
さて、今日はUSDJPY(米ドル/円)です。
先週のドル円は、世界的な経済活動再開による株式、原油等の上昇を受け、107円から108円まで上昇。リスク回避姿勢が緩み、ドル買い円売りが進みました。
しかし、その後は、第2次米中貿易戦争への発展が警戒され、上値が重くなり、現在107.6円まで下落しています。
週を通して107円~108円のレンジに終始しているそんなドル円の来週のトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.05.23【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.05.23【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 110
- 105
があります。
トレンドはレンジ。陰線が続いていましたが、直近のローソク足を見ると陽線となっています。
実体の小さいローソク足が並んでいるのが印象的です。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、緩やかながら下向き。バンドの先端は内向きとなっていて、ボラティリティは低下気味です。
現在値は、-1σの少し上あたり。ミドルバンドと-1σの間にあります。
- トレンドはレンジ
- 直近のローソク足は陽線
- 実体の小さなローソク足が並んでいる
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 108
- 107
- 106
があります。
トレンドは下降トレンド。ただ、直近では陽線が続き上昇傾向にあります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、ほぼ横向き。バンドも横を向き、レンジ傾向を示しています。
直近のローソク足を見ると、現在ミドルバンドに向かって上昇。108円に到達後、反発を受けて上ヒゲを付けています。
- トレンドは下降トレンド
- 直近のローソク足は陽線が連続示現
- 108円到達後、反落。上ヒゲ示現。
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 108.5
- 106.8
があります。
トレンドは上昇トレンド。高値と安値を切り上げていて、直近の流れは上方向となっています。
週足で見たように、108円に到達後、反落しています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、横向き。バンドの先端も横を向き、寸胴型の形状となっていて、レンジを示すバンドの形状ですね。このような形状の場合、±2σ間の往復運動をする傾向があります。
+1σを上抜け、現在は、+2σと+1σの間にあります。
- 日足では上昇トレンド
- ボリンジャーバンドの形状はレンジ傾向を示唆
エントリー&エグジット
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
月足ではレンジ。週足で下降トレンド、日足で上昇トレンドというように、それぞれの時間足でトレンドが異なっています。
これは要するに、俯瞰して見ると揉み合いが続いているという状況です。
こうした揉み合いの場合は、チャートポイントを見つけ、そこを抜けたらついていくという戦略がセオリーです。
これらを踏まえて、2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

ロング
【戦略】:108円を上抜けたら押し目買い
【戦略の優位性】:
・日足上昇トレンド
・108円上抜け
【エントリー】:108円上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:108円の少し下
【ターゲット】:週足20MA&日足200EMA(108.4円付近)
まずは、ロング戦略です。
直近高値の108円を上抜けると、もう一段上昇する可能性があります。
そこで、108円を上抜け確認後、押し目買いを狙っていきます。損切りは、108円の少し下。
ただ、問題はすぐ上に週足20MA&日足200EMAがあることです。108.4円付近にこれらチャートポイントがありますので、この辺で一旦利食いを入れる必要があります。
あまり値幅は狙えませんので、短期トレードで狙っていくしかありません。
ショート
【戦略】:106.8円を下抜けたら戻り売り
【戦略の優位性】:
・週足下降トレンド
・106.8円下抜け
【エントリー】:106.8円下抜けを確認後、戻り売り
【損切り】:106.8円の少し上
【ターゲット】:106円
次にショート戦略です。
直近安値106.8円を下抜けることで、週足の下降トレンドに回帰する動きとなる可能性があります。
106.8円を下抜け確認後、戻り売り。損切りは、106.8円の少し上。ターゲットは、106円まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。
揉み合いが続き、かつ値幅が小さいので正直狙いづらいですね。上を狙うにしても、下を狙うにしても、大きくは狙えずいずれも短期トレードになりそうです。
今、市場では第2次米中貿易戦争への発展が警戒されています。
米政府は、新型コロナウイルスに関する中国の対応を強く批判していて、対中制裁措置の検討及び世界の産業供給網から中国を排除しようとしています。
22日に開幕された全人代(全国人民代表大会)で、米国に対しての対抗措置が出たりすると、一気に緊張が高まる可能性があります。
そうなると、ドル円にとっては下落要因。ドル売り円買いが進むことになります。
- 直近高値108円を上抜けたら押し目買い。直近安値106.8円を下抜けたら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今日は土曜日。良い休日をお過ごしください。それでは、また明日。