
さて、昨日、中東情勢のリスク回避の動きが強まり、円以外の通貨でドル買いが一気に進みました。
これを受けて今日はEURUSD(ユーロドル)のトレード戦略&今後の見通しについて解説していきます。
本日のチャート分析の流れ
■ 2020.01.04【EURUSD】のFXチャート分析
・週足チャート分析
・日足チャート分析
・4時間足チャート分析
■ トレード戦略
・ロング戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
『FXチャート分析』について【注意事項とよくある質問まとめ】
では、早速チャートを見ていきましょう。
2020.01.04【EURUSD】FXチャート分析
まずは週足から見ていきましょう。
週足


週足で目立つ価格としては、上から
- 1.145
- 1.13
- 1.12
- 1.1
- 1.09
があります。まずはここに水平線を引きましょう。
週足を俯瞰して見ると、下降トレンド中のレンジになっていますね。
そして、直近の足を見ると、1.12を上抜けるかと見せかけて、長い上ヒゲを付けて1.12レジスタンスラインの中に収まっています。1.1~1.12のレンジ内を行ったり来たりする状況が続いています。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、横向き。ボリンジャーバンドの先端は横向きの寸胴型。レンジである状況を表しています。
現在値は、-2σの下。-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド中のレンジ
- 1.12がレジスタンスラインとして機能している
日足
次に日足です。

日足チャートを見ると、
- 1.1165
- 1.11
この2つの価格にも水平線を引くことができますので、ここにも引いてみます。
日足を見ると、一応上昇トレンドとなっています。ただ、割と深い押しが入りながら上昇しているという感じです。
昨日のローソク足を見ると、大きく下落したものの、ミドルバンド(MA20)に支えられ、上昇。最終的に日足200EMAに支えられる格好となっています。
現在値は、ボリンジャーバンドの+1σ付近にあります。
- 日足は弱さが見える上昇トレンド
- 日足のミドルがサポートとして機能している。
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。4時間足でさらに詳しく見ていきましょう。
4時間足

4時間足ではこのようなチャートになっています。
4時間足を見ると、週足で引いた1.12を起点としたトレード戦略が立てられそうです。
- 上へ行くシナリオ(1.12を越えていくならロング)
- 下へ行くシナリオ(1.12を越えられないようならショート)
それでは、2つのシナリオについて、詳しく見ていきましょう。
トレード戦略

戦略①(ロング戦略)
【戦略】:1.12レジスタンスライン上抜けからの押し目買い
【戦略の優位性】:
①週足レンジブレイクアウト
②日足上昇トレンド
③日足20MA反発
【エントリー】:1.12レジスタンスラインを上抜けた後の押し目買い
【ストップ】:1.12の少し下
【ターゲット】:1.13
まずは、ロングの戦略です。
週足のレンジブレイクアウトからの第2波を狙うトレードです。
1.12のレジスタンスラインを上抜けたら、その押し目を拾います。その際、できるだけ、1.12に引きつけてロングを狙いたいですね。
ストップは、ブレイクラインである1.12の少し下となります。ターゲットは、週足で引いた水平線の1.13円付近を狙います。
戦略②(ショート戦略)
【戦略】:1.12レジスタンスラインを背にしたショート
【戦略の優位性】:
①週足レンジ上限
②週足+2σ反発
③4時間足20MA
【エントリー】:1.12レジスタンスラインが効いていることを確認してショート
【ストップ】:1.12の少し上
【ターゲット】:1.11
次にショートの戦略です。
週足のレンジ上限からのショートです。1.12がレジスタンスラインとして機能していることを確認できたらショートエントリーしていきます。
ちょうど4時間足の20MAが上から覆い被さってきていますので、これを一つのタイミングにできるかもしれません。
ストップは、トレード根拠となる1.12の少し上。ターゲットは、日足で引いた1.1付近を目指します。
今後の見通し
来週は、中東情勢の緊迫化のニュースで、大きくドルや円が買われる場面もあるかもしれません。
EURUSDチャートを見る限り、攻めやすいのは、上方向です。あまり抵抗もありませんから、1.12を抜けると素直に上げていきそうです。
それに対し、下方向は抵抗が多く攻めづらい印象。
ただ、週足ではレンジで+2σ付近、レジスタンスラインの1.12という反発要素がありますから、レンジ継続を前提とすれば売り場となっていることも確かです。
ショートのタイミングを取るのが難しいかもしれませんが、長期足ではレンジ上限であることを頭に入れておくべきかと思います。
- 週足レンジ上限の1.12を上に抜けるのか、それとも下に戻されるのか注目。来週は中東情勢のニュースで大きく動く可能性もあるので注意。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
では、今日はこの辺で。