
さて、今日はAUDUSD(オーストラリアドル/米ドル)です。
先週初めに、2009年3月以来となる安値を付け、下へのチャレンジの機会が増えています。
私は、今週のAUDUSDについて、次のようなトレード戦略を立てています。

今日は、このトレード戦略の考え方や相場背景について詳しく解説していきます。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.02.16【AUDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→4時間足
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
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では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.02.16【AUDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で意識されている価格として、
- 0.805
- 0.768
- 0.734
- 0.704
- 0.67
- 0.635
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドです。20MAを上回ることなく、切り下げています。
今年に入ってから0.704&20MAの重合点タッチで落とされた後、今月に入ってからは0.67付近で抜けたり戻したりを続けている状況です。
ローソク足を見ると、今月のローソク足は小さく、ボラティリティが低いことがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は下横向きで、バンドも寸胴型の下向き。完全に下降トレンドを示す形状となっています。
現在値は、ボリンジャーバンド-1σを突っ切り、-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 今月に入ってから0.67付近で揉み合い(ボラティリティが低い)
週足
次は週足です。

週足で意識されている価格としては、
- 0.685
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドです。この下降トレンドの基準高値は、「0.704」。ここを上に抜けるようなら、日足での下降トレンドは否定されることになります。
年末に0.704付近まで上昇したものの、その後、大きく下落。1月末には、0.67を一度下に抜けたものの、再度0.67の上に戻してきました。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。バンドは広がっていて、ボラティリティが高まっている様子です。
ボリンジャーバンドの-2σを下に突っ切っていましたが、現在は少し戻して-1σと-2σの間にあります。
- トレンドはいまだ下降トレンド
- 直近では0.67を下に割ったものの、上に戻している
日足
次に日足です。

日足チャートで意識されている価格は、上から、
- 0.693
- 0.68
- 0.675
となっています。これらの価格にも水平線を引いてみましょう。
日足では、下降トレンドです。この下降トレンドの基準高値は0.675で、0.675を上に抜けてくるようなら、下降トレンドは否定されます。
0.67を2回下に割っているものの、2回ともダマシで戻ってきています。印象的なのは、ダマシで上に戻されているものの、大きく上に跳ねないところです。
通常、大きな下げがあってから、このような戻しが入る場合は、大きく上に跳ねたりするものですが、今回はそうはなっていません。
ダマシがありつつも、いまだ20MAを上抜けることもなく、下降トレンド継続中という相場環境です。
直近の流れとしては、0.67に向かう下落の最中となっています。
日足チャートで注目すべきは、上値抵抗線であるトレンドラインが引けるということです。
このトレンドラインが現在のところワークしていますので、これが今後も意識される可能性は高いと思います。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは下向き。バンドの先端は閉じ気味で直近の揉み合いが反映されています。
現在値は、-1σを上抜け、ミドルバンドと-1σの間にあります。
- 日足では下降トレンド
- 0.67で2回ブレイクアウトしたが、2回ともダマシで戻ってきた
- トレンドラインが機能している
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。4時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
4時間足
こちらが4時間足です。

エントリーしたいシナリオとしては、次の二つが挙げられます。
- 日足トレンドラインを上抜けるシナリオ
- 0.675を下抜けるシナリオ
では、この2つのシナリオからトレード戦略を考えていきます。
トレード戦略

ロング戦略
【戦略】:日足トレンドライン上抜けからの押し目買い
【戦略の優位性】:
・日足トレンドライン上抜け
・0.67サポートライン
【エントリー】:日足トレンドラインを上抜けしてから、戻しを待ってからロング
【ストップ】:0.67の少し下
【ターゲット】:0.675手前
まずは、ロングの戦略です。
日足トレンドラインを上抜けした後、押しを待ってからロングを仕掛けていきます。
0.67のサポートラインが機能することを前提としたロング戦略ですから、できるだけ0.67に引き付けてからロングを打ちたいですね。
ストップは、0.67の少し下。ターゲットは、0.675手前です。
全体的に下げ方向ですから、戻しを狙った短期トレードです。ですから、あまり値幅を狙うことができず、エントリー前にリスクリワードが十分取れるのか確認が必要です。
【戦略】: 0.67下抜けからの戻り売り
【戦略の優位性】:
・月足~日足下降トレンド
・0.67サポートライン下抜け
【エントリー】:0.67を下抜けて戻ったところをショート
【ストップ】:0.67の少し上(トレンドラインの少し上)
【ターゲット】:0.66手前
次にショートの戦略です。
0.67を下に抜けたことを根拠に戻り売りを狙っていく戦略になります。
ダマシが続いていますが、再度下に抜けることで、下落の流れに入る可能性があります。
エントリーとしては、0.67を下に抜けたことを確認し、戻りを待ってからショートを打ちます。0.67やトレンドラインに十分引き付けてからショートを打ちたいですね。
0.67とトレンドラインが重なったところまで引き付けることができれば最高です。
ストップは、0.67やトレンドラインの少し上がいいと思います。ターゲットは、0.67の下が空白地帯ですので、難しいところですが、月足の-2σ付近である0.66手前がいいのではないでしょうか。
今後の見通し
さて、ここまでAUDUSDのチャート分析をしてきました。
まず、一つ目の戦略として、日足トレンドラインを上抜けた場合、押し目買いを狙っていく戦略。
そして、もう一つが0.67を下に抜けてきた場合に戻り売りを狙っていく戦略です。
ファンダメンタル的なお話をすると、新型コロナウイルスの感染拡大のニュースによって、大きく動いてきたAUDUSDですが、徐々に耐性ができてきたのか、反応が鈍くなってきた感があります。
今後は、中国やオーストラリアの実際の経済指標に市場の注目がシフトしてくると考えています。
今週のAUDUSDは、日足のトレンドラインを上に抜けるのか、0.67を下に抜けてくるのか、この辺に注目して見ていきたいと思います。
- 日足トレンドラインを上に抜けるのか、それとも0.67を下に抜けてくるのかに注目。抜けてきたら、押し戻しを待ってからトレンドフォローで狙っていく。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、今日は日曜日です。良い休日をお過ごしください。
それでは、また。