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ダウ理論で明確なトレンド分析!正しいチャートの読み方

トレンドに乗りたいのに、全然値が伸びない・・・

トレンドフォローで入っているはずなのに、いつも相場と逆行してしまう・・・なんでいつも波に乗りきれないんだろう?

あなたはこんな状況に陥ってはいませんか?

テクニカル分析は、トレンドを把握するところから始まります。トレードプランを作るためには、まずはトレンドを把握し、どの波のどの部分を捉えるのかを決める必要があります。

冒頭のような状況の原因は、相場のトレンドそのものをそもそも見誤っていることにあるのかもしれません。

トレンドの把握は、まさにトレードスキルの根幹と言えます。

自分の中で「トレンドとは何か?」を明確に定義できていなければ、判断に迷いがでますし、トレードによって異なる判断をしてしまいます。

この記事では、ダウ理論を使って明確にトレンドを定義する方法をご紹介します。

最後まで読んでもらうことで、トレンドを把握するための明確なルールを自分の中で作ることができるようになるはずです。

自分なりのルールを持つことが、トレードの「一貫性」と「継続性」を持つ重要な第一歩となります。

ルールを持つことで、迷わず、一貫性を持つことができます。明確だからこそ、継続して毎回同じトレード判断を下せるのです。

ぜひ、最後までお付き合いください。

1.トレンドを認識するための3つの前提知識

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まず、トレンドを認識するために3つ知っていただきたいことがあります。

  • 「メジャートレンド」の存在
  • トレンドを定義する目的
  • 長期足は短期足を支配する

この3つです。一つずつ説明していきます。

「メジャートレンド」の存在

為替相場は、数ある相場の中でもトレンドが一旦発生すると継続する傾向が強い相場です。

そのため、トレンドの継続性を利用した順張り、つまりトレンドフォローがトレードの基本戦略になります。

価格は、波のように上下に揺れながら推移しますが、最終的には大きな流れの方向へ収斂していきます。

この大きな流れを把握し、その方向にエントリーしていくのがトレンドフォローになります。

そして、この相場の大きな流れは、”メジャートレンド”と呼ばれます。

メジャートレンドは、ファンダメンタルがそのメジャートレンドの発生源となっている場合が多く、そのファンダメンタルの根本的な変化が起こるまでは、その傾向が継続しやすいという特徴があります。

「メジャートレンドは、基本的に継続する」この前提を踏まえた上で、メジャートレンドを把握することがトレンドフォローにとってのキモになります。

メジャートレンドの発生源となるのは、FRBによる米金利の利上げ、日銀の追加緩和など大きな金利政策の変化などがそれにあたります。

トレンドを定義する目的

トレンドを分類すると、大きく分けて3つあります。

  • 上昇トレンド
  • 下降トレンド
  • レンジ(トレンドレス)

この3つです。

トレンドを定義することは、”相場をシンプルにし、目線を固定させる” という重要な目的があります。

トレードプランを立てる際、買いが有利か、売りが有利かを把握し、攻めるべき方向性をまずは決めなければなりません。

どんな優秀な手法を使ったとしても、狙うべき方向が間違っていれば、当然安定して勝つことはできません。

相場は、人間の思考と感情の集合体です。そして、まるで生き物であるかのような振る舞いをします。

「そんな複雑なものの動きを、たった3つに分類することに意味があるのか」と思うかもしれませんが、これは、無理にでも分類してしまうことで、相場が持つ情報量を少なくし、人が判断しやすいようにする試みなのです。

長期足は短期足を支配する

同じ通貨ペアでも、それぞれの時間軸で発生しているトレンドは異なります。

例えば、4時間足では上昇トレンドでも、5分足を見ると下降トレンドなんてことは普通にあります。

「長期足では上昇トレンド、短期足では下降トレンド。どちらのトレンドに乗ればいいのかわからない・・・」

これがトレード判断を難しくしている原因の一つです。

「トレンドに乗るべし」と言われても、どちらのトレンドに乗ればいいのかわからないわけです。

ただ、そのとき思い出してもらいたいのが、”長期足は短期足を支配する”という相場の大原則です。

相場の世界では、週足や日足などの長期足の売りと買いの攻防を「国と国の戦争」、30分足、5分足など短期足の攻防を「街のチンピラのケンカ」に例えたりします。

これは、短期足の動きは、長期足にとってみては、些細な街のケンカに過ぎないということです。

短期足は、長期足の動きに最終的には収斂されていくという前提で相場を見ていくことが重要です。

2.ダウ理論によるトレンド分析

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さて、これら3つの前提知識を踏まえ、ダウ理論でトレンドを分析していくわけですが、その前にダウ理論が何なのかを説明しましょう。

2-1 ダウ理論とは?

