
さて、今日はUSDJPY(米ドル/円)です。
今週のドル円は、新型コロナウイルスの発生源及び中国政府の初期対応を米大統領が批判したことから、米中が対立、両国の経済戦争に発展するのでは?との懸念から軟調に推移しました。
そして、昨日は市場の注目を大きく集めた米雇用統計。
結果は、市場予想よりも良く、想定された大きなリスク回避の動きとはならず、逆に米長期国債の金利が上昇、ドル買いが進みました。
これを受けてドル円も上昇して、現在106.7円付近です。ダウ平均も急上昇して今週の取引を終えています。
そんなドル円の来週のトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.05.09【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.05.09【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 110
- 105
があります。
トレンドはレンジ。ただ、直近で6本連続の陰線となっていて、流れとしては下落となっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、緩やかな下向きでバンドも平行な下向き。下落基調がバンドにも反映されています。
現在値は、-1σの下のあたり。-1σと-2σの間にあります。
- トレンドはレンジ
- 直近の流れは下方向
- 緩やかに下落基調が続いている
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 108
- 107
があります。
トレンドは下降トレンド。直近で陰線が続き、下落の流れとなっています。
直近のローソク足を見ると、昨日上昇したことから、下ヒゲを付けて引けているのがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。バンドは上下に広がっていて、いまだボラティリティが高いことがわかります。
現在は、-1σを下抜け、-2σに向けて下落しているところ。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の流れも下方向
- ボラティリティはいまだ高い
日足
次に日足です。

日足で意識されている価格として、現在値に近いところでは、
- 106.5
があります。
トレンドは下降トレンド。106円の安値を付けた後、昨日を含め二日連続で陽線が示現。直近の流れは上方向となっています。
下降トレンドとして見た場合、今回の上昇はまだ戻しの範囲内。どこで反転するかという見方がセオリーです。
日足ベースでの下降トレンドの基準高値は、107.5円。ここを上抜ければ、日足の下降トレンドは否定されることになります。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは下向き。バンドの先端は内向きとなっていて、直近での上昇を受けてレンジ態勢に入るかというバンドの形状となっています。
ボリンジャーバンドの-1σを上抜けて上昇。現在は、ミドルバンドと-1σの間にあります。
- 日足は下降トレンド
- 現在戻していて、直近の流れは上方向
エントリー&エグジット
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
上位足では下落の流れ。直近では戻しが入っているという状況。
- どこで反転して下落の流れに回帰していくのか?
- どこを抜けたら買いで入っていけるか?
このような目線で相場を見ていきます。
これらを踏まえて、2時間足で具体的なエントリー&エグジットを考えていきましょう。

ロング
【戦略】:短期上昇の流れに乗るトレンドフォロー
【戦略の優位性】:
・2時間足上昇トレンド
・107円上抜け
・日足20MA上抜け
【エントリー】:107円を上抜け後、押し目買い
【損切り】:107円の少し下
【ターゲット】:107.5円
まずは、ロング戦略です。
上位足下降トレンドの中、短期の戻しが入っている状況。短期足では上昇トレンドを形成しています。
この上昇トレンドに乗っていくトレンドフォロー戦略です。
どこでロングしていくべきか?
そのきっかけとして、107円上抜けを見ていきます。ちょうど、日足20MAが降りてきていますので、この上抜けを見てから押し目買い。
損切りは、107円の少し下。ターゲットは、107.5まで狙っていきます。
107.5円は、日足下降トレンドの基準高値となっていることから、レジスタンスラインとして機能する可能性が高く、一旦ここで利食いを入れたいところです。
ショート
【戦略】:上位足下降トレンド回帰を狙う逆張り
【戦略の優位性】:
・週足・日足下降トレンド
・107円レジスタンスライン
・日足20MA
【エントリー】:107円付近から反落、2時間足の上昇トレンドが否定されるのを確認後、ショート
【損切り】:107円の少し上
【ターゲット】:106円
次にショート戦略です。
現在、短期足では上昇を続けていますが、上位足では下降トレンドとなっていますので、どこかで反転する可能性があります。
目先、107円では日足20MAもあることから、ここで反転する可能性が高いと考えられます。
そこで、107円付近で反転し、2時間足の上昇トレンドが否定されるのを確認した後、ショートを狙います。
損切りは、107円の少し上。ターゲットは、日足直近安値の106円までを狙っていきます。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。
昨日発表された米雇用統計は、市場予想よりは良かったものの、数字だけみればとんでもない数字。
米実体経済へのダメージは大きく、リセッション入りは免れないとも言われています。
そんな中、米大統領は新型コロナウイルスを巡って中国政府の対応を批判しています。
これをきっかけに米中経済戦争が勃発するのではないかとの懸念が広がっており、これも今後のリスク回避要因として横たわっています。
来週は、これら新型コロナウイルス関連ニュースに加え、15日に発表される小売売上高等の米経済指標に注目する相場となりそうです。
仮に、106.5円を下抜けるようなら、そこから戻り売りを狙っていく展開も想定します。
- 目先107円に注目。107円を上抜けたら押し目買い。107円で反落するようなら、戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また明日。