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最強のノート術!「超」実践的なメモの取り方

メモをもっとうまく使いたい・・・

あなたはこんなことを考えていませんか?

ビジネスパーソンにとって、「学ぶ」ことは仕事の一部。業務のために資料を読み込んだり、自らの成長のために本を読んだり、日々膨大なインプット情報に晒されます。

そんな膨大な情報を処理するため、「メモ」はとても重要なツールになります。

しかし、多くの人は「何を」インプットするかは重視しますが、「どうメモを取るか」は案外気にしません。

メモの取り方なんて学校はもちろん、誰も教えてくれませんから、あなたもこれまで自己流でやってきたことでしょう。当然、「どうメモを取るか」というルールも持っていないと思います。

メモのルールがないと、後で読み返しても、ごちゃごちゃしてよくわからなかったり、メモを実際の行動に繋げることができなかったりします。

ノート見返しても理解しやすく、実際の行動に繋げるためには、人の学習のプロセスを理解し、明確なメモのルールを持つ必要があります。

ここでは、私が実践しているノート術をお伝えしていきます。これは、記録というメモの目的を果たすだけではなく、アイデアをしっかりと行動に移すことができるメモの取り方です。

自分なりのメモのルールを確立し、メモの取り方が変われば、新たなアイデアが生まれやすくなり、あなたの行動はこれまでとは全く違ったものになるはずです。

行動が変われば、これまででは考えられなかった結果を手に入れることだって可能になります。

何も難しい方法ではありませんから、あなたも今日から実践することができます。

ぜひ最後までお付き合いください。

「学ぶ」ことに対する勘違い

具体的なノート術をご紹介する前に、人の学習のプロセスについて、少しお話ししたいと思います。

なぜ、最初にこのお話をするのかというと、いくらノート術、メモの取り方を学んだとしても、この学習プロセスを理解していなければ、その威力は半減してしまうからです。

人は、

  1. 学ぶ
  2. 考える
  3. 行動する

この3つのプロセスを経て学習します。

もしかして、あなたは「①学ぶ」で学習は終了していると思ったかもしれません。しかし、後述しますが 「②考える」と「③行動する」がないと、人は学習することができません。

多くの人は「①学ぶ」で終わってしまい、「②考える」と「③行動する」ができていないように思います。

これには、ある「思い込み」が強く影響しています。それは、「知識を取り込む」という思い込みです。

「知識を取り込む」というと、言葉どおり、自分にはない知識が自分の外に存在していて、それを取り込むことで成功する、知ることでうまくいく、解決するというイメージを持ってしまいがちです。

しかし、実はこれは幻想です。多くの人は大量のインプット情報を集め、それを必死で自分の頭にコピーしようとします。

自分の知らない情報を「知る」ことで頭が良くなる。成功の秘密を「知る」ことで、自分は成功できると思い込んでいるのです。

ただ、この考えは2つの意味で決定的に間違っています。

①知ること=成功ではない

まず一つ目は、知ることと成功することは直接的には結びつかないことです。

人は、「知る」ことで、自己成長を果たし、成功できると考えがちです。確かに、これは論理としては正しいでしょう。しかし、あくまでも知識が欠けていた場合にのみ当てはまる公式です。

これには、恐らく、これまでの学校教育が強く影響していると思います。学校のテストでは、特定の範囲の中で記憶力を競い合います。その記憶力競争で勝てれば成功、そうでなければ失敗となります。

しかし、これは所詮学校のテストの話。ビジネスなど現実社会で起こる問題はそう単純ではありません。知識が欠けていることで問題が生じているケースはむしろ稀で、多くの場合、根本的原因は他にあり、それに対して適切な行動をすることが求められます。

「知る」ことも大切ですが、それで全てが解決するわけではありません。実際には、「行動」が伴っていないと現実には何の解決にもならないことの方が多いのです。

②学習はネットワークを作ること

二つ目は、学習とはネットワークを作ることだということです。

よくパソコンは人間の脳をイメージして作られたものだと言われますが、似ているというだけで、同じ構造にはなっていません。

講師の話を聴いたり、本を読んだり外部情報を頭に押し込もうとしても、パソコンのようにコピー&ドロップしてデータが頭の中に入るなんてことはありません。

外部から情報をそのままコピーするという受動的なアプローチでは、頭の中に入らないのです。

人の記憶は、樹形図のようなネットワーク上に作られ、記憶はニューロンが発火することで蘇ります。

ネットワークとは、繋がりであり関係性です。つまり、情報を単に受け取るだけではなく、自分が持っている既知の情報と新しい情報がどういう関係にあるのかを理解し、繋げる必要があるのです。

その関係が多ければ多いほどその分野について詳しい、専門的であるということになります。

関係をより多く持つためには、情報に意味を見出すことが重要です。

私達は英語とイタリア語であれば、英語の方がより馴染みがあると思います。恐らく、同じレベルから学ぶとしても、英語の方が早く覚えられるでしょう。

なぜなら、英語の方が通常私達が使う言葉として、多く取り入れられ、馴染みがあるからです。馴染みがあるからこそ、関係性を構築しやすく、記憶しやすいわけです。

学生時代に英単語を暗記していた自分を思い出してみてください。

語呂合わせしたり、自作のストーリーを絡ませたりして、何とか覚えようとしたことはありませんでしたか?

