
さて、今日はNZDUSD(NZドル/米ドル)です。
最近では、新型コロナウイルスによって止まっていた経済活動が再開される動きやワクチン開発が前進しているとの期待が先行し、世界的に株価上昇が続き、リスク選好の動きとなっています。
そんな中、昨夜の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、すべての地域で経済活動が低下。見通しは依然として不透明との見解が示されています。
実体経済の悪さに対して、期待先行で市場が動いている印象の現在の相場環境でNZDUSDも上昇傾向。
そして、現在、転換の節目に到達し、今後反転するか、それとも突破していくのか注目です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.05.27【NZDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.05.27【NZDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.62
があります。
トレンドは下降トレンド。0.55の安値を付けた後、相場は反発。長い下ヒゲを付けて陽線が連続して出ています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向き。バンドは上下に広がり、ボラティリティが高まっているのがわかります。
直近では、ボリンジャーバンド-1σの下あたりまで上昇。現在は、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近で陽線が連続示現。下ヒゲも印象的。
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.644
- 0.592
- 0.585
があります。
トレンドは下降トレンド。直近では、上下しながら上昇、調整しています。
この調整がどこまで進むのかが、問題ですが、
- 月足で引いた0.62
- 週足20MA
これら重合点で抑えられ、現在上ヒゲを付けて戻されています。
ここで、反落し、下降トレンドの下落の流れに回帰していく可能性もありますね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向き。直近の調整によって、バンドの先端は内向きとなっていて、ボラティリティは低下気味です。
ミドルバンドで上昇を阻まれ、現在は、ミドルバンドの直下にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の流れは上昇
- 0.62&週足20MAで上昇を抑えられている
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.615
- 0.592
があります。
トレンドは厳密な定義上は下降トレンド。ただ、安値と高値を切り上げて上昇しています。
0.615で上値を抑えられていましたが、それを今週ブレイクアウト。その後、0.62&週足20MAに到達し、上ヒゲを付けて下へ戻されています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、上向き。バンドの先端は上下に広がり、ボラティリティが高まっている様子がわかります。
一時、ボリンジャーバンドの+2σを突っ切る上昇を見せましたが、現在は、+2σと+1σの間にあります。
- 日足も定義上は下降トレンド
- 今週、0.62&週足20MAに到達
エントリー&エグジット
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
月足~日足では下降トレンド。強く意識されそうなチャートポイントである0.62&週足20MAに到達し、ここを上抜けるのか、それともここで反転するのか注目です。
これらを踏まえて、2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

ロング
【戦略】:0.62を上抜けたら押し目買い
【戦略の優位性】:
・2時間足上昇トレンド
・0.62上抜け
・週足20MA上抜け
【エントリー】:0.62上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:0.62の少し下
【ターゲット】:0.63手前(日足200EMA)
まずは、ロング戦略です。
2時間足で見ると、0.62上抜けを2回トライして失敗していますが、もう一度上抜けることで、一段上昇する可能性があります。
そこで、0.62上抜けを確認後、押し目買いを狙います。損切りは、0.62の少し下。ターゲットは、日足200EMAもありますので、0.63手前まで狙っていきます。
ショート
【戦略】:0.615下抜けを確認後、戻り売り
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・0.62レジスタンスライン
・週足20MA
【エントリー】:0.615下抜けを確認後、戻り売り
【損切り】:0.615の少し上
【ターゲット】:0.592
次にショート戦略です。
0.62の突破が2回阻まれていることから、ここで反転して、上位足の下降トレンドの流れに回帰していく可能性もあります。
そこで、0.615の水平ラインのブレイクアウトをきっかけにショートを狙っていきます。
0.615を下抜けた後、戻り売り。損切りは、0.615の少し上。ターゲットは、0.592まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでNZDUSDのチャート分析をしてきました。
現在、期待先行で上昇を続けていますが、実体経済へのダメージ及び第2波の懸念等、リスク要因が複数あり、どこかのタイミングで再度下値を試す動きになるのではないかと見ています。
もちろん、どこで反転していくのかはわかりませんので、ここを抜けたら買う、ここを抜けたら売るという基準を定めた上で、仮説を試していきます。
- 0.62を上抜けたら押し目買い。0.615を下抜けたら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また明日。