます。
下抜けた後、107.36&日足20MAに引き付けて戻り売り。損切りは、107.36の少し上とします。
ターゲットは、レンジ下限まで狙いたいところですが、106.5円もサポートラインとして機能するでしょうから、このラインまで狙っていきます。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。
週明け、レンジ上限をブレイクアウトするようならロング、下値を試してくるようならショートを狙っていきます。
ファンダメンタルを考えると、ドル円の上昇要因としては、主要国の財政出動・金融緩和策強化の景気回復期待による株価上昇→リスクオン→ドル買い円売りが考えられます。
ドル円の下落要因としては、新型コロナウイルス発生源及び香港・ウイグル情勢を巡る米中対立激化や米国・中国を中心とした新型コロナウイルス第2波懸念があります。
また、今年11月には米大統領選がありますが、新型コロナウイルスへの対応、黒人差別抗議デモの激化からトランプ大統領は再選を危ぶまれています。
トランプ大統領の対抗馬であるバイデン元副大統領は、法人税増税を公約にしていることから、バイデン氏が勝った場合、株価が下落すると予想されています。
今後、バイデン氏有利のニュースに市場が反応し、株価下落→リスクオフ→ドル売り円買いという動きがたびたび出てくるかもしれません。
- レンジ上限をブレイクアウトするようなら押し目買い。レンジ下限へ向かう動きとなるならショートを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&来週の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、良い休日を。