
さて、相場もメディアも新型コロナウイルス一色となっています。日本でも小中学校が全国的に休校となるなど、実生活においても影響が出始めていますね。
世界を見ても、新たに6ヶ国で感染が確認され、WHOが危険性評価を「高い」から「非常に高い」へと引き上げたことが報じられました。
もはや、収束が見えないこの事態に、ダウ平均は一時1085ドル急落。節目となっていた2万5000ドルをついに下回っています。
世界的な株安の流れで債券需要が高まり、米10年債利回りは一時1.1437%へと低下。連日の過去最低水準更新となりました。
ドル円では、リスク回避の円買いドル売りが進み、現在執筆中の午前5時過ぎ現在には107.644円を付けています。
ドル円が110円を上にブレイクアウトした10日前とは、相場が全く別物となってしまっています。
110円を切るまでは、私自身も買い向かっていましたが、110円を切った今では、もはや買い場がどこかわからない状態です。
さて、そんな状況のドル円。来週のトレード戦略を考えていきましょう。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.02.29【USDJPY】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.02.29【USDJPY】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 114.4
- 110
- 104.5
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドとなっています。
直近の足を見ると、長い上ヒゲが確認でき、下に大きく戻している様子がわかります。このヒゲを見ると、トレンドラインと110円が今後より強く意識されそうです。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、横向きでバンドも横向き。レンジの形状となっています。
現在値は、-1σ付近にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近のローソク足では長い下ヒゲの陰線
- 直近の流れは下
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 112.0
- 108.0
- 106.5
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
週足ではトレンドは、上昇トレンドでしたが、基準安値である108.3円を下に抜けてきましたので、トレンドレスと定義します。
今月に入ってからの陽線を打ち消すかのような大きな下落となっていますね。今週一週間で4円下に落ちたことになります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、上向きだったのが横向きへと変化。バンドも横向きとなって今回の下落を反映しつつあります。
現在値は、-1σを突っ切り、-1σと-2σの間にあります。
- 週足はトレンドレス
- 直近で大きな下落
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、現在値付近では、
- 109.7
- 109.3
- 108.5
- 107
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足でも週足と同様にノントレンド。強い下げが見られます。
現在、108円を完全に下に抜けてきました。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端は広がっていて、急激にボラティリティが高まった様子がわかります。
ボリンジャーバンドの-2σを突っ切っていて、現在、-2σと-3σの間にあります。
- 日足でもトレンドレス
- 直近で大きな下落
- 現在、108円を下抜けた
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
2時間足
こちらが2時間足です。

上位足、直近の流れからは、まだ買えませんね。
108円をブレイクアウトしつつある今、ここから買うのはギャンブルに近いかと思います。もうちょっと波形を見たいところですね
というわけで、108円を下抜けた場合のショート戦略です。
トレード戦略

ショート戦略
【戦略】:108円下抜けからの戻り売り
【戦略の優位性】:
・直近の大きな下落
・108円ブレイクアウト
【エントリー】:108円を下抜けた後、戻して、再度下へ向かうタイミングでショート
【ストップ】:108円の少し上
【ターゲット】:107円
108円を下に抜けた後、戻りを待って売りを仕掛けていきます。ストップは、108円の少し上。ターゲットは、107円を目指します。
今後の見通し
さて、ここまでUSDJPYのチャート分析をしてきました。
正直、シンプル過ぎてつまらないトレード戦略ですが、今はこれしか考えられません。
買いについては、もうちょっと波形を見た後に探っていきたいと考えます。
下値余地としては、とりあえず107円を見込んでいますが、土日のニュースを受け、週明けにマーケットがどう動くかですね。
正直、パニック相場と言ってもいい相場ですので、読めないというのが正直なところです。
ですから、ここまで下げたのだから、もう下げないだろうとか、ここらで反発するだろうとか思い込みには要注意です。(もちろん、自戒を込めてです。)
実際には、私自身、月曜様子見で火曜日から実際のトレードに入るようなイメージでいます。
- 108円を下に抜けたら戻り売りを仕掛けていく。まだ買いには行けず、しばらく波形を観察したい。パニック相場なので、ここらで反発するだろうとか思い込みは捨てること。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日は土曜日。恐らくテレビでもコロナ関連のニュース一色となるでしょうが、このような時こそ、数字や事実を把握した上で主体的に判断し、感情を振り回されないようにしたいものです。
それでは、良い一日をお過ごしください。
また明日。