
さて、今日は、USDJPY(ドル円)です。
さて、昨日のドル円は急上昇。20日午前4時30分時点では110.8円付近を推移。2月25日以来の高値を付けています。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の懸念が広がる中、
- 米連邦準備理事会(FRB)
- 欧州中央銀行(ECB)
- 英イングランド銀行(BOE)
など、各国中銀が緊急の資金供給策を打ち出し、投資家のリスク姿勢が緩和しました。
これに欧米の株価や原油先物価格が反発したことも支援して、円売りドル買いを誘い急上昇。110円まで上昇すると、110円上で設定されていたストップロスを巻き込み、一気に110.8円付近まで駆け上がりました。
19日の安値が107.9円付近ですので、この日ドル円は、約3円上昇したことになります。
ここ最近、ドル円は明確な方向感を出せずにいましたが、ここにきて一気に伸び、ボラティリティが高まっています。
そんなドル円のトレード戦略と今後の見通しです。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.20【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.20【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 114.4
- 112
- 110
- 105
- 101
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドはここまで下降トレンドとなっていましたが、昨日の上昇で110円を突破。下降トレンドを否定したことで、トレンドレスですね。
今月の足を見ますと、101円まで伸びた長い下ヒゲを付けて上昇している陽線となっています。
上下にトレンドラインによるトライアングル形成と見ていましたが、今回の上昇で、このトレンドラインを突破しています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、横向きでバンドも横向き。
月足では、このような乱高下する相場にあって一貫してレンジであるというメッセージを出し続けていますね。
ローソク足はミドルバンドを上抜け、現在値は、ミドルバンドと+1σの間にあります。
- トレンドはレンジ
- 直近の流れは上
- トレンドライン&110円を突破
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 110.8
- 108
- 106.67
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドはレンジ。おおむね105円~112円の間を推移しています。
直近で2本の陽線が続き、101円付近から110.8円付近まで上昇。この2週間の間に約10円上げたことがわかります。
一つの節目とされる110円と月足で引いたトレンドラインを明確に上抜けてきましたね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、上向き。バンドは広がっていて、ボラティリティが高まった様子がわかります。
現在値は、+1σを突破し、+1σと+2σの間にあります。
- トレンドはレンジ
- 直近の流れは上
- トレンドライン&110円を突破
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、110円上では、
- 110.2
があります。
日足では上昇トレンド。強い買い圧力です。直近の流れは完全に上方向となっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの両先端は内向きとなっています。
ボリンジャーバンドの+1σを上抜け、現在値は+1σと+2σの間にあります。
- 日足では上昇トレンド
- 直近の流れは完全に上
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。
ここまでの上位足の流れからすると、やはり狙うべきは上方向です。直上の水平線「110.8円」をきっかけに押し目買いを狙えそうですね。
では、仮に下方向を狙うとすれば、どこから狙うか?
私なら、月足トレンドラインの下かつ、110円の下である「109.3円」を下に切ってきたら、下方向への戻り売りを狙っていきます。
つまり、想定シナリオとしては、次の2つ。
- 110.8円を上抜けたら押し目買い
- 109.3円を下抜けたら戻り売り
この2つのシナリオから、具体的なトレード戦略を立てていきます。
トレード戦略

ロング戦略
【戦略】:110.8円を上抜けてから押し目買い
【戦略の優位性】:
・日足上昇トレンド
・110円&月足トレンドライン突破
【エントリー】:110.8円を上抜けてから押し目を待って再上昇するタイミングでロング
【ストップ】:110.8円の少し下
【ターゲット】:112円
まずは、ロング戦略です。
110.8円を突破後、110.8円で支えられて再上昇するタイミングでロングします。ストップは、110.8円の少し下。ターゲットは、112円まで狙っていきます。
ショート戦略
【戦略】: 109.3円を下に抜けてから戻り売り
【戦略の優位性】:
・110円下抜け
・月足トレンドライン下抜け
【エントリー】:109.3円を下抜けてから戻りを待って再下落するタイミングでショート
【ストップ】:109.3円の少し上
【ターゲット】:108円
次にショート戦略です。
109.3円を下に抜けてから戻りを待ってショートする戦略です。ストップは、109.3円の少し上。ターゲットは、108円付近まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。大きく上昇してきたUSDJPYが、110円上をキープできるか注目ですね。
日本は今日、祝日ですので、東京時間は方向感なく揉み合う可能性もあります。
仮に110.2円付近まで落ちてきた場合、110.2円から反発を狙ってロングすることも想定します。
110.2円がサポートラインとして機能することを確認後、110円下にストップを置いて、このタイミングでロングするのもアリですね。
- 110.8を上抜けるようなら押し目買い。109.3を下抜けるようなら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今日から三連休ですね。よい休日をお過ごしください。
それでは、また明日。