
さて、今日は、USDJPY(ドル円)です。
さて、昨日のドル円は大幅高。前日に暴落した欧州株が反発し、各国の金融緩和策の報道が広がると、ダウ平均も反発。これにより、リスク回避の動きが和らぎ、円安ドル高の動きとなりました。
たった一日で、約4円ほど上昇する荒い値動きとなっています。ここまで一方的に動く相場だと、逆にトレードしやすくもあります。
そんな中でのドル円の来週のトレード戦略と今後の見通しです。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.14【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.14【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 114.4
- 112
- 110
- 105
- 101
があります。まずはここに水平線を引きます。
トレンドはレンジ。直近の足を見ると、新型コロナウイルスの影響で、上下に長いヒゲを付けていますが、実体ベースではわずか105円~110円のレンジで推移していることがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。バンドも緩やかに下向きとなっています。
現在値は、ミドルバンドと-1σ付近にあります。
- トレンドはレンジ
- 実体ベースでわずか105円~110円で推移
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 108
- 106.67
- 104.4
があります。
直近の値動きが荒すぎて、ちょっとトレンドを定義するのが難しいですね。
今週の足としては、長い下ヒゲを付けて、現在108円付近まで上昇しています。つまり、一週間で約7円動いていることになります。
また、月足で引いた下限のトレンドラインに実体が支えられているのがわかります。つまり、このトレンドラインはまだ市場に意識されているようです。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。バンドは急激に広がっていて、ボリンジャーバンドからもボラティリティが急激に高まったことがわかります。
現在値は、ミドルバンド付近にあります。
- 今週の足では急上昇
- 週足20MA付近まで到達
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 109.7
- 109.3
- 108.5
- 107
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足チャートを見ると、急落の後の急反発を見せていて、108円まで上昇してきました。
ただ、その上を見ますと、
- 週足20MA・200EMA
- 日足200EMA
- 月足トレンドライン
- 110円の水平線
など、チャートポイントが複数あります。これらを抜けていくのは容易ではなさそうです。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端は、急激に広がっていましたが、上のバンドは閉じ始めてきています。
現在ちょうど日足のミドルバンド(20MA)付近に到達。ここで抑えられるのか注目です。
- 昨日の足で急反発
- 日足20MAに到達。実体は抑えられている。
- 108.5の上にはチャートポイントが多数
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
2時間足
こちらが2時間足です。

直近の足の流れでは、上なのですが、チャートを見るとチャートポイントが多数あることから、これに買い向かっていくのはなかなか難しいと感じます。
週足で見ると、「108円」が強い水平線となり得ますので、ここを基点としたショート戦略を考えてみたいと思います。
トレード戦略

ショート戦略
【戦略】: 108円を下に抜けてからの戻り売り
【戦略の優位性】:
・日足20MA
・108円ブレイクアウト
【エントリー】:108円を下抜けてから少し戻したところをショート
【ストップ】:108円の少し上
【ターゲット】:下限の月足トレンドライン
108円を下にブレイクアウトした後、少し戻して108円に引き付けてからショートを打っていきます。
ストップは、108円の少し上。ターゲットは、月足で引いた下限のトレンドラインまで引っ張ります。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。
新型コロナウイルスがパンデミックとなる中、トランプ大統領が国家非常事態を宣言するとの報道も出ています。
各国のコロナウイルスによる経済活動への制限が長引くと、間違いなく世界同時多発的なリセッション入りとなるでしょう。
米国では、まだ実際の経済指標でその影響が出ていないように思いますが、今後明らかな数字となって出てきた場合、市場はすぐに、そして過剰に反応すると予想します。
現段階での感染拡大の状況下においては、昨日のような一時的なリスク回避の動きとなることはあっても、長期的にはネガティブと見ざる負えないと思います。
仮に、このまま上昇し、買い場はどこかという目線で見ると、やはり110円突破が一つの鍵となるでしょう。
月足で引いたトレンドラインと110円を上抜けるようなら、一気に買い目線となり一段上を目指す動きになるかと思います。
まあ、とりあえずは、目先の108円を下に割ってくるのか、これ注目して相場を見ていきます。
- 108円を下に抜けたら戻り売りを狙っていく。110円を上抜けるようなら、買い目線へ。
以上、今日のチャート分析&今後の見通しでした。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、今週も一週間お疲れさまでした。素敵な休日をお過ごしください。
それでは、また明日。