
さて、今日はEURUSD(ユーロ/米ドル)です。
EURUSDは、完全にレンジ。およそ1.0776~1.09の間で推移し、方向感を見失っている感があります。
今日は、そんなEURUSDの来週のトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.05.16【EURUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.05.16【EURUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 1.09
- 1.05
があります。
トレンドは下降トレンドとなっています。直近の足を見ると陰線が並び、下げ基調であることがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向きで、バンドも平行な下向き。まさに下降トレンド中というバンドの形状です。
現在値は、ちょうど-2σのあたり。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の流れは下方向
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 1.08
- 1.07
があります。
トレンドは、上限が1.1、下限が1.08のレンジ。下限1.08付近では下ヒゲを付けて反発している様子がわかります。
逆に、ここを下に抜けていけば、一段安となりそうです。
直近のローソク足を見ると、二本陰線が続き、下落の流れとなっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向き。バンドは広がりながらも下を向いているのがわかります。大きな流れとしては下方向となっています。
現在、ボリンジャーバンド-1σを下に抜ける動きを見せており、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドはレンジ(上限1.1、下限1.08)
- 1.08を下に抜ければ一段安も
- 直近ではローソク足の陰線が連続示現
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 1.0776
があります。
トレンドはレンジ。日足で見ると、レンジ下限が1.0776付近となっています。
直近のローソク足を見ると、1.0776~1.08がサポートゾーンとなっていて、下げきれずに揉み合っていますね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、緩やかながら下向き。バンドも緩やかに下を向いていて、やや弱さを感じる形状となっています。
現在値は、ボリンジャーバンド-1σの上あたり。ミドルバンドと-1σの間にあります。
- 日足ではレンジ
- 1.0776~1.08がサポートゾーンとして機能
- 直近では、1.08付近でもみ合いとなっている
エントリー&エグジット
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
月足では、下落トレンド。週足、日足ではレンジ。直近弱さを見せる相場環境となっています。
これらを踏まえて、2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

ロング
【戦略】:1.09を上抜けたら押し目買い
【戦略の優位性】:
・2時間足上昇トレンド
・レンジ上限(1.09)ブレイクアウト
【エントリー】:1.09上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:1.09の少し下
【ターゲット】:週足20MA(1.097付近)
まずは、ロング戦略です。
レンジ上限の1.09を上抜けることで、一時的に上昇する可能性があります。
そこで、1.09を上抜け確認後、押し目買いを狙っていきます。損切りは、1.09の少し下。ターゲットは、週足20MAまで狙っていきます。
週足チャートを見ると、下を向いている20MA。ここら辺で利食いを入れないとすぐに反落する可能性がありますので、一旦利食いを入れた方がいいと思います。
ショート
【戦略】:1.0776を下抜けしたのを確認後、ショート
【戦略の優位性】:
・月足下降トレンド
・レンジ下限(1.0776)下抜け
【エントリー】:1.0776下抜けを確認後、戻り売り
【損切り】:1.0776の少し上
【ターゲット】:1.07
次にショート戦略です。
レンジ下限の1.0776を下抜けると、下落の流れとなる可能性があります。そこで、1.0776を下抜けるのを待ってから、戻り売りを狙っていきます。
損切りは、1.0776の少し上。ターゲットは、1.07まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでEURUSDのチャート分析をしてきました。
新型コロナウイルスをきっかけとした米中対立が先月くらいから話題になりつつあります。
- 中国が新型コロナウイルスの起源となっていること
- これに対し、十分な措置がされず、世界へ感染が広がったこと
これらから、米政府は対中制裁措置を検討するだけではなく、世界の産業供給網から中国を排除する姿勢を見せています。
これに対し、中国も対抗措置を講じる姿勢を見せており、米中貿易戦争への警戒感が高まりつつあるというわけです。
新型コロナウイルスによる景気後退は免れないという状況の中、米中の経済対立は、今後の世界経済に対する大きなリスク要因となりそうです。
今週は、トランプ大統領のドル高容認発言もあり、来週以降も同大統領の発言やTwitterでの発言が出ると、ドル買いに動く可能性がありますね。
EURUSDについては、ここまで見てきたように、レンジを抜けた方についていくという戦略です。
- 上限1.09、下限1.0776のレンジを形成。ライン抜けを確認して仕掛けていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今日は土曜日。よい休日をお過ごしください。
それでは、また明日。