
さて、今日は、AUDUSD(豪ドル/米ドル)です。
先週、2002年10月来の安値(0.55086)を付けたAUDUSD。
昨日は、欧州中央銀行(ECB)が、OMT(無制限の債券買い入れ策)を示唆したことやダウ平均大幅上昇を受け、ドル買い姿勢が弛緩。大きく値を戻す展開となり、一時0.60737の高値を付けました。
そこから若干調整し、午前4時半現在、0.596付近となっています。
そのような中での今日のAUDUSDのトレード戦略と今後の見通しです。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.26【AUDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■トレードシナリオ
■ エントリー&エグジット
・ロング
・ショート
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.26【AUDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、現在値に近いところで、
- 0.635
- 0.600
- 0.570
があります。
トレンドは、完全なる下降トレンド。今月のローソク足を見ると、長い下ヒゲを伴った長大陰線となっています。
大きく下落した後、戻しているのがわかりますね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。バンドは上下に広がっていて、ボラティリティが高まっているのがわかります。
一時、ボリンジャーバンドの-3σを突っ切って下落していましたが、少し戻して現在-3σ付近にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近のローソク足は下ヒゲを伴った長い陰線
週足
次は週足です。

週足でも下降トレンド。0.55手前まで下落後、長い下ヒゲを付けて直近のローソク足では陽線となっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。バンドは上下に広がっていて、ボラティリティが高まっているのがわかります。
現在値は、-3σ付近にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 0.55付近に到達後に反発。陽線となっていて、直近の流れは上方向。
日足
次に日足です。

日足では下降トレンドであるものの、陽線が続いています。直近の流れは上方向ですね。
直近のローソク足を見ると、上ヒゲが長く、実体が小さい足となっています。
0.607まで上昇したものの、長い上ヒゲを付けて、実体ベースで0.6を上抜けできなかったことがわかります。今後の方向性を定めている感じがありますね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端は下向きとなっていて、下降トレンドの形状となっています。
ボリンジャーバンド-3σを突っ切っていましたが、現在-1σ付近まで戻してきています。
- 日足で下降トレンド
- 直近陽線が連続で示現
- 直近のローソク足は実体が小さく、方向性を見定めている様子
トレードシナリオ
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。ここから、狙うべき方向性と場所について考えていきます。
やはり注目すべきは、「0.6」の水平線。
- 「0.6」を上に抜けるパターン
- 「0.6」を上抜けることができず、下落するパターン
この2パターンを考えたいと思います。
エントリー&エグジット

ロング
【戦略】:中長期足下落トレンドの調整を狙う逆張り
【戦略の優位性】:
・0.6ブレイクアウト
・2時間足上昇トレンド
【エントリー】:0.6を上抜け後、押し目買い
【ストップ】:0.6の少し下
【ターゲット】:日足20MA
まずは、ロング戦略。中長期足下降トレンド中の大きな下落後の反発を狙う逆張り戦略です。
0.6を上抜けた後、押し目買いを狙っていきます。ストップは、0.6の少し下。ターゲットは、日足の20MAまで狙っていきます。
ショート
【戦略】:中長期足のトレンドに乗るトレンドフォロー
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・0.6レジスタンスライン
・2時間足上昇トレンド否定
【エントリー】:0.59を下抜けてから戻ったところをショート
【ストップ】:0.59の少し上
【ターゲット】:0.57
次にショート戦略です。中長期足下降トレンド中のトレンドフォロー戦略です。
0.6レジスタンスラインが機能し、それより上に行けないことを確認した後、ショートを打ちます。
現在、2時間足が上昇トレンドとなっていますので、この上昇トレンドの基準安値(0.59)を切ったところから、戻して再下落するタイミングでショートします。
ストップは、0.59の少し上。ターゲットは、0.57手前まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでAUDUSDのチャート分析をしてきました。
今後、新型コロナウイルス感染拡大のニュース、各国の金融・財政政策、欧米株価の動向次第で、正直どちらに振れるかわからない状況です。
いずれにしても、今回想定した2つのラインに注目して、上に抜けていくのか、それとも下に抜けていくのか見ていきたいと思います。
- 0.6を上抜けたら押し目買い、0.59を下抜けたら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ボラティリティが高かった先週までと違い、今週は他の通貨とも落ち着いている印象。ちょっとやりづらい相場と感じる今日この頃です。
それでは、今日はこの辺で。