
さて、今日はAUDUSD(豪ドル/米ドル)です。
注目された一昨日金曜の米雇用統計では、
- 非農業部門雇用者数→前月比2,050万人減
- 失業率→14.7%
など、いままで見たこともない数字が並びましたが、市場予想よりは良かったため、各通貨とも極端なリスク回避の動きとはなりませんでした。
先週は、豪ドル、NZドルとも対ドルで週後半から堅調に推移。
この背景には、両国が新型コロナウイルスの抑え込みがうまくいっていることがあります。
いまだ、各国の感染拡大が止まらない中、いち早く経済再開の目途が立てられそうな両国経済への期待が、当分両通貨を下支えしそうです。
ただ、オーストラリアについては、ロックダウンによる失業率上昇は避けられない模様であり、かつ、米国同様に新型コロナウイルス発生源の中国に対して、厳しい態度を取っていることから、中国との結びつきが強いオーストラリア経済に悪影響を及ぼすのではとの懸念もあって、下落要素も十分にある状況です。
そんな状況のAUDUSDの今週のトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.05.10【AUDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.05.10【AUDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.668
- 0.637
があります。
トレンドは下降トレンドとなっています。3月に0.55の安値を付けてから反発。現在は0.653まで戻していて、直近は上昇傾向にあります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向き。バンドも平行な下向きとなっていて、下降トレンドが巡航している様子がわかります。
一時、-3σを大きく下に割っていましたが、-2σの上まで戻ってきていて、現在値は、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の流れは上昇傾向
週足
次は週足です。

トレンドは、いまだ下降トレンド。0.668を上抜けるまでは、下降トレンドと定義します。
直近で大きく上に戻しており、その戻しも急激です。
現在ちょうどボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)に到達しているのがわかります。
ミドルバンド(20MA)は下向き。このチャートポイントで抵抗を受け、反落するか注目されます。
直近の戻しによって、バンドは内向きとなっています。
- トレンドは下降トレンド
- 直近で大きく上昇
- 週足20MAに到達
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 0.655
- 0.645
があります。
トレンドは下降トレンド。
ただ、直近の流れを見ると、高値と安値をともに切り上げていて、上昇の流れとなっています。
日足20MAも上抜けて、今度はこの20MAが下値を支えされています。
そんな中、週足20MAに到達し、日足200EMAも目線に入ってきていて、今後徐々に上値も重くなりそうな印象です。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは上向き。バンドの先端はやや上下に広がっていて、ボラティリティが高まっている様子がわかります。
現在値は、+1σと+2σの間にあります。
- 日足も下降トレンド
- 直近は上昇傾向
- 週足20MAに到達。日足200EMAが直上にある。
エントリー&エグジット
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
上位足のトレンドは下落トレンド。そして、直近では大きく値を戻しているという状況です。
週足20MAに到達し、これを上抜けるのか、それとも反落して下降トレンドに回帰していくのか。
2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

ロング
【戦略】:直近の上昇傾向に乗るトレンドフォロー
【戦略の優位性】:
・2時間足上昇トレンド
・週足20MA上抜け
・0.655上抜け
【エントリー】:0.655上抜け確認後、押し目買い
【損切り】:0.655の少し下
【ターゲット】:日足200EMA(0.663付近)
まずは、ロング戦略です。
週足20MAを上抜けることで、まだ上値余地があると見ます。
そこで、週足20MA(0.655)上抜け確認後、押し目買いを狙っていきます。損切りは、0.655の少し下。
ターゲットは、日足200EMA(0.663)付近まで狙っていきます。
ショート
【戦略】:上位足下降トレンドに乗るトレンドフォロー
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・日足20MA下抜け
・0.637下抜け
【エントリー】:0.637下抜けを確認して戻り売り
【損切り】:0.637の少し上
【ターゲット】:0.628
次にショート戦略です。
上位足では下降トレンドとなっていることから、このトレンドに乗っていくショート戦略です。
週足20MAに到達していることから、ここでの反落を見てショートを打ちたいわけですが、日足20MAもあることから、ちょっと狙いづらい。
そこで、その下の0.637下抜けをショートのきっかけとします。
0.637下抜けからの戻り売り。損切りは、0.637の少し上。ターゲットは、0.628までを狙います。
今後の見通し
さて、ここまでAUDUSDのチャート分析をしてきました。
週明けは、週足20MAと日足20MAの間を揉み合う展開となるかもしれません。
いずれ、これらを抜けた方向で、戦略を決めていきたいと思います。
- 0.655を上抜けたら押し目買い。0.637を下抜けたら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今日は日曜日。よい休日をお過ごしください。
それでは、また明日。