
さて、昨夜NY近郊で新型コロナウイルス感染の可能性のニュースが広まると、ダウ平均は一時170ドル超の下落。米10年債利回りも一時1.3088%前後まで低下しました。
いまだ、新型コロナウイルスのニュースに市場が反応していて、仮に、今後、米国に感染拡大の懸念が広がれば、相場は一気にリスクオフへと傾く可能性があります。
さて、今日の通貨は、EURUSD(ユーロドル)です。
今年に入ってからユーロドルは大きく売られていましたが、最近上昇が続き、戻してきていました。
昨夜、一時チャートポイントである1.09を上回る上昇を見せましたが、その辺から売りも出たことで、失速。滞空時間も短く、すぐに1.09の下に戻しています。
そんな中での、今日のユーロドル。長期足チャートから今後の展開を探っていきましょう。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.02.27【EURUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.02.27【EURUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 1.26
- 1.2
- 1.16
- 1.05
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドとなっています。
直近の足も陰線となっていますね。ただ、ボリンジャーバンドの-2σにタッチし、若干下ヒゲを付けているのがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向きで、バンドも下向き。下降トレンドが巡航している様子を示しています。
ボリンジャーバンド-2σに達して反発。現在値は、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の足も陰線
- ボリンジャーバンド-2σにタッチし反発
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 1.14
- 1.12
- 1.09
- 1.08
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドです。1.12を上抜けるまでは下降トレンドと定義します。
1.09を下にブレイクアウト後、1.08にタッチし、陽線で戻しています。ですから、直近の流れは上方向ですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。バンドは広がりを見せていて、ボラティリティが高まっている様子が示されています。
現在値は、-2σと-1σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 1.08に達してから、1.09付近まで戻している
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 1.111
- 1.1075
- 1.1
- 1.095
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足では完全な下降トレンドです。ただ直近は陽線が続いていて、戻しているのがわかります。
注目は、「1.09の水平線」と「日足20MA」。これらが強いレジスタンスとなる可能性があります。
昨日、1.09を一時上抜けましたが、上ヒゲを付けて下に戻してきました。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端も下向きの寸胴型。下降トレンドが巡航している様子を表しています。
現在値は、-1σとミドルバンドの間にあります。
- 日足では下降トレンド
- ただ、直近ではミドルバンドに向けて戻している
- 1.09と日足20MA付近がレジスタンスになりそうなチャート
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
2時間足
こちらが2時間足です。

2時間足では、上昇トレンドとなっていますが、上位足では、まだ戻り売りを狙っていきたいチャートになっています。
売るポイントしては、やはり
- 1.09水平線
- 日足20MA
この付近がレジスタンスとして機能しそうです。というわけで、今回は1.09からショートを仕掛けていきます。
では、具体的なトレード戦略を考えていきます。
トレード戦略

ショート戦略
【戦略】:1.09レジスタンスラインを背にショート
【戦略の優位性】:
・月足~日足で下降トレンド
・1.09レジスタンスライン
・日足20MA
【エントリー】:1.09で反発を確認後、ショート
【ストップ】:日足20MAの少し上
【ターゲット】:1.08手前
1.09で反落の足を確認後、ショートします。(午前5時時点でショートポジション保有中)
私の場合、かなりリスク選好でショートしていますが、もっと反転の足を見てからショートを打つのが正直安全策です。
ストップは、日足20MAの少し上。ターゲットは、日足ベースでの直近安値、1.08手前を狙っていきます。
今後の見通し
さて、ここまでEURUSDのチャート分析をしてきました。
注目は、1.09がレジスタンスラインとして機能するかどうか。短期足の上昇を長期足の下降トレンド中の一時的な戻しと見て、1.09で反落、直近安値の1.08までの下落する流れを想定をしています。
もちろん、現在1.09付近でかつ、日足でも上昇している最中ですから、このままスッと1.09を上抜けていく可能性も十分あります。
仮に、1.09を抜け、日足の20MAも抜けるようであれば、1.095付近まで上昇する可能性があります。
とりあえず、1.09で反落するのか、それとも1.09を上に抜けるのか注目です。
- 1.09がレジスタンスラインとして機能することを想定してショート。日足ベースでの直近安値1.08手前まで狙う。このまま1.09を上抜ける可能性も十分あるので、日足20MAの上には必ずストップを置くこと。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日は木曜日。今週もあと二日です。
それでは、今日も良い一日をお過ごしください。