
さて、米国が中国を為替操作国を解除したとのニュースとともに、スイスを為替操作の監視リストに入れたことが伝わりました。
この監視リスト入りは、即経済制裁に繋がるというわけではありません。相手国の通貨安誘導をけん制するための一つのパフォーマンスです。実は日本もこの監視リストに入っています。
ただ、このニュースが伝わったことで、EURCHF(ユーロスイスフラン)は2017年の4月以来の安値、USDCHF(ドルスイスフラン)は2018年9月以来の安値を記録しています。
このドル安スイスフラン高の流れに乗って、現在ショートしています。

今日は、このUSDCHFのテクニカル的側面からのトレード戦略について、詳しく解説していきます。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.01.16【USDCHF】のFXチャート分析
・月足
・週足
・日足
・4時間足
■ トレード戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
『FXチャート分析』について【注意事項とよくある質問まとめ】
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.01.16【USDCHF】FXチャート分析
月足
まずは月足から見ていきましょう。

月足で目立つ価格としては、上から
- 1.033
- 1.000
- 0.955
- 0.92
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドはレンジです。ボリンジャーバンドの±2σを行ったり来たりしています。
2011年の8月に付けた安値から下値抵抗線を引くことができましたが、直近の足でこれを下に割っています。さらに下を目指すローソク足の形状ですね。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。ボリンジャーバンドの先端は広がっています。
ボラティリティが低下していましたが、直近の下げによってこのような形状となっているようです。現在値は、バンドの-2σを突っ切っていますね。
- トレンドはレンジ
- トレンドラインを下に割ってきた
- 更に下へ目指しそうなローソク足の形状
週足
次は週足です。

週足で目立つ価格としては、上から
- 0.985
- 0.97
- 0.945
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
トレンドは下降トレンドですね。0.97のブレイクラインを下に割り、0.955を目指し下落しています。
このところ、陰線続きで強い下落圧力ですね。まだまだ落ちそうなローソク足の形状です。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、やや下向き。ボリンジャーバンドの先端は広がっています。ボラティリティが高まっているのがわかります。
現在値は、-2σと-3σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 陰線続きで強い下落圧力
日足
次に日足です。

日足チャートを見ると、0.98にも水平線を引くことができますので、ここにも引いてみます。
日足で見ると、完全なる下落トレンドとなっています。戻しを作りながらも下落を続けています。
通常であれば、0.97が節目となりレジスタンス、サポートとして機能するはずなのですが、このラインを無視するように上下に動き、最終的に月足で引いたトレンドラインがレジスタンスとして機能し、上値をブロック。0.97の下へ落ちていった格好です。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、完全に下向き。バンドは下向きの寸胴型。下降トレンドが巡航している状況を表しています。
現在値は-2σにタッチしているところです。
- 日足は完全に下降トレンド
- 0.97付近の揉み合いの末に下落。
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。次に4時間足を見てみましょう。
4時間足
こちらが4時間足です。

このチャートに図示しているとおり、0.97をブレイクアウトした後、ショートしています。
ショートエントリーのトレード戦略は次のとおりです。
トレード戦略

ショート戦略
【戦略】:0.97ブレイクアウト後のショート
【戦略の優位性】:
①月足トレンドライン下抜け
②週足・日足下降トレンド
③0.97付近の揉み合いの末下落
【エントリー】:0.97を下に割ってからのショート
【ストップ】:0.972付近
【ターゲット】:0.955手前
0.97を最終的に下に割ってきたことで、さらに下落すると判断し、ショートしました。
実通常であれば、ブレイクアウト後の戻しを待ってからショートするのですが、今回は、0.97付近のダマシが連発した後であったことから戻さずに落ちる可能性が高いと判断したため、リスクを取った上でショートしました。
ストップは、4時間足の戻し高値の0.972付近。ターゲットは、週足で引いた安値0.955とします。
今後の見通し
さて、ここまでUSDCHFのチャート分析をしてきました。このまま、素直に0.955まで下落を続けてくれるか注目ですね。
- 0.97を最終的に下に切ってきたので、ショート。週足で引いた安値0.955まで引っ張る。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
現在、USDCHFの他に、
- USDJPY
- GBPUSD
- NZDUSD
これら通貨ペアチャートも見ていますが、ボラティリティが低くてあまり動きませんね。今日の動きに期待です。
では、良い一日をお過ごしください。