
さて、今日は、USDCAD(米ドル/カナダドル)です。
USDCADは、今月に入ってから大きく上昇。19日には、2016年1月以来となる高値を付けています。
この背景には、新型コロナウイルス関連の有事のドル買いと原油価格下落に伴う産油国通貨のカナダドル売りが重なったことがあるようです。
新型コロナウイルスについては、いまだ終息の目途は立っておらず、長期化の兆しも見え始めました。今後まだ上昇余地はあるかと見ています。
そんな中でのUSDCADの来週のトレード戦略&今後の見通しです。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.22【USDCAD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■トレードシナリオ
■ トレード戦略
・ロング戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.22【USDCAD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 1.47
- 1.4
- 1.38
- 1.3
- 1.2
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは上昇トレンド。今月の足を見ると、長大陽線となっています。
さすがに目立った高値1.47付近に到達し、確定売りが出たのか、上ヒゲを付けて戻しています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや上向きでバンドは上下に広がっています。急激にボラティリティが高まったのがわかりますね。
ボリンジャーバンドの+3σを突っ切って、バンドウォークを続けていますね。
- トレンドは上昇トレンド
- 直近の足は長大陽線
- 1.47付近に到達、利益確定売りが出て、上ヒゲを付けている
週足
次は週足です。

トレンドは、言うまでもなく上昇トレンド。4本連続の陽線となっていて、特に直近のローソク足が長いですね。
1.47付近からの戻しが入っているのがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、上向き。バンドは急激に広がっていて、ボラティリティが急激に高まっているのがわかります。
+3σを突っ切って+3σのバンドウォークを続けていますね。
- トレンドは上昇トレンド
- 直近で大きな上昇
- 1.47付近から戻している
日足
次に日足です。

日足でも上昇トレンド。強い上昇圧力です。
ただ、月足と週足とで違うのは、直近のローソク足で陰線が出ていることです。1.47付近で利益確定の売りが出され、現在戻しているところ。
ただ、その陰線も下ヒゲが出ていて、いまだ買い意欲が強いことがわかりますね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、上向き。バンドの両先端が上を向き始め、寸胴型へと移行しようとしています。
ボリンジャーバンドの+2σ~+3σの間で推移し、上昇を続けています。直近で陰線を付けているものの、いまだ+2σと+3σの間にあります。
- 日足では上昇トレンド
- 直近の足は陰線。下ヒゲ示現、買い意欲はまだある模様。
トレードシナリオ
さて、ここまで月足~日足で全体的な相場環境を把握してきました。
ここからは、狙うべき方向性と場所について考えていきます。
ここまで見てきて、まだまだ狙うべき方向性は「上」です。まだ下を狙える状況にありませんね。1.38を下抜けたらやっと売りの目線になってくるかなと思います。
では、上を狙っていくとすれば、「どこで買っていくのか?」になりますが、月足~日足ではちょっと見つかりません。
そこで、2時間足を見ていきます。

2時間足では、実は下降トレンドとなっていて、「1.445」の水平線を引くことができます。
この1.445を上抜けたら、2時間足での下降トレンドを否定できますので、ここを上に抜けたら、押し目買いを狙っていきます。
ここは、ちょうど2時間足のミドルライン(20MA)上抜けのきっかけにもなります。
次に、具体的なトレード戦略を立てていきます。
トレード戦略

ロング戦略
【戦略】:中長期足のトレンドに沿ったトレンドフォロー
【戦略の優位性】:
・月足~日足で上昇トレンド
・1.445上抜け(2時間足下降トレンド否定)
【エントリー】:1.445上抜け後、押し目買いを狙う
【ストップ】:1.445の少し下
【ターゲット】:1.47
1.455を上抜けると、2時間足の下降トレンドを否定することができます。このブレイクアウト後、押しを待ってロングで入っていきます。
ストップは、1.455の少し下あたり。ターゲットは、リスクリワード比にもよりますが、1.47まで狙います。
もちろん、1.47のブレイクアウトを狙うのもアリですが、1.47はかなり厚いと思いますので、ここらで利食いを入れたいですね。
1.47を上に抜けたら、再度押し目買いを狙うという戦略がベターかと思います。
今後の見通し
さて、ここまでUSDCADのチャート分析をしてきました。
ここまで、ドル買い・カナダドル売りが続いていましたので、先週後半は一旦の調整となりました。
明日以降は、揉み合い、もしくは更なる調整となる可能性もあります。
ただ、基本的には上目線キープです。仮に下に落ちてきたとしても買いを狙っていきます。
この際、一つの目途となるのが「1.4」。ここで反発狙いロングを打つことも想定します。
- まだ買い目線。1.445を上抜けたら押し目買いを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今日は3連休の最終日。良い休日をお過ごしください。
それでは、また明日。