
さて、今日は、GBPUSD(ポンド/米ドル)です。
先週のGBPUSDは、1.29を挟んだ方向感が出にくい相場となっていましたが、週後半は、他の通貨に漏れず、新型肺炎の感染拡大を懸念したドル買いが進み、大きく下落しました。
今週から、EUとの貿易交渉を控えている中でのGBPUSDのトレード戦略です。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.03.01【GBPUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
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では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.03.01【GBPUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 1.43
- 1.35
- 1.2
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドはレンジと言ってもいいでしょう。
もちろん、厳密に言うと下降トレンドなのかもしれませんが、直近では1.2~1.43の揉み合いが続いています。
直近の流れとしては、レンジ上限から下へ向かっている状況です。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、ほぼ横向き。バンドもほぼ横を向いており、レンジを示すバンドの形状となっています。
現在値は、ミドルバンドをやや過ぎたあたりにあります。
- トレンドはレンジ
- 直近の流れは下方向
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 1.335
- 1.32
- 1.3
- 1.278
- 1.25
- 1.22
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
週足では、上昇トレンド。1.278を下へ割るまでは上昇トレンドと定義します。
ただ、高値の1.35を付けた後は、高値と安値ともに切り下げて調整しているようです。直近の流れとしては下方向ですね。
先週、一時1.278を下抜けましたが、下ヒゲを出して戻している様子がわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、上向き。バンドは急激に閉じていますね。
揉み合いが続き、ボラティリティが縮小している様子がわかります。 金曜日に-2σに達して反発。現在は、-2σと-1σの間にあります。
- トレンドは上昇トレンド
- 直近の流れは下方向
- 一時、上昇トレンドの基準安値である1.278を下抜けたが、下ヒゲを付けて上に戻した
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 1.307
- 1.287
- 1.258
があります。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
■トレンドは?現在までの大きな流れの解説
日足ではかろうじて上昇トレンドでしょうか。ただ、横への調整がものすごく長くて、上昇トレンドと言ってもいいのかよくわかりません。
むしろ、昨年12月中旬から高値と安値を切り下げていることから、流れとしては下と見た方がいいようです。
週足と同様、先週金曜日に1.278を下に抜けた後、長い下ヒゲを付けて戻しています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドも下向きで先端は閉じ気味。ボラティリティが低下しているのがわかります。
ミドルバンドとボリンジャーバンドの-2σを行ったり来たりしながら、下落を続けていて、現在値は、-2σのあたりにあります。
- 日足は、かろうじて上昇トレンド
- 直近の流れは下
- 先週金曜日に1.278を下に割ったが、長い下ヒゲを付けて上に戻した
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
2時間足
こちらが2時間足です。

2時間足で印象的なのが、1.278を下に抜けた後の上に戻す陽線です。最安値を付けたのに陽線で上に戻していますよね。
このローソク足は、相場の反転サインとなりやすいことから、一時的に上に戻す印象があります。
もちろん、この足が出てなお、再度下抜けトライするようなら、相当強い下向きの圧力がかかっているということですから、1.278を下に抜けたら下でついていきたいと思います。
では、上を狙うとすればどこからなのか?
1.278での反発をを狙って今から買っていく選択肢もありますが、ただ上には、日足200EMAもあってあまり値幅を狙えません。
また、直近の流れも下方向ですから、少し怖いのもあります。
では、1.287はどうか?
1.287から買ったとしても、すぐ上には日足20MAが迫っているので、買いづらいところがあります。
そう考えると、直近高値の1.3を上に抜けて、やっと買いに行けるかなというところ。
というわけで、
- 1.3を上抜けたら買い
- 1.278を下抜けたら売り
この2つのシナリオからトレード戦略を考えていきたいと思います。
トレード戦略

ロング戦略
【戦略】:1.3を上抜けたら押し目買い
【戦略の優位性】:
・週足・日足で上昇トレンド
・1.3上抜け
・週足20MA上抜け
【エントリー】:1.3を上抜けした後、押し目買い
【ストップ】:1.3の少し下
【ターゲット】:1.32
1.3を上抜け後、押し目買いを狙っていく戦略です。
ストップは、1.3の少し下。ターゲットは、直近高値であれば1.307ですが、もっと狙うなら週足で引いた1.32がいいと思います。
ショート戦略
【戦略】:1.278を下に抜けたら戻り売り
【戦略の優位性】:
・月足~日足の直近の流れが下方向
・1.278下抜け
【エントリー】:1.278を下抜けてから戻ったところをショート
【ストップ】:1.278の少し上
【ターゲット】:1.258の少し上
次にショート戦略です。
先週金曜日に一度下割れした1.278を再度下に抜けてくるようだと、完全に売り目線となりますので、戻り売りを仕掛けていきたいところ。
ストップは、1.278の少し上に置き、ターゲットは、直近の水平線を引いている1.258手前に置きます。
今後の見通し
さて、ここまでGBPUSDのチャート分析をしてきました。
トレードしやすいのは、1.278を下に抜けるシナリオです。
もちろん、新型コロナウイルスによる感染拡大が続けば、リスク回避相場となってドル買いが進行。そうなる可能性は十分にあります。
また、先週前半と同様1.29付近で揉み合い、方向感が出ないというシナリオも十分考えられるところです。
いずれにしても、今回立てたシナリオと相場が合致する場面を待ちたいと思います。
- 1.3を上抜けたら買い目線。1.278を下に抜けたら売り目線。想定したシナリオになったら仕掛けていく。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日から3月がスタート。今日ゆっくり休んで来週からまた頑張りましょう。
それでは、今日はこの辺で。