
さて、今週に入ってからNZDUSD(ニュージーランドドル/米ドル)が大きく下げています。
ちょうどいいチャートポイントがあったことから、NZDUSDについて、次のようなトレード戦略を立てています。
今日は、このトレード戦略の考え方や相場背景について詳しく解説していきます。

本日のチャート分析の流れ
■ 2020.01.30【NZDUSD】のFXチャート分析
・月足→週足→日足→4時間足
■ トレード戦略
・戦略①(ロング戦略)
・戦略②(ショート戦略)
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.01.30【NZDUSD】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で目立つ価格としては、上から
- 0.75
- 0.677
- 0.62
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンド。高値と安値ともに切り下げています。
上値抵抗線(トレンドライン)を引くことができ、直近の足でこのトレンドラインにタッチ、下落しています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。ボリンジャーバンドの先端はやや収縮しています。現在値は、ミドルバンドと-1σの間にありますね。
- トレンドは下降トレンド
- トレンドラインタッチから下落
週足
次は週足です。

週足で目立つ価格としては、上から
- 0.69
- 0.67
- 0.65
- 0.643
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
俯瞰して見た場合、トレンドは下降トレンド。0.677を上抜けない限りは下降トレンドと定義します。
0.677&トレンドラインの重合点で下落しているのがわかります。
直近のローソク足を見ると、5本連続の陰線となっており、今年に入ってからずっと下落していることがわかります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、上向き。バンドも上向きとなっています。現在値は、ミドルバンドと+1σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 0.677&トレンドラインタッチで下落
- ここ一ヵ月間ずっと下げている
日足
次に日足です。

日足チャートを見ると、
- 0.66
- 0.6555
この2つの価格にも水平線を引くことができますので、ここにも引いてみます。
日足を見ると、下降トレンドとなっています。ミドルバンドで上値を抑えられながら、-2σを突っ切っています。
日足200EMAも下に抜けてきましたね。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドも下向きの寸胴型。下降トレンドの様相を呈しています。
現在値はちょうど-2σ付近にあります。
- 日足は下降トレンド
- 日足200EMAを下に抜けた
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。4時間足で具体的なトレードシナリオを検討していきましょう。
4時間足
こちらが4時間足です。

4時間足で見ても完全に下降トレンドです。直近は戻していて日足200EMAに向かっていますね。
- 日足200EMA
- 4時間足20MA
- 0.6555レジスタンスライン
すぐ上には、これらチャートポイントが重なっていることから、これらを一つの抵抗帯と見立てたトレード戦略が立てられそうです。
シナリオとしては、
- 抵抗帯を上に抜けていくシナリオ
- 抵抗帯で下に落とされるシナリオ
この2つのシナリオからトレード戦略を考えていきます。
トレード戦略

戦略①(ロング戦略)
【戦略】:0.6555上抜けからの押し目買い
【戦略の優位性】:
①日足200EMA上抜け
②4時間足20MA上抜け
③0.6555レジスタンスライン上抜け
【エントリー】:0.6555レジスタンスラインを上抜けた後の押し目買い
【ストップ】:日足200EMAの少し下(0.654)
【ターゲット】:0.66手前
まずは、ロングの戦略です。抵抗帯を上にブレイクアウトした後の第2波を狙っていくトレード戦略です。
0.6555のレジスタンスラインを上抜けたら、その押し目を拾います。できるだけ、レジスタンスラインに引き付けてからロングするようにします。
ストップは、日足200EMAの少し下の0.654付近。ターゲットは、日足の20MAも近づいてきていることから、0.66手前がいいでしょう。
戦略②(ショート戦略)
【戦略】:日足200EMAからのショート
【戦略の優位性】:
①月足~4時間足下降トレンド
②日足200EMA
③4時間足20MA
④0.6555レジスタンスライン
【エントリー】:日足200EMA付近から指値ショート
【ストップ】:0.6555の少し上
【ターゲット】:0.651
次にショートの戦略です。
下降トレンドの中で、抵抗帯まで戻ってからのショートを狙います。このシナリオの場合、下落要素が多いことから、日足200EMAでショートを指値で狙っていきます。
ストップは、0.6555の少し上。ターゲットは、直近安値の0.651まで狙います。
今後の見通し
さて、ここまでNZDUSDのチャート分析をしてきました。
今回は、下落要素が多いことから、一旦戻り売りを狙っていきます。もし、逆行して抵抗帯を上に抜けたら、目線を上に移してロングを狙っていく流れとなります。
- 日足200EMAで一旦ショートを狙う。仮に、逆行して0.6555を上に抜けてくるようなら、今度は上目線。押し目買いを狙っていく。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。
昨日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見でこのように発言するなど、市場の関心は新型コロナウイルスに移っています。
「新型コロナウイルスの感染拡大による影響を注意深く監視」
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長
こうなると、ネガティブニュースに大きく反応する可能性があります。つまり、有事の円買い、ドル買いです。
当然、そうなるとNZDUSDのような資源国通貨は下落という流れとなりますので、その辺も考慮に入れておく必要があるかと思います。
それでは、今日はこの辺で。 今日も最後までお読みいただきありがとうございました。