
さて、リスクオフによる下落が続くオセアニア通貨。新型コロナウイルスによる中国の景気後退懸念から売られています。
NZDUSD(ニュージーランドドル/米ドル)も売られていましたが、先週金曜日のニューヨーク時間に大きく上昇しました。
とはいえ、上位足は下降トレンド継続中ですので、「売り場はどこか?」という目線をキープです。
来週のNZDUSDについては、次のようなトレード戦略を立てています。

今日は、このトレード戦略の考え方や相場背景について詳しく解説していきます。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.02.23【NZDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→4時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略①
・ショート戦略②
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
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では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.02.23【NZDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 0.75
- 0.677
- 0.62
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドとなっています。0.677を上に抜けるまでは、下降トレンドと定義します。
とはいえ、0.62~0.677の間のレンジに移行してきているという状況。そして、現在、0.677から0.62へと下落する途中ですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下向きで、バンドも下向きの寸胴型。下降トレンドを示すバンドの形状となっています。
現在値は、ボリンジャーバンド-1σを突っ切り、-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 直近でも下落している
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、上から
- 0.69
- 0.67
- 0.65
- 0.643
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
俯瞰して見ると、下降とトレンドではありますが、ほぼレンジに移行していると言ってもいいでしょう。
直近では下落。0.62へ向かって下落している状況です。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、横向き。バンドも横向きとなっていて、レンジの状況を示しています。
現在値は、-1σを下抜け、-2σとの間にありますね。
- トレンドは下降トレンド
- 直近の流れは、下方向
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 0.66
- 0.6555
- 0.645
- 0.638
- 0.633
- 0.6282
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足では、下降トレンドですね。高値、安値ともに切り下げています。
直近のローソク足である先週金曜日の足を見ますと、0.633に到達後、下ヒゲを付けて陽線となっています。冒頭に言った上昇ですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドも下向きの寸胴型。下降トレンドが巡航している様子を示しています。
ボリンジャーバンド-2σにタッチし、上昇。現在-1σと-2σの間に価格があるという状況です。
- 日足では下降トレンド
- 水平線0.633&ボリンジャーバンド-2σで反発上昇
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。4時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
4時間足
こちらが4時間足です。

4時間足を見ると、4時間足の20MAでちょうど上値を止められているのがわかります。
しかし、これをきっかけとして売りを仕掛けるのもなかなか難しいものがありますので、次のタイミングがくるまで、ショートを待ちたいと考えます。
- 0.638まで戻ってきてから再下落するタイミング
- 0.633を下にブレイクアウトしてから再下落するタイミング
では、この2つのトレード戦略を解説していきます。
トレード戦略

ショート戦略①
【戦略】:0.638まで戻してからショート
【戦略の優位性】:
・月足~4時間足下降トレンド
・0.638レジスタンスライン
【エントリー】:0.638がレジスタンスラインとして機能することを確認後、ショート
【ストップ】:0.638の少し上
【ターゲット】:0.633付近
まず、一つ目のショート戦略です。
0.638がレジスタンスラインとして機能することを確認後、ショートを狙っていく戦略です。
実際にエントリーする際には、できるだけ0.638に引き付けてショートすることを意識します。
ストップは、0.638の少し上。ターゲットは、直近のサポートライン0.633です。
ショート戦略②
【戦略】: 0.633を下にブレイクアウトした後、第2波を狙うショート
【戦略の優位性】:
・月足~4時間足下降トレンド
・0.633ブレイクアウト
【エントリー】:0.633をブレイクアウトした後、0.633に引き付けてショート
【ストップ】:0.633の少し上
【ターゲット】:0.6282
次に二つ目のショートの戦略です。
0.633を下にブレイクアウトした後、0.633に引き付けてからショートを狙います。
ストップは、0.633の少し上。ターゲットは、0.6282一旦利食いを入れるのがいいと思います。
今後の見通し
さて、ここまでNZDUSDのチャート分析をしてきました。
いずれ、大きな流れとしては「下」ですので、引き続き戻りを売っていく目線になります。
今後は、市場のテーマが新型コロナウイルスの感染拡大から実際の経済への影響にテーマが移っていくと思います。
その際、中国の景気減速懸念が再燃するような経済指標やニュースが出た場合、オセアニア通貨にとっては、下落要因となりますので、まだまだ買いに行ける環境にはないと個人的には考えています。
もちろん、ここまで売ってきた人たちのショートが積み重なっているでしょうから、一時的なショートカバーは入る可能性はありますが、チャートの動きに従って、売るべき場所に来るのを待って、ローソク足の様子を観察しながら、計画通りショートを入れていきたいと思います。
- 売り目線キープ。0.638まで戻ってきたら反発の足を確認後ショート。また、0.633を下にブレイクアウトしたら、戻りをショートで狙っていく。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日は三連休の中日です。良い休日をお過ごしください。
それでは、また。