おはようございます。五十嵐です。
さて、先週のビックイベントを経過し、大きくポンドが買われました。
クリスマスも近づいていて、そろそろ市場の商いも薄くなるファンダメンタルズ要素もありますが、チャートを見ながらトレード戦略を練っていきたいと思います。
今日は、EURGBPのトレード戦略&今後の見通しです。
本日のチャート分析の流れ
■ 2019.12.17【EURGBP】のFXチャート分析
・週足チャート分析
・日足チャート分析
・4時間足チャート分析
■ トレード戦略
・ショート戦略
■ 今後の見通し
※当ブログのチャート分析を初めてご覧になる方は、目的や注意事項について、下記にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
では、早速チャートを見ていきましょう。
2019.12.17【EURGBP】FXチャート分析
まずは週足から見ていきましょう。
週足

週足で目立つ価格としては、上から
- 0.93
- 0.905
- 0.866
- 0.85
- 0.837
があります。
まずはここに水平ラインを引きましょう。
トレンドは完全なる下降トレンドで、下げがかなりきついですね。今年8月からずっと下げ続けています。
この急激な下降トレンドに対して、上値抵抗線を引くことができます。このラインで上値を抑えられながら、下落しています。
仮に、この下降トレンドが転換するポイントを探すとなれば、0.866でしょうか。このポイントを上に抜けるまでは下降トレンドと判断します。
ローソク足の一本一本を見ても、しっかりとした実体のあるローソク足でボラティリティも十分にあります。
ボリンジャーバンドのミドルバンド(20MA)は、下向き。バンドの先端は下向きの寸胴型。
ボリンジャーバンドの-1σに上値を抑えられながら下降する、下落圧力が強い下降トレンドの特徴が表れていますね。
現在値は、ボリンジャーバンドの-1σと-2σの間にあります。
- トレンドは下降トレンド
- 上値抵抗線が機能している
- -1σに上値を抑えられながら下落している
日足
次に日足です。

日足チャートを見ると、
- 0.8587
この価格にも水平ラインを引くことができますので、ここにも引いてみます。
日足を見ても完全な下降トレンドですね。
先週は、ビックイベントを終え、大きなローソク足で0.837サポートラインをブレイクアウトしてきました。
ボリンジャーバンドの-3σまで突っ切り、その後、ショートカバーが入りました。最終的に長い下ヒゲを付け、週を終えています。
昨日の週明け月曜日は、この下へのブレイクアウトを調整するかのようにもみ合いとなって終わっています。
ボリンジャーバンドのミドルバンドは、下向き。バンドの先端は広がり、ボラティリティが高まったことがわかります。
現在値はボリンジャーバンドの-2σ付近にあります。
- 日足も下降トレンド
- 先週の大きなブレイクアウトで-3σにタッチ後、調整が入っている
以上、週足、日足から全体的な相場環境を把握してきました。4時間足でさらに詳しく見ていきましょう。
4時間足

4時間足ではこのようなチャートとなっています。
週足、日足と見てきましたが、逆張りでロングはしづらい状況にあります。なぜなら、0.837のレジスタンスラインを上に抜けたあたりから逆張りしても、すぐ上には週足チャートで引いたトレンドラインがあり、十分なリスクリワードが得られないと思うからです。
やはり、本線は下。ショート戦略を考えてみます。
トレード戦略
ショート戦略
【戦略】:サポートラインブレイクアウトからの第2波エントリー。
【戦略の優位性】:
①週足・日足下降トレンド
②0.837サポートラインブレイクアウト
③日足20MA接近
④4時間足下値抵抗線ブレイクアウト
【エントリー】:4時間足で引いた下値抵抗線をブレイクした足の次足でショート
【ストップ】:0.84
【ターゲット】:0.81
0.837のサポートラインを先週ブレイクアウトしました。
サポートラインを下にブレイクアウトすると、その後再度下へ落ちやすい環境となります。この特性を生かしてブレイクアウト後の第2波を狙っていくショート戦略です。
下へ落ちる要素としては、週足と日足が下降トレンドであること。0.837のサポートラインを下に抜けてきたこと。さらに、日足での20MAが接近していることなどがあります。
また、ショートのタイミングを計るために4時間足ベースでの下値抵抗線ブレイクを採用します。
現在、このラインが4時間足ベースで機能しているので、これを下にブレイクしたら、再度下への圧力がかかりやすい環境となると考えるからです。
具体的なエントリーのタイミングとしては、4時間足の下値抵抗線を下へブレイクアウトした次足でショートします。
ストップは戻し高値の少し上の0.84。ターゲットはとりあえず0.81。とりあえずというのは、目安となるラインがちょっと見つからないからです。ここまで落ちたらいいなという希望も入ったターゲットですね。
今後の見通し
さて、ここまでEURGBPのテクニカル分析からトレード戦略を考えてきました。
しかし、一方でファンダメンタル側面から見ると、「本当にまだ下げるの?」という気持ちもあります。
というのも、先週は英総選挙や米中の貿易制裁の行方など大きなイベントが続いた週でした。この2つのビックイベントを消化し、今週から市場はクリスマス・年末モードに入っている可能性があります。
ですから、EURGBPについてはここまで大きく売り込まれていますから、ショートポジションが消化され、緩やかに上昇もしくはもみ合いに終始する可能性もあると見ています。
「改めて下がるの?」と言われるとちょっと懐疑なのが正直な所です。
とはいえ、これは想像の域を出ませんから、チャートの動きが想定どおりになったら素直にショートしていきたいと考えていますが、注目したいのはブレイクの仕方です。
前述したとおり、市場の商いが薄い可能性がありますから、ある程度しっかりとしたブレイクアウトのサインを見ていきたいと考えています。
- 先週抜けたブレイクアウトの第2波エントリーを狙う。ただし、タイミングを計るためのブレイクアウトの仕方には要注意。
以上、今日のチャートの分析&今後の見通しでした。
何かしらトレードの参考になれば幸いです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!