
さて、今日はAUDUSD(豪ドル/米ドル)です。
世界的な経済活動再開に伴う景気回復期待により、先週はリスクオン相場となりました。
金曜日に発表された米雇用統計も予想外のポジティブサプライズとなり、ダウ平均の上げ幅は一時1000ドル超。
AUDUSDは、節目となる0.7に到達。今週は、ここを上抜けることができるか注目です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.06.08【AUDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング
・ショート
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.06.08【AUDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.72
- 0.7
- 0.668
があります。
トレンドは下降トレンド。ただ、0.7を上抜けると下降トレンドは一旦否定されることになります。先週、この0.7に到達しました。
直近では、陽線を付け、大きく戻している様子がわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は横向きに近くなっています。
バンドは下向き。下側のバンドはやや内を向き出し、直近の上昇を反映しています。
現在値は、ミドルバンドを上抜け、ミドルバンドと+1σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近のローソク足は陽線
- 0.7に到達
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.708
があります。
トレンドは上昇トレンド。直近は強い上昇が見られます。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は上向き。バンドの先端は上下に広がりつつあるというところ。
ミドルバンドを上抜け、+1σにタッチ。現在は少し戻して、+1σのすぐ下にあります。
- トレンドは上昇トレンド
- 直近のローソク足は陽線
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.693
- 0.685
があります。
トレンドは上昇トレンド。直近のローソク足を見ると、連続の陽線。上昇圧力がかなり強いですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは上向き。バンドの先端は上下に広がり、ボラティリティが高まっている様子がわかります。
ボリンジャーバンドの+2σのバンドウォークとなっていて、現在は、+2σと+3σの間にあります。
- 日足では上昇トレンド
- 直近は強い上昇傾向
トレード戦略
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
上位足を見ると、完全なる上昇傾向。そして、節目の0.7に到達しました。今週、ここを上抜けることができるかどうかというところです。
まず、0.7を上抜けた場合、更に一段上に行く可能性があります。
もう一つのシナリオとしては、0.7がレジスタンスラインとして機能してここから反落していくことも想定できます。
この強い上昇傾向のなか、いきなりショートを狙うのはリスキー。というわけで、日足で引いた水平線、0.693下抜けを見たいと思います。
もちろん、強い上昇傾向にありますから、あくまでも短期を狙うトレードとなります。
これらを踏まえて、2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

- 【ロング】0.7を上抜けたら押し目買い
- 【ショート】0.693を下抜けたら戻り売り
ロング
【戦略】:0.7を上抜けたら押し目買い
【戦略の優位性】:
・月足~2時間足上昇トレンド
・0.7ブレイクアウト
【エントリー】:0.7上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:0.7の少し下
【ターゲット】:0.708
まずは、ロング戦略です。
強い上昇傾向にある相場環境ですから、素直にトレンドフォローを狙っていきます。きっかけは、0.7上抜け。
0.7を上抜けたら、押し目買い。損切りは、0.7の少し下。ターゲットは、直近高値の0.708まで狙います。
ショート
【戦略】:0.693下抜けを確認後、戻り売り
【戦略の優位性】:
・2時間足上昇トレンド否定
・0.7レジスタンスラインからの反落
【エントリー】:0.693下抜けを確認後、戻り売り
【損切り】:0.693の少し上
【ターゲット】:0.685
次にショート戦略です。
0.7がレジスタンスラインとして意識され、一時的な戻しを演じる可能性があります。
ショートを狙うとすれば、2時間足の上昇トレンドが否定されるラインを見たいところ。そこで、0.693の下抜けを見ます。
0.693下抜けから戻り売り。損切りは、0.693の少し上。ターゲットは、直近安値の0.685まで狙います。
0.693を下抜けたとしても、日足ではまだ上昇トレンド。ですので、あくまで一時的な戻しを狙う短期トレードになります。
今後の見通し
さて、ここまでAUDUSDのチャート分析をしてきました。
先週までの株高、原油高、ドル売りの相場環境が、今週も継続するか注目です。
現在は、あくまでも景気回復への期待で盛り上がっているだけ。新型コロナウイルスによる実体経済へのダメージは確実にあるわけですから、今後、その辺のほころびが出始めると、調整が起こる可能性はあります。
また、米中対立の問題もいまだにくすぶっていて、この上昇がどこまで続くかは不透明。下押しに対する心の準備も、十分に持っておく必要があるかと思います。
- 0.7を上抜けたら押し目買い。0.693を下抜けたら、戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また明日。