意味をもたないアルファベットの羅列を覚えるよりもずっと記憶しやすかったはずです。意味を見出すことで、既知の情報と繋げることができ、ネットワークを作りやすくなります。

私達の脳は、決してハードディスクのように、情報を蓄積するという単純な構造にはなっていません。

人の学習は、意味を見出し、ネットワークを築くという脳の能動的な行動です。ただ見るだけ、聴くだけのように意味の理解もしようとしない受動的な行動では、何も学べないし、その情報を活用することはできません。

「意味」を見出す重要性

生徒が先生の書いた黒板の文字をそのままノートに写すという姿。よくある学生の授業風景ですが、あなたもこれまで疑いもなくやってきたことでしょう。

確かに、黒板の文字を必死に書き写す生徒の姿は、授業に没頭しているように見えます。

しかし、そのノートを一週間後に見返すと、「内容を全然覚えていない」なんてことはありませんでしたか?

先程、お伝えしたように、学習には「意味」が重要になります。「意味」を理解するためには、自分の頭で考えるパートをしっかりと挟む必要があるのです。

つまり、「黒板を見る→黒板に書いてあることを書く」から「黒板を見る→意味を考える→自分の言葉で書く」に変える。これが、真に「考える」、「行動する」ということです。

脳は、常に省エネしようと思考停止になろうとします。だからこそ、学習する際には、意味を理解しようと強く意識する必要があるのです。

メモを取る際には、図や絵を描いたり矢印を書いたりとなるべく視覚化・簡略化させるとより効果的です。なぜなら、これが情報に意味を持たせることに繋がるからです。

情報に意味持たせることで、記憶しやすくなるだけではなく、情報を応用することができるようになります。

例えば、カレーを作るとして、じゃがいもが家になかったらどうするでしょうか?恐らく、他の野菜で何とかしようとするはずです。

しかし、どんな野菜でもカレーに合うわけではありません。きゅうりやもやしなどは、恐らくカレーには合わないでしょう。

応用できるかどうかは、カレーそのものを理解し、じゃがいも、きゅうり、もやしがどんな野菜であるかを理解しているか、つまり、意味を理解できているかがが重要になるのです。

能動的に「学習」せよ

意味を見出すためには、能動的に学習することが効果的です。

問いに答える、説明する、手を動かすなど、行動することで学習効果が格段に上がるという研究結果があります。

人は自分が持っている情報を能動的に形にするプロセスを経て、知識を習得するのです。

例えば、本の一文をマーカー引いて終わりではなく、その部分について考察し、自分なりの考えをメモに書くという行動をすることで、頭に残りやすくなります。

さらに、本の内容を人に説明することで、相手にうまく伝わるように自分なりに情報を整理し、統合するということが自然と脳内で行われますから、より頭に残りやすくなります。

人は、学習に能動的な行動を加えることで、より長い期間記憶することができるようになるのです。

学習にとって大切なのは、ただ板書を書き写すような受動的な行動ではなく、 問いに答える、説明する、手を動かすといった能動的な行動をすることです。

おすすめノート術

あなたも学生時代を通じて、ノートにメモを散々取ってきたと思いますが、メモの取り方を習う機会なんてなかったのではないでしょうか?

ですから、これまで黒板(ホワイトボード)に書いていることをノートに丸写ししたり、ひたすら蛍光ペンでカラフルにノートをつけてきたかもしれません。

しかし、自由にメモを取っていると、ノートが見返してもよくわからないとか、ごちゃごちゃ散らかっていて見にくくなったりします。

これは、部屋を片付けられないのとよく似ています。部屋をきれいに保つ極意は、物を増やさないことと物の定位置を決めておくことです。

これは、ノートも同じで、余計な情報を書かず、書く場所を決めておくことで、見やすく、理解しやすい整理されたノートになるのです。

では、いよいよ私が実践しているノート術をご紹介します。

これは、有名ですので、もしかして聞いたことがあるかもしれませんが、「コーネル式ノート術」というノートの取り方があります。

コーネル式ノート術

ノートを仕切って使うこのノート術は、現在、アメリカの有名大学、研究機関でも導入されているメソッドです。

役割を持った領域に整理しながら書き込んでいくことで、学習効率を高めるとともに復習も簡単にできるノートを作ることができます。

一般的に、キュー、サマリーの幅は2~2.5インチ(5~6cm程度)とされていますが、これはあくまで目安ですから、自分のノートのサイズに合わせて最適な幅を設定してください。

「コーネル式ノート」と検索すれば、最初から領域が仕切られたノートも市販されていますので、それを購入するのもいいでしょう。

コーネル式ノート術では、3つの領域にそれぞれの役割を持たせ、書き込んでいきます。それぞれの領域の役割と書き方について説明していきましょう。

cornellnotebook

ノート(Note)