ダウ理論(Dow Theory)とは、チャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価するための理論である。

wikipedia

ダウ理論は提唱されてから100年以上も経っているのですが、今でもチャート分析の世界では重要視されています。

なぜ、今でも重要視されるのでしょう?

それは、今でもダウ理論をルーツとする多くの分析法が使われていて、テクニカル分析の元祖と考えられているからです。

そして、ITの進歩とともに、複雑かつ優れたテクニカル指標が大量に生み出されている今日においてもなお、ダウ理論が相場の動きをよく捉えたものだからです。

ダウ理論については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、後で読んでみてください。

図解!ダウ理論を駆使した重要な11のチャートパターン

2-2 ダウ理論によるトレンド分析

さて、いよいよダウ理論の中身の説明に入っていきます。ダウ理論には、次の6つの基本法則があります。

  1. 平均はすべての事象を織り込む
  2. トレンドには3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する

この記事は、ダウ理論によってトレンドを分析することを目的としているため、基本原則は紹介に留めて先に進めます。

2-2-1 ダウ理論のトレンドの定義

ダウ理論上のトレンドの定義がこちらです。

ダウの定義によれば、連続する高値、安値のおのおのがその前の高値、安値より上である限り、アップ・トレンドが存在するとされる。言いかえると、アップ・トレンドは、上昇を続ける山と谷のパターンで形成されなければならない。ダウン・トレンドは、反対に下降する山と谷を連続に形成する。

先物市場のテクニカル分析 ジョン J.マーフィー

ちょっとわかりにくいでしょうか?

整理すると、ダウ理論でいうトレンドの定義は、

連続する高値と安値それぞれがその前の高値と安値より上となっている限りは上昇トレンド」

連続する高値と安値それぞれがその前の高値と安値より下となっている限りは下降トレンド」

だということです。

2-2-2 トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する

トレンドを定義できれば、必然的にトレンドの崩壊も定義できます。

ダウ理論では、トレンドが発生したら、そのトレンドはそのまま続くことを前提としているので、転換のサインが出るまではトレンドが続いていると考えます。

下の図を見てください。これは、ダウ理論でいう上昇トレンドです。

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ポイントは、③の安値から②のブレイクポイントを上抜けると、ダウ理論上の上昇トレンドが確定するという点です。

先ほどのトレンドの定義を思い出してください。

連続する高値と安値それぞれがその前の高値と安値より上となっている限りは上昇トレンドでしたね。

多くのトレーダーは、ここで上昇トレンドと判断し、相場を見る目線は上目線となります。

もう一度チャートで確認してみましょう。下のチャートを見てください。

高値が切り上がり、安値が切り上がっているのがわかるでしょうか。これが上昇トレンドです。

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では、次に下降トレンドを見ていきましょう。下のチャートを見てください。

dowtheory-downtrend

ポイントは、③の高値から②のブレイクポイントを下抜けると、下降トレンドが確定する点です。

ダウの下降トレンドの定義を思い出してみましょう。

連続する高値と安値それぞれがその前の高値と安値より下となっている限りは下降トレンドでしたね。

ここで多くのトレーダーは、下降トレンドと判断し、目線は下目線となります。

実際のチャートで下降トレンドを見ていきましょう。高値と安値がともに前回のそれよりも下がっています。これが下降トレンドです。

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上昇トレンドと下降トレンドの両方を見てきましたが、ローソク足を一つの面で見ると、上昇トレンドでは陰線の総面積よりも陽線の総面積が大きいということが言えると思います。

これは買いポジションを持っていたほうが勝ちやすいということです。下降トレンドはその逆です。

だから、上昇トレンドは、買いに優位性があり、下降トレンドは、売りに優位性がある。これがトレンドフォロー戦略の核となる考え方です。

3.高値と安値の定義

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ダウ理論によって、トレンドを把握する方法を見てきました。

高値と安値がともに上がっているのなら上昇トレンド、下がっているのなら下降トレンドでした。

つまり、ダウ理論によるトレンドの把握というのは、チャートの高値と安値を把握することです。

ですから、高値と安値をしっかりと定義しておく必要があります。これに関連してここであなたに一つ問題を出したいと思います。

次の図の⑤のポイントでは、まだ上昇トレンドですか?
それとも下降トレンドに転換していますか?

