
さて、今日は、NZDUSD(NZドル/米ドル)です。
先週、資源国通貨は新型コロナウイルスの影響で対ドルで軒並み下落。NZDUSDも去年10月以来の安値を付けました。
ニュージーランドは、先週初めての感染者を確認したと発表。また、世界経済の景気後退懸念によって、NZ中銀が利下げに動くのでは?という思惑も市場関係者に広がっているようです。
そんな中でのNZDUSD。
今週はどのような展開が予想されるのか。今後の見通しと今週の私のトレード戦略について解説します。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.02【NZDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.02【NZDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 0.75
- 0.677
- 0.62
- 0.6
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンド。直近でも下落しています。
先週、 何度も支えられている重要なサポートライン 0.62に達したことがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向きでバンドも下向き。下降トレンドが巡航している様子を示しています。
現在値は、-2σにタッチし、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の足も下方向
- サポートライン0.62に到達
- ボリンジャーバンド-2にタッチ
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 0.69
- 0.67
- 0.65
- 0.643
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンド。0.677を上抜けるまでは下降トレンドと定義します。
直近では大きな下落。先週、0.62に達して下ヒゲを付けて引けています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、ほぼ横向き。バンドも幅広い状態ながら横を向いており、ボラティリティのあるレンジであることをこの形状が示しています。
現在値は、-2σを一度突っ切ったものの若干戻しており、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近大きな下落
- -2σを突っ切って0.62に到達。下ヒゲを付けて反発。
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 0.638
- 0.633
- 0.6257
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足でも下降トレンドです。直近でかなり強い下げとなっています。
先週末の下落で0.62に到達しましたが、下ヒゲが長いですね。0.62は、かなり意識されているサポートラインなのでしょう。
ボリンジャーバンドの-3σにタッチしたことから、売りの決済及び反発を狙った新規の買い注文が並んでいたと推測されます。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドも下向きで先端はやや広がっています。
特徴的なのは、-1σに上値を抑えられながら-2σを超える下落を続けているというところです。強い下落基調だということがわかりますね。
現在値は、ちょうど-2σのあたりでしょうか。
- 日足でも強い下降トレンド
- 直近でも強い下落
- -1σに上値を抑えられながら下落を続けている
- 0.62&-3σで反発。長い下ヒゲを付けている。
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
2時間足
こちらが2時間足です。

上位足を見てきて、二つの考え方があるかと思います。
まず、一つ目は、この下落が継続されるという考え方。そして、二つ目は、ここまで大きく下げてきたことから、先週末の長い下ヒゲを契機に一度上に反発するという考え方。
仮に一つ目の考え方で売るとすれば、当然再度0.62を下抜けてきた場合です。逆に買いに行くとすれば、0.6257を上抜けてきた場合でしょうね。
では、この2つのシナリオからトレード戦略を考えていきたいと思います。
トレード戦略

ロング戦略
【戦略】:0.6257を上抜けてからの押し目買い
【戦略の優位性】:
・0.62&-3σタッチでの反発(下ヒゲの長いローソク足)
・2時間足下降トレンド否定
【エントリー】:0.6257を上抜けた後、押しを待ってからロング
【ストップ】:0.6257の少し下
【ターゲット】:0.633
まずは、ロング戦略です。一時的な戻りを狙った短期トレードになります。
日足で引いた水平線0.6257を上抜けた後、押し目買いを狙っていきます。
0.6257上抜けを待つことによって、2時間足の下降トレンドを否定することができます。短期足でのトレンドの否定を待って、売りの流れが止まってから買いに行くというわけです。
ストップは、0.6257の少し下。ターゲットは、あまり深追いせずに0.633まで狙います。
ショート戦略
【戦略】: 0.62を下に抜けた後、戻り売り
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・0.62サポートラインの下抜け
【エントリー】:0.62を下抜けてから戻したところをショート
【ストップ】:0.62の少し上
【ターゲット】:0.6
それでは、次にショート戦略です。
上位足が全て下降トレンドとなっていますので、その流れに沿ったトレンドフォローです。
0.62を下にブレイクアウトした後、戻しを待ってショートしていきます。
ストップは、0.62の少し上。ターゲットは、0.6。他に目立つ安値もないことから、ここまで引っ張りたいと思います。
今後の見通し
さて、ここまでNZDUSDのチャート分析をしてきました。
ここまで売られてきましたから、一時的にはもみ合い、もしくは若干戻すのではないかと考えていますがどうでしょう?
もちろん、世界的な株安となっており、一種のパニック相場ですので、まだまだ売り込まれる可能性もあります。
休日明けの今日月曜は様子を見て、実際には明日以降のトレードかなと思っています。
- 0.6257を上抜けたら押し目買い。あくまでも短期であることに注意。また、全体的な流れは下であることから、0.62を下抜けたら戻り売りを狙っていく。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、仕事上では今日から3月がスタート。年度末&新型コロナの関係でいろいろありそうな月ですが、頑張っていきましょう!
それでは、また。