ノート欄には、講義の内容を書きます。ポイントは「箇条書き」と「余白」です。

箇条書きにすることで、情報を整理できますし、余白を残しておくことで、後で関連事項を書き加えることができます。

多くの人は、どうしても書くことに夢中になります。例えば、セミナーであれば講師が書いた板書をそのまま書き移して、セミナー後にそのノートで改めて勉強しようとします。

あなたも経験があると思いますが、セミナー後に改めて勉強することはありません。ですから、本来、セミナー中にこそ集中して勉強する必要があるのです。

そのためにも「書く」という行為を最低限に留めることが大切になります。

そうすることで、話の内容に集中し、考える余裕が生まれます。たくさんノートに書き込んでいると、勉強した気になりますが、それは所詮気がするだけです。その固定観念からまずは離れることです。

ただ書き写したことは、人は覚えられません。それは、自分の言葉で記録していないからです。

自分で取捨選択した情報でないから、記憶に残らないし、余計な情報も書いてしまうのです。そして、書くのに忙しくては、講義を十分に聴くことができません。

ここはメモしておくべき、ここはしなくていい。そうやって講義を聴きながら、考えて情報を取捨選択することで、記憶にも残るし、メモを最小限に抑えることでき、講義を聴く余裕も生まれます。

最初は難しく感じると思いますが、実践していくうちにどんどん楽になってきます。

多分、ここで多くの人が悩むのが、「情報の取捨選択」です。

最初のうちは、何を捨てて何を残すべきか、その判断がつかないかもしれません。特に、新たな学習分野ではそうでしょう。

そんな時は、「絶対に必要ない」と思った情報だけを書かないことにします。とりあえず「迷ったら書く」と決めておきましょう。

キュー(Cues)

キュー欄には、キーワードを記入します。セミナーや読書が終わった直後に書きます。

イメージとしては、メモの「見出し」です。例えば、重要なキーワードがここに入ります。

重要なのは、記憶の取っ掛かりとなるキーワードを選定することです。この根っこを引っ張れば記憶が蘇る、そんな根っこのキーワードをここに書くのです。

そういう意味では、疑問点もここに書いておくと便利です。なぜなら、それが自分にとっての重要な記憶の取っ掛かりとなるからです。

キュー欄を見ればノート欄に書き込んだ内容が、すぐ思い浮かぶように意識して書き込んでいきます。

キュー欄の目的は、

  1. ノートを見返しやすくする
  2. 流れを把握しやすくする
  3. 重要なキーワード、疑問点を抽出する

こういったことがあります。

このキュー欄で出てきたキーワードが次のサマリーでまとめるべきポイントになります。

ノート欄で情報を整理するのがうまくなると、重要なキーワードや「なぜこうなるのか?」という疑問が多く浮かんできます。

ノート欄の使い方がうまくなることで、このキュー欄の質も自然と上がってくるのです。

サマリー(Summary)

最後にサマリー欄です。学んだことのまとめをここに書きます。

ここで重要なのは、なるべく短くまとめることです。情報を短くまとめるためには、自分の頭の中で情報の整理ができていなければなりません。

情報の整理ができていることを確認しながら、記憶の定着を図り、後から見返したときに「何を学んだのか」を一目でわかるようにしましょう。学習の締めとして、非常に重要な部分です。

勉強した直後は覚えていても、情報をしっかりと整理できていなければ、すぐに忘れてしまったり、実践で使えなかったりします。それでは何の意味もありません。

そうならないためにも、情報を整理し、どのような学びであったのか?ということを最後に自分の言葉でまとめることはとても重要です。

コーネル式ノート術は、単に整理された美しいノートを取るためのノート術ではありません。整理しながら思考する、学習効果を高めるために有効なノート術なのです。

アクションプラン

ここまでが、一般的なコーネル式ノートになります。私はこれに「アクションプラン」を加えています。

アクションプランとは、実際にどう行動するのかというプランです。所詮、メモを取ることは、情報収集に過ぎません。

それを実際に行動に移してこそ、結果が生まれます。そのためのアクションプランです。

私は、左側のページにはコーネル式ノートでメモを取り、右側のページにアクションプランのアイデアを書き込んでいます。

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例えば、セミナー中は左側に集中してメモを取り、家に帰った後、左側を見ながらアクションプランを書くのでもいいでしょうし、余裕があるのであれば、アクションプランを考えながらセミナーを聴いてもいいでしょう。

読書なら、アクションプランを考えなら読書を進めてもいいかもしれません。

右側のアクションプランのページは何を書いても結構です。実際に行動するためのアイデアを自由に書いてみてください。

まとめ

さて、人の学習プロセスに始まり、私が実践しているノート術までお伝えしてきました。

ご紹介したノート術は、情報のネットワーク化と実際の行動を目的としたノート術です。

一字一句書き留めるのが重要なのではなく、しっかりと考えながら、 目的を持ってメモすることが大切です。

また、その情報によって、実際に行動することも大切です。書くことを目的にしないで、全て実際の行動に繋げるための勉強とするのです。

今後、あなたが「学ぶ」こと全てに活用できるノート術になると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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