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どうでしょう?

結論から言うと、⑤の時点ではまだ下降トレンドではありません。

もし、下降トレンドと思ったのなら、それは③を「安値」と定義したからでしょう。

確かに③を「安値」と定義すれば、⑤の時点で安値を切り下げ、②→④で高値も切り下げ、下降トレンドの定義に合致します。

しかし、③は「安値」ではありません。

なぜなら、この上昇トレンドの安値は①のままだからです。

高値安値は、「その後、新値更新をしているかどうか」で決まります。つまり、新値更新していない限り、高値安値と定義できないのです。

③は、④で上値を更新できなかったためまだ安値と定義できません。ですから、上昇トレンドの基準は、あくまでも新値更新をした最後の安値の①となります。

①を切るまでは上昇トレンドであり、上目線は変えてはいけないのです。uptrend-answer

4.トレンドの継続性

トレンドが強ければ、相場は逆行しづらい環境にあると言えます。

つまり、トレンドの強さを推し量ることができれば、トレンドフォローでの勝率を高めることができるということです。

もちろん、トレンドが継続するのか、それとも転換するのか、それを完全には言い当てることはできません。

しかし、トレンドの形状からある程度推測することはできます。

実はトレンドの強さは、相場のボラティリティと密接に関係しています。

同じ上昇トレンドでも、ボラティリティが高いトレンドと低いトレンドでは、継続性つまり「トレンドの強さ」に違いが出てくるのです。

一番強いトレンドは、ボラティリティが適度に低いトレンドです

下のチャートを見てください。

段々に階段と上るようにゆっくりと上昇しているのがわかるでしょうか。一つ一つのローソク足はそれほど大きくはないですが、じわじわと上昇しています。

keizoku-trend

これは、

  • 一気に買い決済が出ていない
  • 一気に売りの損切りが出ていない

ことを示しています。

「じわじわと上げる(下げる)」これが強くて継続性のあるトレンドです。

このチャートの場合、押しも浅く、再上昇しやすい。そしてタイミングを取りやすいので、トレンドフォローを狙うのに適したトレンドと言えるでしょう。

しっかりとした出来高が発生している場合に多いチャートです。

では、次に下のチャートを見てください。

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これが、逆に継続性がない、トレンドフォローに向かないトレンドです。

このチャートは、俯瞰して見ると少しずつ上昇してはいますが、深い押しが入っています。これは、一気に買い上げられ、その後、買いが続いていない状況を示しています。

このように深い押しが発生するようでは、タイミングが取りづらく、トレンドフォローにはどうしても向きません。

十分な出来高が発生していないトレンドの転換期でよく見られるチャートです。

トレンドの方向性だけではなく、チャートの形状からトレンドの強さを推し量ることができれば、より精度の高いトレードをすることができます。

5.まとめ

この記事では、

  • トレンドを認識するための3つの前提知識
    ・「メジャートレンド」の存在
    ・トレンドを定義する目的
    ・長期足は短期足を支配する
  • ダウ理論で重要な2つのこと
    ・ダウ理論のトレンドの定義
    ・トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する
  • 高値と安値を明確に定義する
  • トレンドの継続性をチャートから読み取る

といったことを解説してきました。

トレンドについて、とても重要なことをまとめていますので、ぜひ何度も読み込んでみてください。

しっかりと腑に落としてもらえば、明確にトレンドを定義することができ、一貫性のあるトレードができるようになるはずです。

トレードルールを持つことが、「一貫性」と「継続性」を持つための重要な一歩になります。

ルールを持つことで、悩まないし、迷わない。毎回同じトレード判断を下すことができるようになります。一貫性があるからこそ、結果を検証でき、改善を行うことができます。

トレードのすべては、明確なルールを自分の中に作ることから始まるのです。

漫然と本を読んでトレードの知識を増やすだけではなく、ぜひ自分のトレードルールを作るという明確な意識を持って勉強を続けてみてください。

参考になれば幸いです。

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