
さて、今日は、EURUSD(ユーロドル)です。
EURUSDは、今月に入ってから軟調。ドル買い要因としては、新型コロナウイルス関連での有事のドル買いです。
対して、ユーロ売り要因としては、
- イタリア&ドイツの政局混迷懸念
- ドイツの景気減速、インフレ鈍化懸念
- 英国とEUの自由貿易協定(FTA)交渉難航懸念
こういったことが挙げられています。
また、結局ユーロは、ドイツの景気に大きく左右されますから、今週発表される独経済指標に注目です。
今週発表されるドイツの経済指標としては、
- 2月Ifo景況感指数(24日 18:00)
- 1月小売売上高(27日 0:00)
- 2月消費者物価指数(CPI)速報値(28日 22:00)
これらに注目です。
先週のEURUSD市場を振り返ると、金曜日は、米経済指標である2月米PMIが市場予想よりも悪く、ドル売りとなったことで、反発上昇して先週を終えています。
そんな流れの中での、今週のEURUSD。チャートを見ますと、まだまだ戻り売りを仕掛けるべしというチャートとなっています。
それでは、今週のEURUSDのトレード戦略について考えていきましょう。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.02.24【EURUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→2時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略①
・ショート戦略②
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.02.24【EURUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 1.26
- 1.2
- 1.16
- 1.05
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドとなっています。ただ、直近の足も陰線ですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向きでバンドも下向き。下降トレンドが巡航している様子を示しています。
■ローソク足は、ボリンジャーバンド、移動平均線のどの辺に位置しているか?
現在値は、ちょうど-2σに達していますね。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の足も陰線となっている
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 1.14
- 1.12
- 1.09
- 1.08
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンド。1.12を上抜けるまでは、週足では下降トレンドと定義します。
1.09を下にブレイクアウト後、1.08にタッチし、先週の足では陽線を示現しています。
このローソク足に注目してもらいたいのですが、最安値を付けながら陽線で終わっていますよね。
このローソク足は、多くの場合、反転のサインとなります。ですから、今週とかは一時的に戻すのではないかというのが私の見立てです。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。バンドは急激に広がりを見せていて、ボラティリティが高まっている様子がわかります。
現在値は、-2σを突っ切り、-2σのすぐ下にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 1.08にタッチ後、反転のローソク足示現
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 1.111
- 1.1075
- 1.1
- 1.095
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足では完全な下降トレンドです。強い下げの圧力ですね。
1.08を下に抜けましたが、売りが続かず、揉み合いとなりました。そんな中、先週金曜に弱い米経済指標が出たのをきっかけとして急上昇。反発上昇を見せました。
しかし、まだまだ買えるという状況にはありません。直近では若干上昇もしくは揉み合いが続くかもしれませんが、当分「どこで売るか」という目線で見るべきと思います。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端も下向きの寸胴型。下降トレンドが巡航している様子を表しています。
ボリンジャーバンドの-2σのバンドウォークを続けていましたが上昇し、-1σを上抜けました。現在値は、-1σとミドルバンドの間にあります。
- 日足では強い下降トレンド
- 先週末に急上昇。
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。2時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
※これまで執行足として4時間足を使っていましたが、より細かい値動きを見たいというのもあって、当分、2時間足でお伝えします。今後、4時間足に戻すかもわかりませんが、ご了承願います。
2時間足
こちらが2時間足です。

上位足の環境分析からは、やはり戻り売りを狙っていきたいところ。つまり、売り場はどこかということです。
売るポイントしては次が考えられます。
- 1.09まで戻してから1.09レジスタンスラインを背にショート
- 1.08を下に抜け、2月中旬の安値付近1.0784を下に抜けた後、ショート
では、この2つのシナリオからトレード戦略を考えていきます。
トレード戦略

ショート戦略①
【戦略】:1.09まで戻してから1.09レジスタンスラインを背にショート
【戦略の優位性】:
・月足~日足で下降トレンド
・1.09レジスタンスライン
【エントリー】:1.09で反発を確認後、ショート
【ストップ】:1.09の少し上
【ターゲット】:直近安値
まず、一つ目のショート戦略です。
1.09まで戻るのを待ってから、1.09がレジスタンスラインとして機能するかを確認後、ショートしていきます。
直近の流れに逆らった、逆張りトレードになりますので、しっかりと1.09が抵抗となることを確認後、ショートを打っていきます。
ストップは、1.09の少し上。ターゲットは、直近安値を狙っていきます。
ショート戦略②
【戦略】: 1.08を下に抜け、2月中旬の安値付近1.0784を下に抜けた後、ショート
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・1.0784ブレイクアウト
【エントリー】:1.0784を下抜けてから戻ったところをショート
【ストップ】:1.0784の少し上
【ターゲット】:未定
それでは、もう一つのショート戦略です。
1.08を下にブレイクアウトした後、さらに2月18日~20日での最安値付近1.0784を下にブレイクアウトしたのを確認後、戻り売りを狙っていきます。
つまり、直近安値をブレイクアウトをきっかけに売っていく戦略ですね。
ストップは、1.0784の少し上。ターゲットは、現時点では定まりません。その時の状況に応じて設定します。
今後の見通し
さて、ここまでEURUSDのチャート分析をしてきました。
今後の動きとしては、ここまでかなり売り込まれていましたので、若干戻す、もしくは揉み合いを想定しています。
まずは1.09まで戻したら、売れるかどうか注目です。
もちろん、1.09を上抜けてくる可能性も十分あります。1.09を上抜けると一時的な買い目線となりますね。
まあ、それは1.09を上抜けたら考えるとして、とりあえずは戻り売り目線キープです。
- 1.09まで戻したら、上に抜けないことを確認してショート。下に向かうなら、1.0784に注目。下に抜けるようなら戻り売りを狙う。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日は三連休の最終日。良い一日をお過ごしください。
それでは、また。